地上を旅する教会

私たちのすることは大海のたった一滴の水にすぎないかもしれません。
でもその一滴の水があつまって大海となるのです。

科学は宗教ではない。【 オヤジたちが情けない【小保方さんの騒ぎ】】

2014-04-17 22:05:51 | 今日の御言葉


だから、言っておく。
この人が多くの罪を赦されたことは、
わたしに示した愛の大きさで分かる。

赦されることの少ない者は、
愛することも少ない。


「ルカによる福音書」/ 7章 47節
新約聖書 新共同訳




『信じるのか信じないのか』
と言われるが、科学は宗教ではない。





笹井芳樹氏 (写真)

★「問題見抜けず慚愧の念」 
理研・笹井氏、謝罪と釈明3時間

◆日本経済新聞2014年4月17日 1:39



 「問題を見抜けず、慚愧(ざんき)の念に堪えない」。STAP細胞論文を巡る問題で16日記者会見した理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの笹井芳樹副センター長(52)。小保方晴子研究ユニットリーダー(30)の指導役として論文の「不備」を謝罪した。半面、「論文執筆の最終段階で参加した」とし、理研が認定した「不正」には直接関わっていないとの立場を強調した。

 冒頭、笹井氏は用意した紙を約45分間にわたって読み上げ、研究に携わった経過や問題を見抜けなかった反省点を説明した。「論文全体を俯瞰(ふかん)する立場で責任は重い。大変申し訳ない」と何度も頭を下げた。

 一方、自らは「論文投稿までの2年間のうち最後の2カ月強、最終段階で加わった」とし、執筆のアドバイザーだったとの立場を強調。STAP細胞の作製実験には参加しておらず「実験の生データやノートを見る機会がなかった」ことから、理研の調査委員会が認定した不正について「一つ一つの生データを確認するのは非現実的で困難だ」と、見抜くのは無理だったと釈明した。

 「直属の部下でない小保方さんに『ノートを持ってきなさい』とぶしつけな依頼をするのは難しかった」とも述べた。

 万能細胞分野の権威とされる研究者らしく、記者の質問には専門用語を交えながら終始、落ち着いた口調で説明。会見は約3時間20分に及んだ。STAP細胞が存在するか否かの質問には「検証に値する有望な仮説」と自信をのぞかせつつ、「『信じるのか信じないのか』と言われるが、科学は宗教ではない。非常に高い確度で論文にしたが、確度が損なわれた」と淡々と話した。

 9日の記者会見で涙ながらに訴えた小保方氏に対し「率直に言えば、心が痛んだ」という笹井氏。小保方氏の資質を問われると「豊かな発想力と高い集中力を持っていたが、トレーニングが足りなかった」。自らも「若手にはもろい部分があるとの認識が不足していた」と述べた。

http://mw.nikkei.com/sp/
(日本経済新聞2014年4月17日)



山中伸弥氏 (写真)

★【小保方さんの騒ぎ】
オヤジたちが情けない(4月16日)

http://www.minpo.jp/news/detail/2014041615130

◆福島民報 2014年4月16日

 STAP細胞をめぐる小保方晴子さんの騒動を見ていると、日本社会の重大な欠陥を見ているような気がして仕方がない。

 遠目には、頼りなさそうだが頑張っている若者を、既得権益に凝り固まったようなオヤジどもが寄ってたかっていじめているようにしか見えない。論文の書き方のルールだとか、都合のいいデータだけそろえる科学者がやってはいけない初歩的心得違いだとか、得意げに既存社会の正しさを並べ立てている。登場するオヤジどもはほぼ全員、ケチをつけることに関しては一生それだけにかけてきたような技を駆使して、自己保身と未熟な若者つぶしに全力を挙げている。嘆かわしい限りではないか。

 要はSTAP細胞ができるかどうかだけである。科学論文として不正かどうかなど、どうでもいい視野の狭い研究者の内輪での話だ。せっかくそれなりに頑張って苦労して「できた!」と若人が声を上げたのだ。そうか、じゃあちゃんとできるかどうか、みんなでもう1回やってみようじゃないか、と前向きに励まし協力してやるのがオヤジの役割だろう。

 学会内やその取り巻きの連中が何と言おうが、STAP細胞ができればそれで万々歳なのだ。うまくいかなかったら、だめだったねえ、こういう点に注意してもう一度頑張り直してみなさいと、再挑戦させるのが先輩・先達のとるべき正しい態度だろう。理研の思惑隠しとかいまさらの責任逃れや、権威へのごますり評論を含め、世間がやっていることはまるでその逆ではないか。細胞研究とは何の関わりもないところで大騒ぎしている。

 日本の優秀な若い研究者たちがより良い研究環境と雰囲気を求めて海外に勉強に行ってしまう真の事情を、連日われわれみんなで見てしまったような気がしてならない。これでまた若い優秀な頭脳流出は加速されるだろう。とても残念だ。

 今回のことは、STAP細胞のことだけではない。研究者たちが作り上げてきた独特の内輪社会の課題が表ざたになったと見た方がいい。ある意味で科学の世界ではずっとあった、そんなことはあり得ない、できっこないという既成勢力の権威たちと、それに挑戦するとんでもない発想の主としての若者の戦いの図でもあろう。目立ちたがり屋や変人研究者の成功に対する、嫉妬やひがみなど通常必ずある足引っ張りという最大勢力の抵抗もある。

 ちょうど同じころNHKスペシャルでやっていた「人体ミクロの大冒険」に出演していたノーベル賞受賞者の山中伸弥教授が、STAP細胞騒動のことで、研究そのものと研究の成果公表の手だての難しさを控えめに心優しく語っていた。さすがノーベル賞までいってかつ好かれる人は、並の研究オヤジと全然違ういい人と思わせ少し安心した。

(元毎日新聞社主筆、福島市出身)

( 福島民報 2014/04/16 08:12 菊池哲郎の世相診断 )






小保方晴子氏 (写真)



小保方晴子氏
(資料画像 ニッカンスポーツ 2014.4)


※不服申し立て後の手続きの流れ
(資料画像)


【今日の御言葉】

紅と白【聖職者による性的虐待、 ローマ法王が公式謝罪】

2014-04-17 20:39:51 | 今日の御言葉



論じ合おうではないか、
と主は言われる。

たとえ、お前たちの罪が緋のようでも
雪のように白くなることができる。

たとえ、紅のようであっても
羊の毛のようになることができる。

イザヤ書/ 1章 18節
旧約聖書 新共同訳



おもしろきこともなき世をおもしろく

すみなすものは心なりけり


高杉晋作(1839-1867 辞世の句)



▲フランス・パリ(Paris)で、
手を合わせる神父
(2006年6月24日撮影、資料写真)。
(c)AFP=時事/AFPBB News

◆「悪魔払い」で性的暴行や拷問、
神父を訴追 フランス

★AFPBB News 2014年4月11日


【AFP=時事】フランスで9日、キリスト教カトリック系の超保守派の神父が、悪魔払いの儀式中に強姦(ごうかん)や拷問をした容疑で訴追された。ベルサイユ(Versailles)の検察当局がAFPの取材に明かした。

検察によると、訴追されたのは聖ピオ十世会(Society of Saint Pius X)に所属する神父(40)で、パリ(Paris)西郊にある私立の宗教学校で教員3人に対し、加重強姦、拷問、「残忍な行為」を行った疑い。保釈は認めていない。

検察は被害者保護のためとして神父の身元も事件の詳細も公表していないが、10日の仏日刊紙パリジャン(Le Parisien)によれば、事件は2010年秋、聖ピオ十世会の運営する学校「ノートルダム・ド・ラ・サブロニエール(Notre-Dame de la Sablonniere)」で起きたという。

同紙によると神父は、女性教師の1人に対し、過去に受けた性的暴行の際にとりついた「悪魔」を排除するとして悪魔払いの儀式を行い、その儀式中に女性をレイプした。神父はさらに別の2人の女性教師にも「霊的な影響力」によって悪魔祓いが必要だと思わせ、同様の儀式を行ったという。

被害者は、儀式中にほうきや歯ブラシ、はさみで拷問されたと訴えているという。

警察の取り調べに対しこの神父は、行ったのは性交の「演技」のみで、暴行の事実はないと主張したという。

聖ピオ十世会は、1960年代に第2バチカン公会議(Vatican II Council)が導入したローマ・カトリック教会の進歩的改革に強く反対するカトリック原理主義の分派。1970年にフランスのマルセル・ルフェーブル(Marcel Lefebvre)大司教が創立し、現在は62か国に60万人の信者がいる。

【翻訳編集】AFPBB News



▲イタリア・ローマの
サン・グレゴリオ教区で、
赤ちゃんを抱き上げる
ローマ・カトリック教会の
フランシスコ法王
(2014年4月6日撮影、資料写真)。


★聖職者による性的虐待、
ローマ法王が公式謝罪

◆AFP=時事 2014年4月12日
9時58分配信



【AFP=時事】数千人が被害を訴えているローマ・カトリック教会の聖職者による児童への性的虐待について、フランシスコ(Francis)法王は11日、自ら許しを求めるとともに、対応の強化を約束した。この問題については、バチカン(ローマ法王庁)が隠ぺいを繰り返し、加害者への処分も甘すぎるとの批判が相次いでいる。

 バチカン放送によると、世界中の子どもたちの権利や尊厳の擁護に取り組む国際カトリック児童事務局(International Catholic Child Bureau, BICE)のメンバーらと面会した法王は、「私個人として、許しを乞いたい。そうしなければならないと思っている」と述べた。昨年の就任以来、法王がこの問題で公に謝罪するのは初めて。

 報道によると法王は、「聖職者の人数が全体でどれだけになるかを考えれば、比較にはならない数」だとしながらも、「相当数の」聖職者が罪を犯したと認め、「カトリック教会は、この問題がもたらした損害を承知している」と述べた。

 バチカンはいかなる違反も許容しないとする断固とした措置の導入を約束しており、アイルランドの被害者をメンバーに含む担当委員会を立ち上げるなど、発見と防止を通じた虐待の根絶に向け、すでに対策に着手している。

 しかし、各国のカトリック司教協議会(Catholic Bishops Conference)による対応はそれぞれに大きく異なるほか、アフリカとアジアではこれまでに報告されている以外にも、多くの被害者がいるとみられている。

 先月にはイタリアのカトリック教会が、聖職者らは性的虐待の疑いを認識した場合、警察に通報する「道徳的義務」はあるものの、法的義務はないなどとする指針を示し、米国を拠点とする「聖職者による虐待被害者ネットワーク(Survivors Network of those Abused by Priests、SNAP)」などから厳しい批判を浴びた。

【翻訳編集】 AFPBB News




▲「癒やしと再生」と
銘打ってイタリア・ローマ(Rome)の
教会で開かれたシンポジウムの中で
行われたミサに、
ろうそくを手に参加した
マリー・コリンズ(Marie Collins)さん
(2012年2月7日撮影、資料写真)。
(c)AFP/ANDREAS SOLARO


★カトリック聖職者の児童虐待、
被害者らを委員に任命 バチカン

◆AFPBB News 2014年03月23日
10:30 発信地:バチカン市国


【3月23日 AFP】バチカン(ローマ法王庁)は22日、ローマ・カトリック教会の聖職者による児童への性的虐待を撲滅するために創設された委員会のメンバーに、元被害者の女性らを起用することを明らかにした。

 フランシスコ(Francis)法王は声明の中で、昨年12月5日に初めて創設が発表された同委員会のメンバーのうち8人の氏名を公表した。

 メンバーの中には、被害者の1人として被害者の人権のための活動を行ってきたアイルランド人のマリー・コリンズ(Marie Collins)さんの他、米国の被害者のスポークスマンを務めてきたショーン・パトリック・オマーリー(Sean Patrick O'Malley)ボストン(Boston)大司教やフランスや英国の精神科医もいる。

 また、ポーランドの元首相で、駐バチカン大使を10年以上務めた政治家のハンナ・スホツカ(Hanna Suchocka)氏も、同委員会のメンバーに就任する。

 声明によると、これら8人の主な活動目的は、委員会の権限と義務を明確にする内部規定の作成となる予定だという。

 ローマ法王庁は、その他の地域を代表するメンバーについては、後日任命すると述べている。

(c)AFP

【今日の御言葉】