✴︎府中熊野神社古墳と古墳展示館(2023年5月20日訪問)✴︎
【府中熊野神社古墳】
府中市にある国内最大・最古の上円下方墳。
墳丘の表面は、2段目・3段目の全面に石がふかれ、1段目の外周に切石きりいしが並べられていました。
墳丘の中心部に、3室から成る複室構造の切石きりいし積横穴式石室づみよこあなしきせきしつがあり、石室下には掘り込み地業ちぎょうが行われています。石室の切石きりいしは、表面を滑らかにする細かな仕上加工が施されていました。
府中市公式サイトより
実際に見ていただくとわかるのですが、びっちりと中くらいの石が張り付けてありますよね。
石柱の柵越しに撮影
上円下方墳というのは、上が丸くて下が四角ということですね。
皆様がよく知る前方後円墳は前が四角で後ろが円い山の形。
これね
↓無料の素材で有名ないらすとやさんからもらいました
丸い方が前と思っている方が多いのですが、後ろの山がお墓で、その前の四角いところが儀式をする舞台であり、舞台が前ですから、四角い方が前なのです。
熊野神社古墳は、上に丸い小山が乗り、その下に二段の四角い台がありす。
↓下が四角いのうっすい一段目、やや厚みのある二段目が四角で、上が円形。
石室の入口が開いているのわかりますか?
この形の古墳は、国内で6例しか見つかっていないそうです。
7~8世紀頃のもので、このタイプの古墳としては国内最大かつ最古です
被葬者は不明ですが、武蔵国府設置直前に大きな力を持っていた人物の墓と考えられるそうです。
ひゃあ、ほんと、誰?
ですよね。
ロマンです(*^_^*)
出土品の中の七曜紋鞘尻金具
刀の鞘の先端に付けられた金具です。
鞘を知らない方のために、鞘とは、刀をしまっているケースのようなもの。お侍さんが腰に差していて、そこから刀を抜いていますよね?
で、チャンバラ的な物が終わったら、刀についた血をパパっと払って鞘に納めている。
ちなみによく使われる「元の鞘(モトサヤ)に収まる」とは、刀を抜いてまた鞘に戻す動作から「本来あるべき姿に戻る」という意味なのです。
あの鞘。
この金具は、銀象嵌という技法で七曜文などの文様が描かれています。
七曜文は七つの円文のこと。
1つの星を中心に周りに6つの星を巡らせて描く。北斗七星を象った紋。また、七曜は中国の天文学で日、月、火、水、木、金、土をいうもの。
「武神」を意味しているとも言われます。
つまり、この頃にはすでに、 そのような思想があったことがかっこいい。
ほかに環金具、刀子、釘、ガラス玉などが出土しています。
それにしても、七曜紋鞘尻金具ですが。
つまりは刀の鞘の飾りなわけですが。
意味もなくレプリカ欲しいと思いました。
駅にこのような看板があり、道には
こんな風に道しるべがあり。
そんな道しるべに七曜紋!
ほら、わかっていらっしゃる。
なんなら展示館の入り口にもこの七曜紋のイラストが。
ここまで推しているのだから、このモチーフのクリアファイルなどが売られていたら、100%買っていました。
府中市さん、作ってください!
七曜紋推しがうざかったらすみません。
こういうのがめちゃめちゃ大好きなのです(笑)
さて、まじめな解説に戻ります。
こちらは甲州街道に面した方。
こんな感じです。
甲州街道とか、かっこよすぎないですか?
(街道と言う言葉に弱い笑)
この古墳の前で甲州街道と新府中街道が交差している、つまりかつては文化の中心地にあったものです。
大きな街道が交差する神社の隣に古墳が存在していたのかと思うと、もう(笑)
そこにこんな写真がありました。
オリンピックの聖火の儀式が行われたようです。
府中市のサイトに、
「都内パラリンピック聖火リレーに先立ち、府中市では、共生社会の実現に向けた想いが込められたパラリンピック聖火(府中市の火)を採火し、8月20日(金曜日)に 都内集火式に持ち込みます。都内集火式では、都内全ての区市町村の火が一つに統合し、パラリンピック聖火(東京都の火)が誕生します。「東京都の火」の誕生後、火を分火し、市内で展示(聖火ビジット)します」とありました。
このような看板がなければ調べることもなかったので、旅して初めて知ることがたくさありました😊
境内内に「国史跡 武蔵府中熊野神社古墳 展示館」があります。
墳丘土層標本、調査中の写真、解説パネルなどで、わかりやすくこちらの古墳を紹介している施設です。
その資料館には、実物大の石室があり、受付で申し込めば、ヘルメットと懐中電灯を貸してもらい、中に入れるのです!
この中に入って探検気分を味わいました(笑)
ご一緒していたお二人も楽しんでいたご様子で。
時間があれば(そして体力があれば)ほかの古墳も見てみたかったとまで!
あああ、古墳を好きに(なったかどうかは不明だけど)なってくれる人を少し増やすことができた。
そんな喜びに胸がいっぱいになる私(笑)
こんな素晴らしい古墳とその実物大で体験できる展示館があるのだから、お近くに住んでいる方は、ぜひ!!!
間違いなく楽しめます(少なくとも子どもたちは喜ぶはず)
どんな人が眠っていたのか、いろいろ想像してみたくなりました。
(今後調べていこうと思います)
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【府中熊野神社古墳】
住所:東京都府中市西府町2丁目9
アクセス:
アクセス:
JR南武線西府駅より徒歩約8分
京王線府中駅から京王バスで『西府町2丁目』バス停下車徒歩約4分
備考:
【府中熊野神社古墳展示館】
4月1日から10月31日 午前9時から午後5時
11月1日から3月31日 午前10時から午後4時
休館
月曜日(祝日・振替休日に当たる場合は直後の平日)
年末年始(12月29日~1月3日)
臨時休館日
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