〜今日はおとぎばなしをひとつ〜
私はその頃、水の国と呼ばれる街で妖精をしていました。
水の国にはいくつか洞穴があり、その中には大きな透明の石がありました。
石からは不思議な白い煙のようなものが溢れ、まるでそれが源流のように、煙は世界に向かって流れていきました。
その石はときどき言葉を話しましたが、その声を聞くことができるのは、もう一部の妖精だけになっていました。
私は、声を聞くことのできる妖精のひとりだったので、仲間たちと一緒に石の声を聞き、他の妖精たちに伝える仕事をしていました。
☆*…*★*…*☆*…*★*…*☆
ある日私が洞窟に行くと、石から恐ろしいほど大量の煙が溢れていました。
煙は、国の妖精たちの願いの大きさによって量が変化するのですが、このところその量が、石の許容量を越えていると感じた矢先の出来事でした。
石は泣いているようでした。
助けてと、悲鳴をあげているようでした。
このままでは石は許容量を越えて壊れてしまう、石がまっぷたつに割れて、命は失われてしまう。
私はそのことを石の声を聞く方法を忘れてしまったほかの妖精たちにも伝えました。
ですが、妖精たちは信じてはくれませんでした。
中には俺たちが欲張りだとでもいいたいのか?と責める妖精もいました。
信じてくれる妖精もいましたが、ほとんどの妖精はかつて自分たちが石の声を聞いていたことさえ忘れ、そもそも石の声が聞えることは嘘なのだと、私のことをなじるようになりました。
ある日とうとう石は、悲鳴をあげながらふたつに割れてしまいました。
私はその頃、水の国と呼ばれる街で妖精をしていました。
水の国にはいくつか洞穴があり、その中には大きな透明の石がありました。
石からは不思議な白い煙のようなものが溢れ、まるでそれが源流のように、煙は世界に向かって流れていきました。
その石はときどき言葉を話しましたが、その声を聞くことができるのは、もう一部の妖精だけになっていました。
私は、声を聞くことのできる妖精のひとりだったので、仲間たちと一緒に石の声を聞き、他の妖精たちに伝える仕事をしていました。
☆*…*★*…*☆*…*★*…*☆
ある日私が洞窟に行くと、石から恐ろしいほど大量の煙が溢れていました。
煙は、国の妖精たちの願いの大きさによって量が変化するのですが、このところその量が、石の許容量を越えていると感じた矢先の出来事でした。
石は泣いているようでした。
助けてと、悲鳴をあげているようでした。
このままでは石は許容量を越えて壊れてしまう、石がまっぷたつに割れて、命は失われてしまう。
私はそのことを石の声を聞く方法を忘れてしまったほかの妖精たちにも伝えました。
ですが、妖精たちは信じてはくれませんでした。
中には俺たちが欲張りだとでもいいたいのか?と責める妖精もいました。
信じてくれる妖精もいましたが、ほとんどの妖精はかつて自分たちが石の声を聞いていたことさえ忘れ、そもそも石の声が聞えることは嘘なのだと、私のことをなじるようになりました。
ある日とうとう石は、悲鳴をあげながらふたつに割れてしまいました。
【メルマガの続きはこちらから】
☆*…*★*…*☆*…*★*…*☆
最後の力を振り絞って、石は私にお礼を言いました。
そして、今度の月が満ちた翌日、昼までに東の山に登るように言いました。
できるかぎり多くの人たちにも伝えて、なぜならその日、山の上にいた人たちだけが助かるだろうと。
その日から、私は多くの人に石の最後のメッセージを伝えて歩きました。
どうやら、他の石からメッセージを聞いた妖精たちもいたようで、別の場所で同じ話を耳にするようになりました。
ですが、相変わらず私の周りの妖精たちは、私の話を真面目に聞いてはくれませんでした。
☆*…*★*…*☆*…*★*…*☆
そしてとうとう運命の日がきてしまったのです。
私が愛していた妖精は、石の声を聞く時代は終わったと言っていました。
そして彼はある大きな研究をしていました。
妖精としての能力を使わず自分たちの手で何かを切り刻み、記録し、そこから新しいものを作り出そうというものでした。
とても怖い、作ってはいけない何かを。
当日も彼は、私のはなしを笑って聞いていました。
いいから黙って家に帰りなさい。明日になればまた太陽が昇るからと、さわやかに笑って答えました。
私がどれほど頼んでも、一緒に山を登る気にはなれないようでした。
☆*…*★*…*☆*…*★*…*☆
そしてタイムリミットが来ました。
同じように石の声を聞いた仲間の妖精のひとりが、恋人を置いていけないと泣いて嫌がる私の手を引き、強引に山に登りはじめました。
そうして慣れない山道を、いつのまにか集まってきた仲間たちとともに、無言で登りました。
頂上につくと、私は立つこともできず、その場で泣き崩れました。
その後妖精の街に降りかかる災難の音を聞かずに済む様、長いこと耳もふさいだままで。
どれくらい時間がたったでしょう。
ふと顔を上げると、妖精の街が見えました。
他の仲間たちも黙って街を見下ろしていました。
水の国と呼ばれるにふさわしい、透明な美しい高いビルが見えました。
街の喧騒は聞えませんでしたが、どのような状態になっているか想像がつき、胸が痛みました。
その向こう、透明な港のさらに向こうに、大きな海と、沈みゆく太陽が見えました。
空一面がオレンジ色の、それはそれは美しい夕陽でした。
世界が滅ぶ日でさえ、こんなにも夕陽は美しい。世界は相変わらず美しい。
私はこの夕陽のことを永遠に忘れない。太陽を見るたびに今日の悲しみを思い出す、そう胸に誓いながらいつまでも太陽を見ていました。
そしてきっと明日の朝も太陽は昇ることでしょう、強くそう思いながら。
☆*…*★*…*☆*…*★*…*☆
実はこれは、私が小学生のころ、友人との交換日記に書いた物語に、少し脚色をくわえたものです。
もともと私の中に、まるで自分の思い出のように存在した物語でした。
映画や本で見たのではなくて、自分で考えたことは確かでした。
なぜなら彼らの日常のひとこまなど、物語に関係ないようなシーンも、私はどんどん『想像』できたからです。
その膨らんできた映像をもとに、彼女に妖精という役割をあたえて、ひとつのものがたりを書き上げていったのです。
もしかしたらこれは、私の前世の記憶なのかもしれません。だとしても、誰にも確かめようのないことです。
☆*…*★*…*☆*…*★*…*☆
人を人と思っていないような、自己中心的な犯罪が横行し、政治家たちは権力を行使し、自分の選挙区の人々に恩恵を与えていれば、好きなだけ私欲にまみれていられる。
親たちは子供を殺し、子供は親を殺す。
命の尊厳は忘れ去られ、他人を殺すのは俺の自由だと平気で主張する。
どんな場所にいてもいつ犯罪に巻き込まれるかわからなくて、気を抜いてなんていられない。
そんな世界に生きていると感じていますか?
救世主が現れて、世界を変えてくれるのを待ちますか?
(一体どこに隠れているんだよ、はやく世界をよくしてくれよ、世界がよくなるのを俺は何もせず黙って見ていてやるからさあ。誰かはやく出てきてくれよ〜!)
救世主はどこかの誰か、だと思いますか?
☆*…*★*…*☆*…*★*…*☆
道端に捨てられた空き缶は、きっと誰かが片付けると思っていませんか?
その誰かとは一体誰なのか、想像してみたことがありますか?
ちょっとしたシミュレーション です。
今日から道端に空き缶を捨てるのをやめてください。
そして、落ちている空き缶を見かけたら、必ず拾ってください。
あなたが空き缶を拾う<誰か>になるのです。
全ての人がそうしたら、世界に捨てられた空き缶はひとつもなくなる。
そう思いませんか?
全ての人がそうする世界は、あなたの行動なしでは、絶対に起こりえないのです。
あんな政治家を誰が選んだと、文句を言っている自分がめぐりめぐって彼を選んだことを、自覚するところからはじまるのです。
救世主なんて本当はどこにもいない、世界を救えるのは、今この世界に生きている全ての人たちなのです。
あなたの世界を変えられるのは、あなた以外にいないのです。
☆*…*★*…*☆*…*★*…*☆
もしかしたらあなたも、あの日の夕陽を覚えている気がしますか?
もしもあの日のことを思い出しても、絶望したりしないで下さいね。
全ての過去は今の自分を作るためにあるのですもの。
失敗したと思ったのなら、今度はしないようにすればいいだけのことです。
そんな風に想像してみると、ちょっと楽しいかなと思いました。
おとぎばなしは子供にお説教するためのものじゃなくて、大切な何かを忘れずにいられるためにあるのですから。
そして、生まれ変わることが事実なら、私ははっきり断言できるでしょう。
私は自分でこの国この時代を選んで生まれ、今こうしてここに生きているのだと。
☆‥…━…‥‥…━…‥‥…━…‥☆
た┃ だ┃ い┃ ま┃ 募┃ 集┃ 中┃
━┛ ━┛ ━┛ ━┛ ━┛ ━┛ ━┛
┌───┐
│その1│
└───┘
■春分の日からの占い受付
★メディスンカードのパスウェイ占い
料金 5,500円
5000文字ほど
結果はメールまたLINEなどのメッセージにて送付。
(希望者の方には郵送もいたます。送料370円)
★ホロスコープとカードで見る春分の日からの一年
料金 3,500円
3000文字ほど
結果はメールまたLINEなどのメッセージにて送付。
(希望者の方には郵送もいたます。送料370円)
★ ホロスコープ未作成の方 ★
ホロスコープ+春分の日からの占いで10,500円(送料込み)
※このメルマガを返送する形で申し込んだ方は、ホロスコープ作成込みで9,500円で受付ます)
https://blog.goo.ne.jp/lovepengel/e/1a5b3a7911dc407487b40d875f78580f
┌───┐
│その2│
└───┘
■ホロスコープ別 潜在意識活用講座
その人のホロスコープに合わせてオリジナルのプログラムを作成し、自分にあった潜在意識の活性化をお伝えする講座です。
◆ ホロスコープ作成済みの方 ◆
① 潜在意識講座を受講経験なく、初級から学びたい方
5時間 36,000円
② 潜在意識講座を受講経験あり、本講座のみ学びたい方
3時間 23,000円
◆ ホロスコープ未作成の方 ◆
上記金額に追加
ホロスコープ作成料(送料込み):8,800円
https://blog.goo.ne.jp/lovepengel/e/e632cb47caa226a9face09550c0288a7
☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*
発行人:Create Office PENGEL
遊月海央
★Main blog『遊月の日々これ修行なり~』
http://blog.goo.ne.jp/lovepengel
ブログでは、パワースポットの冒険談や、幻想的でどこか切い物語、優しい気持ちになれるエッセイなどを綴っています。
★メルマガ専用 blog『翼をたたんで今日はお昼寝』
http://blog.livedoor.jp/lovepengel/
★「翼をたたんで今日はお昼寝♪」の配信解除はこちらから
https://www.mag2.com/m/0000084288.html
☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*
た┃ だ┃ い┃ ま┃ 募┃ 集┃ 中┃
━┛ ━┛ ━┛ ━┛ ━┛ ━┛ ━┛
┌───┐
│その1│
└───┘
■春分の日からの占い受付
★メディスンカードのパスウェイ占い
料金 5,500円
5000文字ほど
結果はメールまたLINEなどのメッセージにて送付。
(希望者の方には郵送もいたます。送料370円)
★ホロスコープとカードで見る春分の日からの一年
料金 3,500円
3000文字ほど
結果はメールまたLINEなどのメッセージにて送付。
(希望者の方には郵送もいたます。送料370円)
★ ホロスコープ未作成の方 ★
ホロスコープ+春分の日からの占いで10,500円(送料込み)
※このメルマガを返送する形で申し込んだ方は、ホロスコープ作成込みで9,500円で受付ます)
https://blog.goo.ne.jp/lovepengel/e/1a5b3a7911dc407487b40d875f78580f
┌───┐
│その2│
└───┘
■ホロスコープ別 潜在意識活用講座
その人のホロスコープに合わせてオリジナルのプログラムを作成し、自分にあった潜在意識の活性化をお伝えする講座です。
◆ ホロスコープ作成済みの方 ◆
① 潜在意識講座を受講経験なく、初級から学びたい方
5時間 36,000円
② 潜在意識講座を受講経験あり、本講座のみ学びたい方
3時間 23,000円
◆ ホロスコープ未作成の方 ◆
上記金額に追加
ホロスコープ作成料(送料込み):8,800円
https://blog.goo.ne.jp/lovepengel/e/e632cb47caa226a9face09550c0288a7
☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*
発行人:Create Office PENGEL
遊月海央
★Main blog『遊月の日々これ修行なり~』
http://blog.goo.ne.jp/lovepengel
ブログでは、パワースポットの冒険談や、幻想的でどこか切い物語、優しい気持ちになれるエッセイなどを綴っています。
★メルマガ専用 blog『翼をたたんで今日はお昼寝』
http://blog.livedoor.jp/lovepengel/
★「翼をたたんで今日はお昼寝♪」の配信解除はこちらから
https://www.mag2.com/m/0000084288.html
☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*