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映画『トップガン マーヴェリック』

2022年06月02日 23時23分57秒 | 映画関係

[映画紹介]

トム・クルーズをスターダムにのし上げた出世作「トップガン」(1986)の
36年ぶりの続編
人気作品であるにもかかわらず続編が製作されないままだったのは、
この作品の出来を非常に気に入った主演のトム・クルーズが、
続編が製作されることで前作の価値が低下することを嫌って、
自ら続編製作権を買い取ってしまったため。
その後、撮影技術の進化と共に
思い通りの映像が撮れることで、製作にGOしたと言われる。

トップガンとは、アメリカ海軍パイロットのエリート養成学校の通称、
マーヴェリックとは、主人公ピート・ミッチェルのコールサイン。

ピート・“マーヴェリック”・ミッチェル海軍大佐は
輝かしい戦歴を持つ伝説のバイロットだが、
昇進を拒み続け、
今は、極超音速テスト機のテストパイロットを務めていた。
破天荒な性格は変わらず、
今度もテスト目標である速度マッハ10を達成後も、
更に記録を伸ばそうと加速を続けた結果、
機体を空中分解させてしまう。
生還したマーヴェリックに
ノースアイランド海軍航空基地への
教官としての赴任が命令される。

というのも、
ある「ならずもの国家」(どこだろう?)が核開発をしており、
そのプラントを破壊する作戦に従事する若いパイロットを訓練するためだ。
核開発プラントは、難しい地形に作られており、
防空網をかいくぐるため、
地表すれすれの低空飛行をした上、
川に沿ったくねくねした航路を通り、
山肌に触れる直前の急上昇と下降を繰り返し、
カルデラの真ん中にある施設を破壊した上、
そこに開いた穴に爆弾を投下するという
危険な任務だった。

しかも、若いパイロットの中に、
かつての相棒で事故で死なせてしまい、
マーヴェリックの心の傷として残っている
ニック・“グース”・ブラッドショウ海軍中尉の息子、
ブラッドリー・“ルースター”・ブラッドショウ海軍大尉がいた。

そのことで、マーヴェリックは難色を示すが、
かつて同じ空で共に戦った
トム・“アイスマン”・カザンスキー海軍大将の
強い意志で、任務を引き受け、
若いパイロットたちは過酷な訓練に挑む・・・

というわけで、
マーヴェリックの型破りな指導に対する
訓練生たちの反発の中での訓練が描かれる。
海軍基地の近くでバーを経営するシングルマザーとの恋愛模様も描かれる。
そして、作戦の実行に参加したマーヴェリックは、
グースの息子と組んでミッションを達成しようとするが・・・

とにかく、アメリカ海軍が全面的に協力した
実際の訓練シーンが驚嘆の出来。
どうやって撮ったのか。
最後のミッション遂行シーンは、
手に汗握る展開で、
これぞ、映画という興奮を呼ぶ。
一難去ってまた一難に、時間を忘れる。
それだけでは空疎だが、
背景として、男の友情、師弟愛がしっかり描かれているから、
人間ドラマとしても充実
トム・クルーズを初めてカッコいい、と思った。
のみならず、空軍の制服や帽子をはじめ、
軍人の挙措が全てカッコいい。
国を守るという、
一つの精神的支柱に殉ずる男たちの姿は神々しく、胸を打ち、
熱いものが沸き上がる。


前作公開後に海軍への志願者が激増したそうだが、
今度も同じ現象が起きそうだ。

とっくに完成していたにもかかわらず、
新型コロナウイルスの影響で
公開が延び延びになり、
劇場で予告編をさんざん観せられながら、
2年待たされた上で、5月27日に日米同時公開となった。
配信公開にしなかったのは、
トム・クルーズが配信を望まなかったからと言われている。
それは好判断で、
まさに空中での訓練と戦闘シーンは、
大画面と大音響で観るにふさわしい。
ただ、劇場公開の45日後から
Paramount+で配信される予定。

アメリカでは、3日間で興収約1億2400万ドル(約157億円) を記録。
これはアメリカでのトム・クルーズの出演作の歴代No.1の初動。
日本でも初日からの3日間で興収11億5756万円を記録。

監督は、
ジョセフ・コシンスキー
前作の監督トニー・スコットに捧げると、
タイトルが出る。

前作の登場人物がからんでくるので、
多少の予備知識は必要か。

5点満点の「4.5」

拡大公開中。

 



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