空飛ぶ自由人・2

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ドラマ『BODIES/ボディーズ』

2023年12月21日 23時00分00秒 | 映画関係

[ドラマ紹介]

2023年
ロンドンのイーストエンドにある
ロングハーベスト通りに、
一つの死体(body)が発見される。
中年男性の全裸死体だ。

1941年
ナチスの空襲に怯えるロンドン、
ロングハーベスト通りに、
同じ中年男性の全裸死体が出現する。

更に1890年
ロングハーベスト通りに、
やはり中年男性の全裸死体が。

左手首に、謎の入れ墨様のマーク、
左目に銃撃傷があるのに、
銃弾の射出口がなく、
解剖しても頭蓋骨の中に銃弾は見当たらない。

そして、2054年の未来のロンドンでも、
閉鎖された古いロングハーベスト通りに、
全裸死体が出現するが、
しかし、彼は生きていた。
その上、実在の科学者と同一人物だ。

それぞれの時代に、
警察の刑事が捜査に当たるが、
謎は解けない。
1890年では、
現場にいた貴族に疑いがかけられ、
また、刑事は記者との同性愛関係に悩む。

1941年では、
刑事はユダヤ人の少女を匿わねばならず、
また、1890年に疑惑をかけられた貴族を殺害する。

2023年では、
刑事は1890年の刑事の痕跡を発見し、
ある少年を保護するが、
過去の事件を探るうち、
1890年の資料にあった指紋が
その少年と一致することを発見する。

そして、2054年。
実は、2023年に起こった爆発事件
50万人の犠牲者が出て、
復興の最中だったことが分かる。
2023年の搭乗人物が
31歳歳をとって再登場する。

というわけで、4つの時代にわたる謎が追及される中、
第4話あたりで、
4つの時代を貫く事情が判明してくる。
更に第7話で、
その事情を貫く人物の動きが物語られる。

以下、観賞する予定の方は、
読まないことをお勧めする。

要するにタイムスリップものなのだ。
2050年から送り込まれた人物による
始めも終わりも分からないタイムループ
刑事は、過去の出来事を変えて、
ロンドンを守るために、
過去に送り込まれる。

従って、タイムスリップものに
付き物のタイムパラドックスが満載で、
次々と辻褄の合わないことが起こる。
今数えただけでも、
10本の指に余る不具合が発生する。
しかし、それは、タイムスリップものの宿命なので、
いちいち言っても野暮で、
問わない方がいい。

謎が謎を呼ぶ展開で
8話を引きつけていく物語は
壮大で、また、舞台となるロンドンという都市の持つ
特性がよく生かされている。
画面は分割されて描写することがあり、
時には4分割同時進行さえ起こる。

タイムスリップものが好きな方、
ミステリー好きな方には
たまらない一篇。

Netflixで10月19日から配信。

全8話、合計7時間35分

監督は、マルコ・クロイツパイントナー
    ハオル・ワン



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