LIFE is PHOTO Masa Takahashi

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小さなものがたり

2013年12月21日 | モノ

 赤い太陽が南から昇った朝、

畑には青い鱗の目の大きなお魚がピチピチと飛び跳ねていた。

お魚を釣ろうと、

耳の大きなトラ猫は黄色いボートを漕いで畑にいちもくさん。

長い尻尾を畑に垂らしていると、

空には子豚にそっくりの薄いピンクとラメ色の鳥。

アホーアホーと鳴きながら、

トラ猫の頭に透明のうんちを落として飛び去って行った。

 

畑の裏の赤い屋根の小さいお家の煙突から、もくもくと煙が上がると、

クミンとコリアンダーの香りに辺りは満たされた。

お腹がぐう~っとなったので、丸い小さな椅子に腰掛けて、

魚介スープをぐびぐび飲んだ。

くわーっ美味い!!と思わず唸ったら、カウンターの向こうで、

冬でも裸足のエプロン着けたウサギさんがにっこりと喜んだ。

 

黄色い壁のとんがり屋根のお屋敷のベランダにゴロリンちょすると、

まん丸のお月さんが北の空に、シヴァ神の目のような細いお月さんが西の空に浮かんでいた。

 

…………

……

………

 

中西なちお さんが2006年に制作したと思われる小さな小さな置物を眺めていると、

いろんな不思議な物語が浮かんでは消え、消えては浮かんだ。

海花布土木で出会った置物たちは、一足早い自分へのクリスマスプレゼント。

 

なちおさんの絵本「あるところの猫」の一番好きな絵の上に置いてみると、

物語はますます愉快に広がって、嬉しくて温かくなりました。

………と、書いたのですが、実はこの小さな置物は、おるがん社さんの作品の可能性が高いようです。

ホントの所が分かったら、お知らせしますあす。

 

で、やはり置物は、おるがん社さんのでした。

失礼致しました。

 

 

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ひょうたんマジック

2013年11月13日 | モノ

ひょうたんマジックのランプが我が家にやってきた。

世界に一つの完全オーダー品。ガラスには、海岸に流れ着いた海ガラスをちりばめてもらいました。

 

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黒い鉄、白い鉄

2013年11月05日 | モノ




婦人会の手芸品、老人会の切り絵、子供たちの書道…町の文化祭の会場。
人のあまり通らない2階踊り場の隅で、玉木かつこさんの「水溜りの中の空」は異彩を放っていた。

天窓からの明かりで反射し、きらめく黒い鉄が、空気を一変させるのか、その周りだけ明らかに空気感が違う。
和気あいあいと作品を観て回っていた人たちも、黒い鉄の前で空気が変わることに気づくのか、話をすっと辞め、一瞬だけ鉄に目をむけ、すぐに黒い鉄の前を通りすぎ、何事もなかったかのように、次の作品の会場へと向かう。

なぜ、黒い鉄はここにあるのだろうか?

趣味の作品には魂が宿らない。それを批判するのでもなく、揶揄するのでもなく、黒い鉄は存在することで、訪れる人たちの思考に、ゼロコンマ数秒の断絶を与える。そのためだけに、この鉄がここにあるような気がした。

黒い鉄のすぐ横には、白い壁に溶け込んだ、 Town building in the dusk があった。

現代建築物のような基礎工事が施された土台に、おぼろげな夢のように危うい揺らめきをみせる建物。

脇山さとみさんの作陶しかり、結城琴乃さんの木のオブジェしかり。こんな世界に住んでいたいという願望の現れなのか、物語の感じる作品にいつも魅了される。

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旅する箱

2013年10月28日 | モノ

 

結城琴乃さんmarty+の作品を撮らせて頂きました。

やわらかくあたたかくまったりとした時が流れて行く。

そんな旅のような作品展が始まります。

旅する箱
引き出しの中には海の底
扉を開ければ雪の街
2013.11.16sat~18mon  (11:00~18:30)

Saori Sweets

高知県香南市夜須町千切812

  (家具)    marty+☆   期間中各種家具オーダー相談承ります。
   (オブジェ)   結城琴乃   家オブジェオーダー受注会 同時開催
    (sweet)      Saori Sweets ☆  期間中はテイクアウトのみになります。

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味わいを増す靴

2013年06月30日 | モノ

 

鞄も靴も使うほどに味わい深くなる革が好きだ。

Sail atelier の編み上げブーツが届いた。

黒革に白いステッチ、丸みを帯びたつま先、茶色のレザーコード、そして、タンニンなめし。

動物の皮から素材としての革に変えていく過程で、化学薬品を使わないタンニンなめしは、柔らかく、傷や皺がより易く、履けば履くほどに、世界に一つしかない自分だけの靴が出来上がっていく。

大切に丁寧に、でも大胆に、履き倒していきたい。

 

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黄金に輝く満月

2013年06月26日 | モノ



黄金色の満月が、古材の机の上で輝いていました。

真鍮の皿。使いこなすほどに味わいが深くなっていく。

じっくりといつまでも一緒にいよう、と心に誓った。

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