半分、紅い。
愛媛の紅葉が始まった。
瑞應寺。
愛媛県新居浜市の曹洞宗の名刹は、
紅葉の名所でもある。
まだまだ青い。
門前には、見事なもみじ。
葉の色は、まだ夏の余韻が残っていた。
静寂が絵の描いたような整え。
3と8がつく日は、清掃の日。
この日は、28日。
落ち葉一つない掃き清められた境内。
門柱の鋲隠しには、ハートが4つ。
秋深まれば、もう一度、訪れようと思う。
「朝まゐりはわたくし一人の銀杏ちりしく」と詠んだのは種田山頭火。
久万高原町の大宝寺に参る。
銀杏が黄色く染まるには、まだ時間がかかる。
「秋風あるいてあるいても」
同じく山頭火は、四国遍路日記で、久万高原町を歩きながら、そう詠んでいた。