昼まで降り続いていた雨も午後には上がりはじめ、
夕方には、梅雨であることを忘れてしまうかのような
爽やかな空が広がっていた。
ここのところ続いている細かい机仕事で、
熱暴走寸前までいっていた頭を少し冷却させるのに、
今日の夕景はちょうどいい。
そう判断して、カメラを持って、四万十川に走った。
夏至。
太陽はまだ高い。
昼間の勢いを放っている。
夏の太陽独特の力強さが、川面をぎらつかせていた。
太陽が西の稜線に消えたあと、
空と川は、徐々に赤く染まり始めた。
夏は夕焼け。
夕焼け空が、最大限に赤くなったころ、
ふと見上げると、そこには上弦の月が笑っていた。
熱暴走しかけていた頭もすっかり冷却されていた。
四万十川。僕にとってのカームダウンエリア。