まかろんのお茶会

日々の小さなことを詩モドキにしてます。
皆さまのお茶菓子代わりに楽しんでもらえたら嬉しいです。

新作 ~ 「妖精の結婚式」 その149

2014-08-19 22:27:47 | 未完「妖精の結婚式」 2014梅雨
どもども。
今日の茶菓子の続きを、どぉぞっ。


2014年6月10日~ブログ直接投稿 「妖精の結婚式」 その149

  黒髪の妖精は 彼を朋友と呼ぶ
  妖精たちの王を 輝く金色の目で見つめた
  分かった と黒髪の妖精は言った
  だが俺も一緒に行く
  そのとき 何かが妖精の脚をひっぱった

<つづき>

見覚えあるような 東洋人の幼い子供が
黒髪の妖精の服をつかんで 見上げてた
どこから来たんだと 妖精は目を見張った
振り払うのは簡単だがと 戸惑ってると
子供は 妖精の脚をよじ登ろうとした

あっおい?! 妖精は子供を
止めようとしたが 両腕に躯を抱いて
うまく 追い払えなかった
子供は登ろうとしてか 妖精の上着を
ぐいぐいと下から ひっぱった

火のような視線を びりびりと感じた
褐色の妖精が 石鉢の上から子供を
叩き潰さんばかりの目で 見ていた
黒髪の妖精は 焦った
妖精はよろめき たたらを踏んだ

抱える躯を 落としそうになる
片腕で抱え直して もう片方で
暴れる子供を 抱え込んで・・
おかっぱ頭の東洋人の女の子は
妖精の腕の中から 消えていた

黒髪の妖精は 驚いて空っぽの腕を見た
ど・・どこへ行った?!
けどそんなことは後だと 気を取り直す
黒焦げの躯が 腕の中にあるか確かめた
しっかり抱え直して 浮かび上がった

不安げな妖精たちに うなずいて見せる
さすがに今 場を鎮めるゆとりはない
王の立つ光は かなり欠けてきていた
よし・・いくぜ
激しく吹きあげる光に 飛び込もうとした

<つづく>


人気ブログランキング ← するとそこに某ネズミの国が・・!(嘘です)


※変更:2018年8月20日
振り払うのは簡単だがと 子供を見てると → ~ 戸惑ってると
褐色の妖精が 石鉢の上から → ~ 石鉢の上から子供を
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