まかろんのお茶会

日々の小さなことを詩モドキにしてます。
皆さまのお茶菓子代わりに楽しんでもらえたら嬉しいです。

新作 ~ 「黒猫タビィの物語」 24

2013-10-24 22:07:16 | 「黒猫タビィの物語」 2013ハロウィン
ども、お今晩は~。

聞いた話なんですけど、台風が接近すると気圧の関係で、
人々の集合想念が負のモードになりやすいのだそうです。

ここ最近、
イライラしてたり、モヤモヤしてたり、悲しい気持ちになったり、
なんてことはありませんか?

そんな気分は吹き飛ばしてしまいましょう!

そういう時は「まかろんのお茶会」に、と言いたいところですが、
さすがにそこまで大口はたたけないので、
代わりにこちらはいかがでしょうか。

YouTube「マンチカン子猫のプロレスごっこ」

変なサイトに誘導されるのでは、とご心配な方は、
YouTubeで、「マンチカン プロレス」と検索してみて下さい。

ぜひ明るく、楽しく、ハッピーになっちゃってくださいね!


で、ちっとも明るくない当お茶会ですが(ハロウィン話ですからねぇ)、
今日はタビィはどうなるでしょう?


2013年10月1日~ブログ直接投稿 「黒猫タビィの物語」 その24

  魔女たちは 頭を上げた
  松明だけが明かりの 薄暗い広間は 
  相変わらず 血と死体だらけだったが
  何となし がらんとしたように思えた
  さあ祭りじゃよ と南の魔女は言った

<つづき>

広間の者たちは 気だるげに
うっそうと 立ち上がった
ただ黒司祭は 嬉々として 
今にも 走り出しそうだった
熊のような巨体は 滑る床を軽々と進んだ

あやつは帰って 暴食三昧よ
南の魔女は つぶやいた
やつの立ち直りの 早さときたら!
まこと 大食の賜物が
欲しくなるのは こんなときかの

まあ あんだけ何かに一直線っての
羨ましいっちゃ 羨ましいよね
黒魔道士は 気のなさそうに軽口たたく
僕なんか毎日 退屈で退屈で
下らん と黒騎士が眉をひそめる

一同が 血染めの床を進む間に
血も死体も臓物も 床や壁に
ゆっくりと 呑み込まれていった
わしらも こうして終わるんじゃな
南の魔女が しみじみ言った

疲れてるんだね と黒魔道士
祭りはこれから ほら坊さんを見なよ
軽々歩いてた 黒司祭は足を止め
死体を次々 呑みこむ床を 
羨ましげな目で 眺めてた

南の魔女は 薄く笑った
さあ進みましょう と北の魔女
儀式は終わり 長居は不敬です
西の魔女が 豊かな髪を揺らす
そう長居は不敬 早く帰ってお祭りよ!

<つづく>


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