名曲ってありますけど、
私の中に、
いつまでもある不思議さと神秘性を残したまま、
記憶の残っている歌がある。
それが「喝采」。
ちあきなおみさんが歌って
レコード大賞を取られた。
ちあきなおみさんはその後、
最愛の人を亡くして以後、
二度と大衆の前に姿を見せなくなった。
それだけに、
彼女の人生と被さって、
いっそう「喝采」は不朽の名曲となった。
「喝采」の素晴らしいところは、
歌詩のドラマ性にあると同時に、
その歌詞に伴うメロディである。
なぜこういうメロディを付けたんだろうか?
そんな疑問を感じながら、劇的な歌詞に絶妙さを加えている。
少し嫉妬しながら、曲を聞いている私がいる。
上手い曲作りだ。
心を動かすメロディだ。
人生がまるで廻り灯籠のように、
私の心に浮かんでくる。
なんとも言いようのない気持ちに私をさせる。
なんだかその後の人生を見て見たい。その後、彼女はどんな人生を送るのだろうか?
また、どんな結末を迎えるのだろうか?
実に気になるのだ。
ひょっとして、私自身の人生に関わって
いるのかも知れない。
本当に名曲である。