❝八雲立つ、出雲八重垣妻籠みに、八重垣作る、その八重垣に❞
そう素戔嗚尊は歌われたという。
そこで、ふと思い出したことがある。
『古事記』における素戔嗚命は、
七頭を持った八俣大蛇を、
草薙の剣で退治したという話は有名だ。。
ところが、
その話は中東にある話が原型だというんだね。
そして、
その両親に当たる伊弉諾・伊弉冉の命の話も同様に、
伊弉冉が加具土命を生んだ時、
その火にほどを焼かれて亡くなってしまった。
その後、
伊弉冉は黄泉の国へ旅立った。
ところが、
夫の伊弉諾は亡くなった妻に会いたさの余り、
妻を追いかけて黄泉の国へ行ってしまった。
そこで、
伊弉諾は妻の伊弉冉に再会した。
懐かしさのあまり、
伊弉冉の名前を呼んだところ、
振り返った妻の顔は、
見るも恐ろしい顔になり果てていたという。
伊弉冉は自分の醜いを顔を見てしまった夫を許さないといって、
髪を振り乱して、伊弉諾尊を追いかけた。
伊弉諾尊は、
追っ手に対し、櫛の歯や桃の実を投げて退散させたという。
その場所は、古事記では比良坂という名前の場所になっている。
だが、
実際の場所は、
高橋良典氏に言わせれば、
アフガニスタンにある、
へラサカイトという場所なのだそうだ。
なるほど、
そして、須佐の王というのは、
スーサの王という意味になるようである。
つまり、
イランにスーサという都があるでしょう?
現在もあるが、
そのスーサから来ていると考えて、
まず間違いないと思う。
それらを統合すると、
『古事記』神話は、
中東にある話がモデルになっていると見える。
本来が中東から来ているスサノ尊やイザナギ・イザナミの尊たちは、
日本国を成立させるための神話を、
彼ら本来の故郷である中東から持ってきているのと考えられるのだ。
それらの話を、
あたかも日本にあったかのように作り上げていると解釈すれば、
辻褄が合う。
なるほど、
素戔嗚尊は、日本の出雲地方の神様だと思われているが、
実際はそうではないんだ、
中東をまたにかけて活躍した偉大な神々の話をモデルに、
日本建国の神話である『古事記』は作られているということなんだよ。
これでわかった。