11月10日(水)、晴れ。
母校、角田高等学校(旧角田女子高等学校と平成17年に合併)の体育館が新築され、落成記念式典に参加させて頂きました。
(新体育館・外観)
◆りっぱです。どうどうとしています。
角田高校のモットーは、「質実剛健」と「利他敬愛」。納得の体育館です。
(体育館内:各方面の来賓が順次入場)
◆初めて見る館内は美しく、広がりのあるやさしい空間というイメージ、まさに『利他敬愛』を体現していました。出迎えるのは3年生です。1年生と2年生は、感染症対策の為教室でオンライン参加となりました。
【PM1:00~ 式典】
◆校長式辞の後、体育館建設に携わった関係者の方々への感謝状授与(代表して若木社長)、祝辞(秋葉衆議院議員、県教育委員会副教育長、県議会議員、市長)を頂き、閉式までは約1時間強の流れでした。終始、凛と張りつめた空気が流れ、美しく、無駄のない素晴らしい式典だと思いました。
(ステージ前列左より~受賞者の住宅百科若木グループ代表 若木直様、実行委員会委員長 天野文彦氏、角田高校校長 小川典昭氏)
◆令和3年度より、鈴木拓也校長先生よりバトンを受け取り、この大仕事を完璧にやり遂げた現校長の小川校長先生に大きな拍手をお送りしたいと思います。校長先生のすじの通った、真っ直ぐな想いが式典全体のよい緊張を作っていると感じました。
◆私は学校評議員として数度、小川校長先生とお会いしただけですが、”純粋で一生懸命な、そして一度話すと心動かされる力を持っている方だな”と思いました。なんとか、この伝統ある角田高校を甦らせるべく奮闘していらっしゃいます。私も微力ながら、お手伝いしたいです。
◆休憩時間に、校舎へ戻った際に男の子(3年3組?)がエレベーターで控室までエスコートしてくれたり、戻る際にも一緒になった女子生徒が明るく話しかけてくれたり・・、角田高校の生徒の心の豊かさを感じ、母校を卒業した先輩として(?笑)嬉しくなりました。 この生徒達を地元民みんなで守り、育てなくては、と改めて思いました。
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【PM2:30~ 記念講演】
アイリスグループ(グループ30社)会長 大山 健太郎氏の記念講演がありました。
(大山会長 演題:「期待と責任」)
【創業】
◆19歳で家業を継いだときは、大山ブロー工業所はたった5名の会社。現在のアイリスオーヤマが地方から発信するグローバル企業に成長した過程を高校生へ分かり易く、明るくお話下さいました。
(角高生はこんな大成功者の講話を直接聞くことができて、ラッキーですよ~!!)
◆社長になって最初に試みたのは、「笑顔」と「YES!」。儲からない仕事をもらっても笑顔!(*^▽^*)、朝8:00~夜8:00まで従業員と就業して、その後夜中働くことを続け利益を得た。”努力が全て利益になる”、その積み重ねで、お客様から『便利な人』と、重宝されるようになる。
◆しかし、信念は・・「下請けのままではおわらないゾ!」。22歳で「自社製品を作ろう!」と思いたち、会社のブロー技術を利用して、木箱だった育苗箱をプラスチック製にし、売り上げを伸ばす。
【宮城県へ移転・角田市へ】
◆ターゲットとなる農業や水産は、主に東日本。名古屋からの運搬費は大きい。そこで26歳の時、当時の宮城県知事(山本壮一郎氏)を訪問し、どこか良い土地はないかと相談した。大河原を紹介され大河原工場を作り移転した。その後、次々に新しいビジネスを立ち上げ、多くのプラスチック収納用品を世に出した。
◆工場が手狭になったので、30年前角田市に大きな敷地があると聞き、本社機能を持った「アイリスオオヤマ角田工場」を角田市江尻に建設した、という流れ。
ここまで聞いても、「決断と実行が早い!」、「成功者は立ち止まらない」と感じる。大山会長は、既成概念にとらわれない自由な発想で成功を手に入れた。「田舎だから」、「高卒」だから・・等という自分に勝手につけるマイナスレッテルなどない。
【高校時代】
◆月映画を30本~40本観たそうだ。映画が大好きだがお金がない。「映画研究会」を立ち上げて、映画評論を新聞に載せるようになると、映画館から招待状が届き、好きな映画をたくさん見ることができた。映画を創る工程は、新製品を創ることに似ているそうだ。毎年、25,000の新製品を世に送り出している。
◆「過去を学んで失敗しないようにする」ことより、「未来をどう考え、潜在化している欲求を商品化するか」が大事、と言う。
【孔子・そして祖父の教えを大切に】
①「鶏口牛後」;
大きな組織で末端にいるよりも、たとえ小さな組織であってもそのトップになった方がよい。
②『論語』に、”吾れ 十有五にして学に志す/三十にして立つ/四十にして惑わず/五十にして天命を知る/六十にして耳順がう/七十にして心の欲する所に従って、矩をこえず”がある。
◆大山会長は、「なぜ自分は生まれてきたのか」を10年毎に自分に問う、という。30代は、ユーザー目線/40代は、メーカーベンダー等/50代は、グローバルで生きる/と決めて一歩、一歩、「志」をステップアップしてきた。
◆そして、高校生たちに「将来を見据えた今の学びをしてもらいたい」と、お話して下さった。
【プラス思考で考える】
◆今の企業、640名の新入社員のうち、6割強が高卒だそうだ。工場長は全員高卒。「大学行ったから、知っているから・・」ではなく、「できること」が大切。
◆祖父の世代では出生270万人、父の世代は200万人、子の世代は110万人、10年後は70万人になる。つまり昔は”1番”になることは大変だったが、出生率が下がり、おじいちゃんの世代より2倍~3倍、簡単になった。
・・・このように、どんな環境の中でもプラス思考に考えることが大切だ、とお話下さった。←(なるほど・・!)
【夢・願望・志】
◆「夢」は空想。「願望」に変える、でもこれは心の中のこと。人に向かって言えるのは、「志」。”常に「志」を持とう”。
そして、文章や計画の中に落とし込むことが大事だ。寝る前と朝、「今日は、明日は何をしよう!!」と”ワクワク感”を持つこと。「いかに明るく生きるか」が大切だ。そして、”期待はあなたの責任”と、講話を締めくくられました。
(P.S. ちがっている所があったらごめんなさい。)
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【最後に】
◆「高校生の前でお話されるのは初めて」、とのことでしたが、大山会長のお話は分かり易く、身体にズンと入ってきました。質疑応答には、4~5人の生徒が手をあげました。一つひとつにやさしく、愛情たっぷりに応えて下さり、その姿にまた感動しました。成功者だから言える言葉やそのオーラで、私がすっかり大山会長のファンになってしまいました。この講話をお聞きして、何人の高校生が目覚めたでしょうか。1人、2人?10人? 心を奮い立たせ、「志」に向かって自ら行動してくれる角高生が、出てくれることを本当に、本当に、期待したいです。
◆私ごとですが、シリコンバレーのスタートアップ会社を経営する為に渡米したのは、39歳の時。周りは、富士通や東芝など日本の大手のIT会社も多く、昼になると男性社員が大勢連れだってレストランで食事を楽しんでいました。環境のすべてを与えられたエリート社員たちと違い、私は半年で売り上げをあげないと、即会社を畳まねばならない厳しい条件下。でも、いつも思っていました。「負けないぞ!」って。米国企業とのプレゼンに勝って仕事を増やし、切磋琢磨したアメリカ生活。自分が本当にやりたい仕事を見つけ帰国するまでの5年間を講話をお聴きしながら、久しぶりで思い出していました。
◆「自分は何のために生きているか」、「与えられたミッションはなんだろう?」と。いくつになっても、追いかけます。「夢」・・ではなく、「志」を。”大山会長も同じなんだな”、と思わせて頂いて嬉しくなりました。スケールは違いますが。(笑)
高校生向けの講話で、大人の私が大感激。(笑)「この感動をあの時、大山会長に直接お伝えしたかった」と、今でも思います。
長くなりました。m(__)m
大山健太郎会長、そしてこのような素晴らしい「落成記念式典・講演会」を企画して下さった小川校長先生、実行委員会の皆さま、本当にありがとうございました。 高校生のみなさんは、この素晴らしい体育館で心身を練磨し、世界へ羽ばたいて頂きたいと思います。 参加させて頂き、本当によかったです。
再度・・、ありがとうございました。m(__)m
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【柿もぎ】
(天高く、食欲の秋。)
事務所前の柿の木。今年はあまり実が成らず昨年の1/4程度でしょうか。高い所がとどかず困っていたら、ちょうどお客さまがいらしたので、採って頂きました。(*^人^*)スミマセン。
数は少ないけれど、すごく甘い柿でした。大家さんにも持って行かなくちゃ。。
食べてみたい方はお早めに・・。(*^^*)v