MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

秋雨(あきさめ)

2008年09月22日 | あらかると
秋霖(しゅうりん)とは秋の長雨のことであるが、台風一過にも拘らず愚図ついた日が続いている。
気圧配置の変動で前線が停滞し、梅雨前線や秋雨前線が発生するのは周知の通りであるが、今年は偏西風の異常な蛇行で、寒気と暖気が日本上空に何度も現れ、未曾有の集中豪雨を発生させた。あまりにも狭い範囲で集中的に降るので気象庁でも予測が不可能だったため、ゲリラ豪雨などとも呼ばれ、犠牲者も多く出た。これらの犠牲者が出たことによって、これまで人の叡智で築かれたはずの常識の一部が否定されることにもなった。

地球温暖化の影響とか、ヒートアイランドが原因とかいわれているが、矢鱈に落ちまくる雷雨と雨粒の大きい豪雨の中にいると、地球創世記の映画の一幕のようにも感じられた。

そんな豪雨が私の居所にもやってきた。写真はその状況を写したものです。
上の一枚目の写真は、「荒れ狂う」と言う表現が適切に思えるほどの土砂降りを写したもの。

下の写真が小止みになった時のものだが、雨粒が異常に大きいのだ。積乱雲が高々度に発達した証拠でもある。雨粒が大きいから棒線のように写っている。普通の雨ならばこのようには写らないし、このような写真を撮るのも初めてだったので、涼しさが感じられる今日この頃では的外れな記事になってしまったが敢えて掲載しました。



秋霖や線路の多き駅に着く(中村草田男)

蕭条としてもの寂しげな光景に似合うのが「秋霖」のようだ。かといって線路が一本では物悲しい。線路は推敲の例えでもあったのかもしれない。

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