彼岸の中日なので田舎に墓参りに行った。その帰り道コンビニに寄ったところで見た鰯雲。秋の雲である。露出はややアンダーにした。
田舎に帰るときは必ずデジカメを携行するが、生まれ育った田舎の風景は、幼年時代から見慣れている光景とさほども変わって居ないので、撮る枚数は限られている。また、この十数年は近くに住む兄の車に同乗して帰郷することが多く、道中撮りたいなと思う光景に出会っても、撮れない状況でもある。
途中、金色に実りを迎えている田んぼの畦道に、自転車を止めている不思議な人が居た。周りに人が居なかったため余計に目立ったが、走っている車によって視覚が変わったとき、カメラを手にしているのが見えた。
「あんなところで何撮っているんだろう?何にもないのに」と、兄。
「飛蝗とかイナゴとかいろいろ居るんじゃないの」と私。
「あ!そうか、いろんな趣味があるもんだなあ」と兄。
それ以上私は答えなかった。身に覚えがあるのである。私もフィールドに出て写真を撮ることは多いが、もしかするとその姿は今日の兄のように、他人には怪訝そうに見えていたかもしれないのである。
田舎に帰るときは必ずデジカメを携行するが、生まれ育った田舎の風景は、幼年時代から見慣れている光景とさほども変わって居ないので、撮る枚数は限られている。また、この十数年は近くに住む兄の車に同乗して帰郷することが多く、道中撮りたいなと思う光景に出会っても、撮れない状況でもある。
途中、金色に実りを迎えている田んぼの畦道に、自転車を止めている不思議な人が居た。周りに人が居なかったため余計に目立ったが、走っている車によって視覚が変わったとき、カメラを手にしているのが見えた。
「あんなところで何撮っているんだろう?何にもないのに」と、兄。
「飛蝗とかイナゴとかいろいろ居るんじゃないの」と私。
「あ!そうか、いろんな趣味があるもんだなあ」と兄。
それ以上私は答えなかった。身に覚えがあるのである。私もフィールドに出て写真を撮ることは多いが、もしかするとその姿は今日の兄のように、他人には怪訝そうに見えていたかもしれないのである。