MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

彼岸の中日(秋分)

2008年09月23日 | あらかると
彼岸の中日なので田舎に墓参りに行った。その帰り道コンビニに寄ったところで見た鰯雲。秋の雲である。露出はややアンダーにした。

田舎に帰るときは必ずデジカメを携行するが、生まれ育った田舎の風景は、幼年時代から見慣れている光景とさほども変わって居ないので、撮る枚数は限られている。また、この十数年は近くに住む兄の車に同乗して帰郷することが多く、道中撮りたいなと思う光景に出会っても、撮れない状況でもある。

途中、金色に実りを迎えている田んぼの畦道に、自転車を止めている不思議な人が居た。周りに人が居なかったため余計に目立ったが、走っている車によって視覚が変わったとき、カメラを手にしているのが見えた。

「あんなところで何撮っているんだろう?何にもないのに」と、兄。

「飛蝗とかイナゴとかいろいろ居るんじゃないの」と私。

「あ!そうか、いろんな趣味があるもんだなあ」と兄。

それ以上私は答えなかった。身に覚えがあるのである。私もフィールドに出て写真を撮ることは多いが、もしかするとその姿は今日の兄のように、他人には怪訝そうに見えていたかもしれないのである。
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