MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

露時雨(つゆしぐれ)

2008年11月07日 | 写真俳句
朝から雨が降っている。こんな日は家の中でぐだぐだと雨の止むのを待つだけである。
昨日が二十四季の一つの「立冬」なので、カレンダー上では冬である。それゆえ「露時雨」のような秋の季語は使えなくなるが、肌で感じる状況はまだ秋である。

公園や民家で見られる柿が熟柿 (じゅくし・枝に残ったまま紅く甘く熟した柿のこと、渋柿でも甘く熟す。また、紅く熟す前の渋柿をつるしておき柔らかくとろけるように甘くなったものも熟柿という) になりかけているので、晩秋の風情は漂ってきている。

秋は露の季節でもある。知らずに草叢などに足を踏み入れると多量の露が落ち脚を濡らす。露の落ちるさまや、時雨の降った後のような露の様子を「時雨」に例えたのが「露時雨」という季語である。

やがて朝露は初霜に変わっていく。地球温暖化は進みつつあるが、日本の風物詩は永劫に残って欲しいものである。
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