MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

中秋の水元公園撮影行(2)

2013年11月07日 | あらかると

今日は「立冬」で、暦の上では冬の季節到来ということで、
冬もやのような一日だった。

朝から小雨にけぶり、16時前に日が射してきたが、
霧が発生しているようで視界は2km先がやっと見える程度。
勿論朝焼けも夕焼も出現しなかった。

ということで一昨日の水元公園撮影行第二弾を・・・

11月に入ると日の入りも早く、15時45分で巻頭のような斜光となり、
人ばかりが野鳥も静かに家路を急ぐ。

が・・・・写真的にはこれから黄昏時までが面白く、
昼時には余り挑戦できなかった「逆光」の写真ばかりを撮っていた。

切り株が残っているだけの池は昼時は余り面白くも無いが、
斜光によって水面が輝き、小ぶりの背高泡立草の花も輝く。


丸いのは盗人萩の種だろうか?
上の写真とほぼ同じような場所から撮っているが、
水面の光の中に被写体を置くとシルエットとなり、
普段の生活の中では得られない「静寂」の瞬間の大切さを思う。


チカラシバの「禾(のぎ)・・穂の針のような部分」が斜光に輝き、
種が宿る中心部は「金赤」となった。
よくよく観察すると、金赤となるのはまだ若い穂で、
実が熟したと思われる穂は金赤とはならなかった。


傾いた秋の陽は柔らかで、カメラを太陽近くに向け撮ると、
フレアーまでもが柔らかく捉えられた。


近くでは「ニシキギ」紅葉の最盛期を迎えていた。


夕暮れ時の自然を撮ったのは昨年の秋以来で、
現役時代の過酷な通勤時には「景色」としか見ることができなかったし、
現役を退いた後は夕暮れ時の単独逍遥は殆どしておらず、
中々撮影するチャンスは無かった。

黄昏時の様々な目新しいシーンに出会えたのは、
「写友」があってこそだからで、貴重な画像となった。


以下の写真は昨日紹介し切れなかった昼時の写真で、
スナップ的に撮ったもの。

紅葉をはじめた欅の木。
団地近隣の街路樹などに比べて自由に伸びているさまが素晴らしかった。
この木を見たとき、自衛隊歌の「君のその手で」の冒頭を思い出した。

"小さな木でも青空に
伸び行く自由を持っている・・・・"
高校卒業後の血気盛んな頃に「海自横須賀教育隊」でアカペラ指導で覚えた歌である。


次はこの時季にしては珍しい桜の花。
花の付き方や花弁の特徴から「十月桜」のようである。
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