MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

五月晴れにして風やまず

2014年05月17日 | あらかると

朝から晴れ上がって、丹沢山塊や冠雪富士が見えていた。
都心のスカイツリーもビル群もまるで秋冬時のような、
澄み切った光景だった。


雨に洗われた新緑は、風に煽られつつも陽光を返し、
季語にもなっている「風光る」的状態だった(巻頭の写真)。

目には青葉がいい。初鰹も美味しい。
公園で出会う現役引退組の人々と言葉を交わせば、
一様に「今が一年で一番だね」という。
が・・・・・
今日は北西からの風がやや強く、
自転車を漕ぐのも、薔薇の写真を撮るのも不適で、
出かけるのを躊躇っているうちに昼になってしまった。

迷ったときは観天望気・・・
北西の風なのに、絹雲は南から北に流れていて、
しかも雲の伸び方を見れば上空の風が強いことがわかる。
しかし、地平近くに浮いている積雲をみれば、
もしかすると都心以南は穏やかな天気なのかも知れない。


途中で南風なども流れ込んできたが
結局夕方まで風は止むことが無くかった。
絹雲が去り穏やかな雲になると風も弱まった・・


上の写真の地平は東京湾や房総半島方面なのだが、
写真で見るように靄っている。風は吹かなかったのかもしれない。
その靄が、18時ごろには雲間からの光を受け「薄明光線」の素材となった。
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