買って半年もたたないうちにAF装置が破壊してしまったレンズを
年が開けたら修理に出す予定でいたのだが、やっと先週金曜日に発送し、
本日、部品交換の上修理が完了し手元に戻ってきた。
これで300mm望遠マクロレンズが2本になってしまったが、
恐らく、メーカー毎のレンズ特性があるはずなので、
この2本を使ってその特性を分析し、特性に合った使い方をしようと思っている。
昨日撮って来た近隣の「八重桜」と、
以前詳細不明だった大津川の実生の桜の分析結果を紹介します。
「関山(カンザン・セキヤマ)」巻頭の写真と、下の写真。
花に芳香があることから「桜茶」の原料になる花で、
私もこれまでに数回楽しんできたが、簡単な見分け方は、
花の色が直径約5cmで淡紅紫色で、花の先端は丸く膨らみ、雌蕊が2個葉化している。
若葉は茶色を帯びている。
「普賢象(フゲンゾウ)」
雌蕊から葉化した2本を、象の牙と見立てて命名されたという。
写真はやや紅色を帯びているがやがて白色に変化する。
「一葉(イチヨウ)」
果樹園と道路との会にあった1本で、薄紅色のグラデーションの美しい桜だった。
雄蕊が1~2本葉化しており、普賢象、松月、一葉のいずれかなのだが・・・
萼裂片には鋸歯がなく、花の付き方が散房花序であることや、
若葉の鋸歯の先端が長く延びることなどから、大島桜の特徴が見られ、
そのことが一葉の特徴とも言われことが多く、一葉と断定した。
丁度見ごろで、朝日を受け青空に映えていた。
「大津川の実生の桜」(4月9日撮影・取材)
遠目には普通に山桜か薄墨桜のようにもみえるのだが・・・・
花の咲き方が散房花序で、蕾が赤いため、
花の付き方は大島桜、蕾には大山桜の特徴がある。
また若葉には大島桜の特徴があり、山桜の茶系の葉ではなく黄緑色。
萼裂片(花の根元にある萼)には鋸歯が在ったり無かったり・・・・・
花の色は中心が紅色を帯びていたり、白色だったりで、
たとえば大山桜の開花期は紅色を帯び、
大島桜は花の終期に花の中心部から紅色を帯びるものがあり、
この実生の桜はそれらが入り混じって咲いているようにも見える。
以上から、大島桜と大山桜の自然交配種では無いかと思われるが・・・
葉の密線や果実の付き方など更に検証する必要がある。