鬼子母神とザクロ

お釈迦様のお話の中に出て来る鬼子母神

鬼子母神(きしもじん)とザクロのお話



船閣迦(パーンチカ)という神の妻

とても美しい妻で500人の子供の母

彼女は500人の子供を養うため

その栄養を人間の子供を食べることで得ていた


人間は子供を失った悲しみをお釈迦様に訴えた


お釈迦様は彼女の一番下の最も
可愛がっている子供を彼女から隠した

彼女は狂ったように子供を探した

そんな狂った姿の彼女に
お釈迦様は言った

お前は500人も子供がいるのに
たった一人居なくなっただけで
これほどに嘆き悲しむ

人間はたった一人の自分の子供を
お前に食べられてしまったら
どれほどの悲しみがあるのかと

これからは人間の子供を食べずに
人肉の味に似ているザクロの実を
食べて飢えをしのぐようにと

彼女はハタと気が付き、それからは
お釈迦様に帰依し安産や子宝の神

鬼子母神となる

しかし、この鬼子母神を偶像化する際
手に持っていた吉祥果が何なのか
それが分からなかった日本人が
それをザクロに見立てて描いたことから
彼女がお釈迦様から飢えをしのぐために
人肉の味に似ているザクロを食べて
飢えをしのぐように言ったという
日本人が作った単なる逸話

ザクロの味が人肉に似ているのも
ザクロに対して失礼ですよね


神であろうと
人間であろうと
自分の子供は
何より大切


そんな美しい鬼子母神とザクロのお話でした




(*⌒▽⌒*)




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