人出に困惑した日

家で午後一の用事を済ませて、Tデパートへ行きました。
私が欲しいお菓子がTでしか販売していないからです。ついでに北大路魯山人展もやっているし…。

乗換えするのもおっくうなので、高速バスを利用しました。一番前の席も空いていて、見晴らしも良い！？

高速はすきすきで快適。こんな雨降り誰も外に出ないわァ。
これが、えらい思い違いだったとは……

高速の料金所を下りてしばらく行くと、車の列、列、列…。信号は変わっても、全く私のバスは動こうとしない。信号が、青になっても、また青になってもバスはちょっと動いて、横から入る車を入れてあげて、親切なこと。

運転手さんはいつものこととばかり、紙おしぼりを取り出し、ハンドルを拭き、周りにある機器を拭き。

目の前に目的地は見えているのだから、歩いた方が早いわ。歩道を歩く傘の群れが、ずんずん遠ざかっていくじゃない。「ここで下ろして」と言いたいところをぐっと我慢して、どうして地下鉄で来なかったかと後悔しても後の祭りでした。

やっと、やっと降車場の入口までたどり着きました。

渋滞の理由がわかりました。信号の短さ。それ以上に信号を渡る人の多さ。Tの駐車場へ入る車の渋滞。その車が、バスの進路を塞いでいるんです。

バスはやっと信号を廻りもうすぐ降車場。相変わらずTの駐車場に入る車は渋滞、動きもしません。この車の人たちはいつになったらTに入れるのだろうと、余分な心配をしたりして。

デパートは、またまた、人、人、人、人ばかり。一体どこから集まってくるのかしら？
展示のある10F までのエレベーターも満員。ほとんど全員ここで降りました。魯山人の展示場に入るのも、「最後尾はここ」の看板に並んで。

中に入っても、魯山人の器や、書や絵画を見るより人の頭を見に行っただけでした。明日で展示は終了ということ、今日が日曜日ということ、雨降りも手伝って、すごい人出です。
魯山人は漫画「美味しんぼ」の海原雄山のモデルということです。すごく個性的な人みたいですね。食材を引き立たせるための器は観賞用とは違い、実用的に作られているみたいです。

丁度同じ階でバーゲンをやっていました。魯山人の作品を見ているより、バーゲン品を物色している時間の方が長かったりして。傘を買いたかったけれど、レジも長蛇の列。や－めた。

ホワイトデーが近いせいか食品売り場も足の踏み場がないほどの大盛況。目的の物を購入して、田舎もんはほうほうの体で退散です。

帰りの車窓からは、まだ、デパートの駐車場へ入る車の隊列が見えました。