マドレーヌ

幼稚園の頃から大好きな絵本。パリが舞台です。でも子どもの頃はそのあたりへのこだわりはなくて、大きくなってから気がつきました。
私が小さいころもすでにベストセラーだったと思いますが、今だに根強い人気本のようです。
おもしろくてかわいい場面はいくつもあり、中でも盲腸になったマドレーヌが手術の跡を誇らしげに見せるところなぜか一番のお気に入りでした。
中学生になったとき、母が私の絵本を全部知人の子どもにあげてしまいました。もう絵本という年ではないだろうからと・・・。今も定番となっているもの、どっさり・・・。
それを知った私は、絵本は子どもだけのものではないのだよ・・・と、怒り狂って泣いて抗議した（母談）らしいのですが、私は覚えていません。
マドレーヌもそのとき私の前からいなくなりました。
それ以来、本屋さんで見かけるたびにチクチクと母をせめていたらしいです。なんと執念深い性格なのだろうと思うけど、それも覚えていません。
いまだに絵本を見ると欲しくなってしまうのは、この時のことがトラウマになっているからなのでしょうか・・・（笑）
マドレーヌはこれまで何度か買おうかなぁ・・・と思ったこともありましたけど、今更・・・な気もして思いとどまっていました。
それが出張先で平積みされているマドレーヌを見たときに無性に読みたくなって思わず手にとりパラパラとめくっているとあまりにも懐かしくて、もう持って帰るしかない！と、買ってしまいました。
マドレーヌは相変わらずかわいいです。
マドレーヌを知らないと言っていたIさんにもぜひ読んでいただきたい・・・。