旅の途中で

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メナード美術館の日本洋画展

2008年05月04日 23時32分41秒 | アート
今日はまるで夏のようにめちゃめちゃ暑かったですね・・・
陽射しが照りつける中、私は小牧市にあるメナード美術館に行ってきました。

「日本洋画展」という題名の通り、日本人の洋画家の作品だけを集めた展覧会です。
美術館自体はすごく小さくて、あっという間に見終わってしまったんですが、作品達はどれも質が高くて濃縮な時間を過ごせました。

画家達の名前を見ても、とっても豪華なラインナップです。
その中でも、特に印象に残った作品をいくつか。


小磯良平 「競馬場にて」
この人は、圧倒的に上手いんですよね・・・
「確信的で絶対的」な線と色を前にすると、もう何も言えなくなります。
技術力で言えば、群を抜いているのではないでしょうか。

熊谷守一 「扶桑」
熊谷さんは、ある意味小磯さんとは正反対のタイプです。
どこまでも単純化された形と色。前衛的で抽象的です。
ご本人は自宅からほとんど出ることもなく、仙人のような暮らしをしていたそうですが、純粋な線と色にそれがよく表れているようです。

山口薫 「鳥と娘と矢羽の譜」
山口さんは抽象画です。数年前に偶然東京の美術館で見て以来、大好きです。
この人みたいな絵が描きたい!と思っています・・・

高村光太郎 「鯰」
高村さんはご存知の通り彫刻家です。
そのものずばり、鯰の彫刻なんですが、その質感がすごいんです・・・
材質は木ですが、まるで今にも動き出しそうな体のラインだし、触るとぬめりがあるようにも錯覚します。

国吉康雄 「道化(舞踏会へ)」
なんとなく藤田嗣治さんとか、ジェームス・アンソールを思い浮かべる画風だと思いました。
発色の良い色が奇麗です。


その他にも、梅原龍三郎、岸田劉生、佐伯祐三、藤島武二、安井曽太郎などなど、有名な画家の作品がずらりでした。
とってもおもしろかったです!

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これから秋にかけて、東京でおもしろそうな展覧会が目白押しのようです・・・
い、行きたい!!
ムンクとか、バウハウス展とかすごく興味あります。

名古屋では、今「モネ展」をやっているので、これもそのうち行くつもりです。