旅の途中で

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歌川国芳展

2011年05月29日 22時42分11秒 | アート
今日は朝から、外出するのも躊躇するようなザアザア降りの雨だったんですが、美術仲間と天王寺の美術館に行って来ました

「歌川国芳」展です。

1797年生まれの、幕末に活躍した浮世絵師です。
美術館の入口にドーンと鎮座するクジラの絵からもわかるように、大胆・ダイナミックでモダンな浮世絵を作った人です。

北斎を見てもわかるように、江戸の芸術は意外とモダンで現代的なんですが、その中でも国芳は群を抜いていたんじゃないかなぁと思います。

特に面白いのが、「武者絵」と呼ばれるジャンルです。
たくましい武者が、怪物や化け物・幽霊と戦っている浮世絵なんですが、画面から飛び出してくるんじゃないかと思うくらい、ダイナミックで生き生きとしています。

絵を彩る「効果」も素晴しかったです。
画面を縦横に走り回る稲妻や、荒れ狂う波、強調された遠近法など、今で言うアクション漫画そのものでした。

あんな昔にこんな現代的な技法を使っていたなんて・・・
と、ため息ものでした。

さらに色も美しかったです。
色彩検定の勉強で、江戸の色名を憶えたりしたので、
「あー、これが納戸色か!」
「これが江戸紫か~~」
と、また違った楽しみ方もできました(笑)

迫力ある武者絵のほかにも、擬人化された猫や金魚をユーモラスに描いた作品も面白かったです。

浮世絵は、洗練されたシンプルな線と美しい色、計算された構図が素晴しいバランスを見せている、モダンな芸術なんですね。



絵画を楽しんだ後は、話題のキューズモールにてイタリアン。
イカ墨のパスタとピザが美味しかったです~♪
白ワインとカクテルも最高でした