自民党の文教族で、総理大臣在任中は、もっとも無能な総理大臣と言われて支持率も最低だった森喜朗元首相が、日本の戦後教育を批判しているらしい。
だが果たして、この森喜朗氏に戦後の日本の教育について批判する資格があるのだろうか。
日教組の教育に対する批判は国民がよく知っている。むしろ、戦後の日本の教育にもっとも責任のあるのは、日教組以上に文部省、文部科学省の無能かつインモラルな官僚たちと自民党文教族政治家たちではないのか。
森元首相は、世論の尻馬に乗ってすでに池に落ちたイヌ日教組批判をして自分たちの責任を棚上げにする前に、戦後教育のみじめな現実を前に跪いて、まず自民党の戦後の文教政策そのものを文部科学省の役人たちと一緒に反省してからの話ではないだろうか。しかしその反省をするにも能力がいる。