マサコデグブログ

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~ノルウェージャンフォレストキャットRとイラストレーター挑戦のDiary~

ひとり暮らしの恐怖

2006-08-23 | Column
今日は愛車の初めての車検でした。
もう購入から3年も経つなんて...3年間ってあっと言う間。
年齢は増えたけれど、状況も心も体も大きな変化はなく....
平和といえば平和ですが、進歩がないといえばそうも言えるわけ
で....。

ふ~ん。。。

Rがまた退屈そうにしているので、この暑さですし涼しくなる
お話をしてあげました。
「車といえば思い出したんだけどね。。。。」

ふむふむ。。。


20の頃、親が転勤になり引っ越していったので、やむを得ず
ひとり暮らしを始めた私でしたが、学生の時は親が家賃を払
っていたものの、社会人になると仕送りがなくなったので自
分のお給料ではそれまでのマンションの家賃が払えなくなり、
安めのところに引っ越しをしました。

そこは1階の角部屋でした。



住み始めて数ヶ月経った頃、夜中寝ていると『ピンポーン』
とチャイムが鳴ります。
時計を見ると3時過ぎ。
寝ぼけていたのか、さほど不振にも思わず「はーい?」と返事
をすると、「隣の隣の者ですが...すみません」と男性の声。

その男性は出掛ける時などたまにバッティングして挨拶はして
いましたし、奥さんとお子さんがいらっしゃることも私は知っ
ていました。
そのため、特に警戒もせずドアを少し開けました。
「はい?」
「...あの、さっきお宅の車のそばに変な人がゴソゴソなにかし
ていたようなんですが、今見たらドアが少し開いているみたい
なんですよ...」

寝起きも手伝ってか、なんのことやら全く理解出来ず、
「私、ドアを閉め忘れたのかもしれませんね」などど言ったの
ですが、「いや..どうやらそうじゃなくて、とりあえず来てもら
えますか?」と言われ、パジャマにジャケットだけ羽織ってその
人について行ってみると、(....確かに!!)カギ穴が外され、
当時付けたばかりだったCDとMDのデッキをごっそり盗まれて
いたのです。(今の車ではなく先代の車です)

おまけに、集めていた私のCDコレクションたちまで....



そのあと、「警察を呼んだ方がいいんじゃ...」と彼に言われる
まま警察を呼び聴取を。その間、その男性は一緒にいてくだ
さり、発見時の状況などを警察に話してくれました。

「ボクが見たとき、数人の男がなにやらゴソゴソ怪しい動きを
していたんですけど、その後車から何か取り出して自転車で逃
げたのが見えたんです。
この辺は変な外国人が多いですから、きっとそいつらの仕業
でしょう。しっかり見回ってくださいね。」
その男性は、警察にそう言ってくれました。

その後結局、犯人は捕まらないまま。。。。
車上狙いの被害など、警察は全く本気で調べてはくれないもの
ですから、仕方ありません。



それから1年以上経った真冬の頃、また真夜中に『ピンポーン』
と鳴ります。
「隣の隣の者ですけど...夜分すみません」

見ると時刻はまた3時頃。

「はい?」
ドアの覗き穴からうかがうと、やはり同じ男性が立っています。

「あの...ちょっと言いにくいんですが...さっき、西側の窓から
ヘンな男性がずっとお宅を覗いていましたよ」

その日は特に寒く、雪がチラつく静かな夜でした。

「気を付けた方がいいですよ、この辺変な人がよく出ますから....
うちの奥さんもこないだ覗かれて犯人を追いかけたんですけどね。」





前回の車上狙いのことと、雪の日のことを友人にここまで話すと
皆「....っていうか、その男性はなんで真夜中に外にいるの?」
と言います。
「しかも2回も目撃するなんて....」
「...それに、車をゴソゴソして、逃げてく人を見かけてなんでそ
の時に何も言ってくれずに、終わってから知らせてくるのかなぁ?」

そうですよね....おかしいです、どう考えても。

車の時の外国人も、奥さんを覗き見した変質者も、もしかし
たら彼の狂言....??と思えてきます。

その後程なく私は引っ越した為、今となっては真実は闇の中
ですが.....


いや~!!もう誰も信じられな~い!!

その両夜共、当時からつき合っていた現在のダンナさんに、速攻電
話で恐怖を知らせたのにも関わらず、彼は「変な人いっぱいだか
ら気をつけなきゃだめだよ」と言うだけで来てくれませんでした。
次の日お休みだったのに....

女性はそういう時に愛情のレベルを計るものです。
そして、根に持つものです...