まさおレポート

田中一村 奄美を描く

深い思い出のある田中一村作品集からお気に入りの作品を撮影しました。

田中一村作品集は12年間、本棚の奥深く眠っていたので新品のまま。一点の作品を書き出すのに左右の目で画布を3時間づつ、計6時間見つめるとは。効率とは真逆の世界があり、ことの本質に迫る唯一の道なのだと改めて思い知らされる。

私がさらに、「どういう具合に描き始めるのですか」と尋ねますと、「絵描きは血圧が上がらなければいい絵は描けません。まず左目で三時間画布を見つめます。そうしますと血圧が上がってまいりますので、一時間くらい氷で額を冷やします。それから右目でまた三時間画布を見つめます。やっと中心が決まりますので、点を打ちます」と言われました。田中一村作品集 p76

よく功成り遂げた実業家が引退後に絵を書き始めたいと述べるのを聞くが、おそらく無理だろう。あるいはその芸術脳になるためには捨てなければならない脳が多くありすぎて何年もかかり、生きている間に切り替えることが出来ないのではないかと思ってしまう。

ビロウとブーゲンビリア

奄美の杜 ビロウとブーゲンビリア拡大

ビロウとコンロンカ ビロウは葉先が細かく裂けて垂れ下がるのが特徴でコンロンカは白い花ビラと黄色の小さな花が特徴。

ビロウとコンロンカ拡大

ビロウとコンロンカ

ビロウとコンロンカ

クワズイモとソテツ クワズイモは毒草に分類されていて牛や羊はこれを食べない、しかしソテツと並んで力強く美しい色調を持つ。バリでも盛んに植えられている。

クワズイモとソテツ拡大

ソテツ 田中一村に描かれるとソテツが美しい。

ソテツ

トラフズクそれにスパイダーリリー トラフズクは虎斑木菟と書かれるように虎模様が入っている。スパイダーリリーに後光が射している。

この鳥は? 遠景に不思議な割れ目を持つ島が。

蘭と蝶

ビロウとカヤツリグサ2種、右上がゲットウ(月桃)ツマグロヒョウモン(褄黒豹紋)は切り取られて見えない 上部中央がイシガケチョウ(石垣蝶) 中央の蛾がシンジュサン(神樹蚕) 

カヤツリグサは蚊帳吊り草でこの植物の茎を引き裂いて蚊帳を作る子供の遊びがあった。

ビロウの背後に夕日が映えている。

ビロウ拡大

上部左はサクラつつじ(桜躑躅) 中央がオオタニワタリ(シダ植物) ヒカゲヘゴ(日陰杪欏)は切り取られている 。

中央はコンロンカ、左下はムサシアブミ武蔵鐙。

ビロウ 左上部はネズミもち 中央はコンロンカ サンダンカ(赤い花を多数纏めてつける)は見えていない クマタケランは見えていない・

アダンの実

アダンの木

ダチュラ(曼陀羅華と呼ばれ、かつては鎮静麻酔薬)

秋晴れ

スパイダーリリー

 

宮本治子へ捧げる。

追記

なんだかアクセスが多いなと気になってチェックすると9月11日は一村忌だった。2021/9/14 

アダンと上田秋成そして幻の筆

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「心の旅路・my life・詫間回想」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事