映画を見ての帰り道につれあいとの会話。
M:映画を見ていて思ったけど生成AIのデータセンターがハッキングされると世界はまさにえらいことになるね。
S:生成AIの危険性についてはマイクロソフトやグーグルなどで議論が始まっているので信頼するしかないよ。今更世の中の動きは止められないし。
M:この映画は世間で行われている対策や規定があっても生成AIがハックされて世界中に浸透してありとあらゆるディジタルコードに入り込み、姿を見せない「それ」「entity」が世界征服のキーになっている。今まで核の力で世界征服するストーリーが多かったが生成AIで世界征服というのは初めてでその意味でこの映画は画期的だ。
S:イーサン・ハントが現れて対処してくれるんじゃないの。笑
M:あらゆるディジタルコードに入り込み、姿を見せない「それ」「entity」に対策するために旧式の気象システムで磁気テープのアナログデータとプリンターが活躍するというのは結構リアルだった。
モールス信号なども究極のアナログで安全対策として蘇るんじゃないかと頭を掠めたが、それは流石にないだろう。
国連安全保障理事会がAIをテーマにした初の公開会合を開きアントニオ・グテレス事務総長が「国家やテロリストが悪意を持ってAIを利用すれば、想像を絶する規模の死と破壊を引き起こす可能性がある」と発言しているがロシアの侵攻を抑える力のないアントニオ・グテレス事務総長の言葉はAI対策でも虚しく響く。
人類が本気で対策を考えるにはこうした映画や小説の名作が創作され人々の心に深く浸透する方法を取るのが最善のような気がする。芸術が人類を救う時代がすぐそこに来ている。「幼年期の終わり」や「2001年宇宙の旅」はその意味で偉大な対策だった。