まさおレポート

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バリ舞踏 レゴンダンス バロン 

2011-08-08 | バリ島 舞踏・レゴン・ケチャ・ガムラン

昨夜はイナ・シンドゥ・ビーチでレゴンダンスを観る。既に何回も見ているが、やはり何回見ても楽しい。最初に数名の女性で群舞、次に男性の舞踏、女性二人の舞踏、男性と女性の舞踏、少年の舞踏で構成している。特に女性のソロダンスは手と目の動きがよくできていた。目を見開いて黒目を左右に猛スピード(1秒で4回ほど左右に動く)で動かすなどと言う技は初めてみた。これまでにも見ていたのかもしれないが意識的に観たのははじめてだ。こんなことが人間業で可能なのだ。

やはりあの特殊な黒目の動きと手の指が中心となってこの世ならぬものの動きを表している。目は決して観客の目に焦点を結ばない。左右に極端によっていたり、前を向いていてもぶっ飛んだようにあらぬ方を見ている。手の指もくねくねとそりかえり見ているだけでこちらの運動神経までが妙な感覚に刺激されてくる。

男性の舞踏は滑らかな動きと、突然静止して再び動く動作の繰り返し。

インドの叙事詩ラマヤナ物語バリ芸能のモチーフになる。
ラーマ王子と引き離されたシータ姫 悲しみ。
 

参考

1990年当時のウブド王宮 定期公演スケジュール。
月曜日:レゴン・クラトン/サダ・ブダヤ歌舞団/料金:3,500ルピア
火曜日:ラーマヤナ舞踊劇(以前は、ラジャパラ舞踊劇)/ビナ・ルマジャ歌舞団/料金:3,500ルピア
水曜日:スンダ・ウパスンダ舞踊劇/パンチャ・アルタ舞踊団/料金:3,500ルピア
木曜日:ガボール民族歌劇/パンチャ・アルタ舞踊団/料金:3,500ルピア
金曜日:バロン&クリスダンス/サダ・ブダヤ歌舞団/料金:3,500ルピア
土曜日:レゴン・クラトン/ビナ・ルマジャ歌舞団/料金:3,500ルピア

「Leg」”美しい””優しく揺れ動いて、伸び縮みする” ガムランの意Gongの合成語

レゴン・ラッサムには侍女(チョンドン=condong)役が加わる 振り付けのルーツは、ガンブー舞踊 人形のような無表情なふたりの踊り子同じ動き。

レゴン(Legong)王の娯楽 王宮(プリ)内で催されていた。 
バリの王国が9つ(のち8つ)に分割された時代だ。

レゴンは、王族の富と権力の象徴 楽団は王宮 舞踊は王宮内でのみ上演。
他王国のもてなしにも上演 この時代に創られた女性舞踊 レゴンと呼ばれた。寺院の奉納で催されるようになり宗教儀礼。

レゴンの踊り子5歳くらいからレッスン8歳踊り子として披露現在は年齢的な制約はない。

踊り子は、バリの伝統的な文様が浮き彫りになった金色の布をまとい、胸からラマック(Lamak)と呼ばれる金色の前飾りをつける。金色の冠プルメリアの花の房飾りが左右に首を動かすたびに揺れる。


レゴンは次の15種がある。
1:レゴン・ラッサム(Legong Lasem)
2:レゴン・プライオン(Legong Palayon)
3:レゴン・チャンドラカンタ(Legong Candra Kanta)
4:レゴン・クンティール(Legong Kuntir)
5:レゴン・クントゥール(Legong Kuntul)
6:レゴン・ジョボッ(Legong Jobog)
7:レゴン・グワマチョッ(Legong Guwak Macok)
8:レゴン・レゴッバワ(Legong Legod Bawa)
9:レゴン・タンギス(Legong Tangis)
10:レゴン・クプクプ・タルム(Legong Kupu-Kupu Tarum)
11:レゴン・ブムマラ(Legong Bremara)
12:レゴン・スマランダナ(Legong Semarandana)
13:レゴン・ガドゥンムラティ(Legong Gadung Mulati)
14:レゴン・ラジャ・チナ(Legong Raja Cina)
15:レゴン・カランオラン(Legong Karang Olang)

レゴンは王制崩壊(クルンクン王国がオランダ軍に征服された1906年)までギャニアールを中心としてバドゥン、タバナンで主に創作された。5~6人で踊られものもある。

                      
バリ舞踊 神事における呪術師(シャーマン)の仕草や神々と交感するトランス状態の踊りが始まりらしい。村人が神々の降臨を願って舞ったもの。
16世紀半ばゲルゲル朝の最盛期に舞踊は庶民の娯楽として創作されたという。 
バリの芸能は古くから伝わった芸能と新作の混合で1920年代後半にシューピースの影響で新作が生まれた。 

新作舞踊や新作楽曲は一旦寺院で奉納されふたたび庶民に戻ってくる 舞踊はバリ観光の筆頭で寺院で神々を前にして踊るのも外国人観光客の視線を浴びて踊るのもどちらも聖なるものだ。

ラマヤナ物語は、マハバラタ物語と並びインドの2大叙事詩。ラーマ王子と引き離されたシータ姫の悲しみがモチーフに。
 

1990年当時のウブド王宮 定期公演スケジュール。
月曜日:レゴン・クラトン/サダ・ブダヤ歌舞団/料金:3,500ルピア
火曜日:ラーマヤナ舞踊劇(以前は、ラジャパラ舞踊劇)/ビナ・ルマジャ歌舞団/料金:3,500ルピア
水曜日:スンダ・ウパスンダ舞踊劇/パンチャ・アルタ舞踊団/料金:3,500ルピア
木曜日:ガボール民族歌劇/パンチャ・アルタ舞踊団/料金:3,500ルピア
金曜日:バロン&クリスダンス/サダ・ブダヤ歌舞団/料金:3,500ルピア
土曜日:レゴン・クラトン/ビナ・ルマジャ歌舞団/料金:3,500ルピア
                      
バリ舞踊 神事における呪術師(シャーマン)の仕草 神々と交感するトランス状態の踊りが始まり 。村人が神々の降座を、廻って舞った素朴なものかもしれない。
16世紀半ば、ゲルゲル朝の最盛期に舞踊は庶民の 娯楽 創作されていったのではないか。 

チャロナラン劇 聖獣バロンの踊りのメモ。
副将軍役の踊り手が、幕を割って登場。
割れ門から魔女ランダが現れ、寺院に入ろうとする彼らの前に立ちはだかった。
魔女ランダは両手をかかげ、右手には命を奪う武器となる白い布をかざし獣のような声をあげている。全身を包むこんでしまう長い髪を振り乱し飛び跳ねる。
魔女ランダに追従するように、割れ門から数人の男たちが飛び出してきた。彼らもまたトランスしている。
トランスした男たちが割れ門の前で魔女ランダを取り巻き踊りはじめた。ある者はランダのようにある者は人を指さしながら何やらしゃべり続ける。ある者は車のステアリングをまわすような格好で動きまわり、ある者は何者かに立ち向かうかのよう 突発的に走り出し村人に取り押さえられる。

バリでトランス状態をクラウハンという。神が降りて合体し神として行動する。


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