バリの火葬をガベンと言います。先週の土曜日に我が家のドライバー・ゲデが祖父の火葬・ガベンのためにシンガラジャまで帰郷しました。前日の金曜日に突然翌日の土曜日の休暇を申し出たので「なぜもっと早く申し出ないのか」とその時は思ったものです。乾季といえどもときどきは大雨がふるのでふと気になって「ガベンの時に大雨になったらどうするの」と聞いてみました。バリの火葬は野外で行うのでどしゃ降りの雨でも降ったら火葬は未完になり、大変なことになりそうです。
するとゲデは「マンクーに頼むと雨が降らない」と即答しました。マンクーというのはバリで僧侶階級ではないが僧侶的なことをつかさどる人のことです。ガベンの日取りを決めるためにマンクーにお願いするという話を以前に滞在ビラの祖母が亡くなった時に聞いていたので、マンクーが日取りを決めるのであればいきなりというのもありえるなと納得しました。ゲデの祖父のガベンもきっとマンクーにお伺いをたてて急に決まったのでしょう。
バリの人々はマンクーの定めたガベンの日はそのあたりには雨が降らないと信じているようです。