まさるの一口馬主日記

「一口馬主」の視点から競馬を語ります。競馬以外では男声合唱、野球観戦、ヘラブナ釣り、旅行等で余暇を楽しんでいます。

シルクメビウス観戦記・前編

2010年05月24日 00時00分36秒 | まさるの「この一頭」
朝から雨が強く降っていました。
昨日までの強気な自分がいつも通りの弱気な人間に戻っている事を感じてその自分の弱さを記事にしました。


ビシャビシャ雨の降る競馬場に着き、私は指定席に荷物を置きました。
いつも通りに馬頭観音に行き愛馬の無事を祈り、少し奥にあるライスシャワーの碑に手を合わせて「メビウスを守ってくれ」と語りかけました。
雨は小止みになるどころか常に降り続けます。
馬場にはどんどん水たまりができ、光る部分が馬場の内側にとくに多いように見えます。
もう、私の心はメビウスが力を出し切れるのかどうか気になって仕方がありませんでした。

途中のレースで領家厩舎の馬に田中博康騎手が乗って好走しました。
これだって領家先生が田中博康騎手にメビウスの前にダートレースでの騎乗を用意してくれたものだと思うし、好結果を出したタナパクも少し緊張が取れて良かったのではないかと、何だか少しホッとしたのを覚えています。

『大丈夫だ、俺があれこれ心配しても意味はないし仕方がない』
と思う事が出来ました。


いよいよ50分後と迫り緊張も最高潮。
私は傘を持ちパドックへ向かいました。

雨が激しく降っているので皆屋根の下に待機していました。

いよいよメビウスが出てくる時間です。

メビウスは落ち着いています。
昔はもっとチャカチャカしていたのですがいい感じでどっしりとしてきたように感じました。


相変わらず舌を縛っています。


私は腰に手を当ててメビウスをじっと見つめる領家先生から助手に出された指示が気になりました。
実はその後、少しの間メビウスはパドック周回から外れて脇の装鞍場に消えたのです。
聞いた話だと舌を縛りなおしたとか(笑)


領家先生の動きを追っていた私には騎手の控室も正面に見えました。
私の見立てでは(黄色い帽子と勝負服から)村田騎手がタナパクに「おいおいそんなに緊張するなよ」と肩を揉んで声を掛けている姿が見えたように感じ、ありがたいな~とジーンとしました。
そのやりとりを美浦の先輩として後輩を思いやっているように見えたのです。
その後すぐに田中騎手は鞭を使ってストレッチをしていましたし。


村田騎手だって十分色気のある馬に乗りながらこの気遣い。
甘いと言えばそうかもしれませんが、私は村田騎手の思いやりに見えました。
これぞスポーツマンシップです。