無限大の夢追いかけて

日々、頭に浮かんだことを書き残そうと思います。

自己分析 その3

2006-08-10 22:51:52 | 思い出
小さい頃

 我が家は、父、母、僕、姉、そして、おば(父の姉)の5人家族だった。
 おばは、現在、全盲で、光を全く感じることもない。
 当時は、うっすら見える程度、光を感じる程度だった。

 僕は、目の不自由なおばの手を引き、
 歩いて20分ぐらいの歯医者や病院によく一緒に行った。
 
  何度か通っているうちに、小さいながらも
  周りの人が、興味本位でジロジロと見る視線や、
  同情に似た視線でおばを見ていることに気がついた。
  正直、複雑な心境だった。

  でも、複雑な心境といっても、
  目が見えなくても、堂々と生きているおばを
  僕は、恥ずかしいと思ったことはなかった。
  ジロジロ見られるからいやだ。と思ったことはなかった。

  むしろ、目が見えないというハンデがありながら、
  決して卑屈にならず、堂々と生きていたおばを、
  尊敬に似た気持ちを持ち続けていた。

 我が家は、そのおばを父と母が助けながら生活したいた。
 僕は、そんな家族の中で育った。


そして、今、
 僕は、「白い杖」を見ると、敏感に反応する。
 反応はするが、すぐに手をさしのべることはせず、
 「大丈夫かな?」と思いながら、そっと、後ろをついて歩くことが多い。
 もちろん、困った様子を見かけて手をさしのべたことは、何度かある。
 
 僕自身は、「優しさと同情は、全く違う。」
 そんな風に思う人間である。と自己分析している。


最新の画像もっと見る