日毎の糧

聖書全巻を朝ごとに1章づつ通読し、学び、黙想しそこから与えられた霊想録である。

命と行動の一切を手中に握っておられる神

2010-03-14 | Weblog
  ダニエル5章
 
  ベルシャツァル王の代に替わる。
  1~9節 壁に文字を書く幻
  1節「ベルシャツァル王は千人の貴族を招いて大宴会を開き、みんなで酒を飲んでいた」。宴会中に王は、エルサレムから略奪した金銀の祭具を持ってくるように命じた(2節)。それを鋳造して作った神々を褒めながら一同は酒を飲み始めた(3~4節)。
  5節「その時、人の手の指が現れて、ともし火に照らされている王宮の白い壁に文字を書き始めた。王は書き進むその手先を見た」。壁に字を書く指の幻を見て、王は恐怖に腰が抜け、膝が震えた(6節)。王は大声をあげて祈祷師や賢者、星占いらを連れてこさせ、これを解き明かすなら、王国を治める第三の位を与えると告げた(7節)。しかし誰もいなかった(8節)。

  10~16節 ダニエルがその文字を読むことを命じられる
  そのことを聞いた王妃は、ダニエルの夢説きの話を伝えた(10~11節)。ベルシャツァルはネブカドネツァルの孫であり、王妃ではなく祖母。ダニエルは王の前に召し出される。
14節「聞くところによると、お前は神々の霊を宿していて、すばらしい才能と特別な知恵を持っているそうだ」。王は彼に文字を読み、その意味を説明するよう求めた(15~16節)。

  17~21節 父王ネブカドレツァルの時と同じことを告げる(4章24~28節)。
  22~23節 ベテルシャツァルも同じ過ちを犯し神ならざる神々を褒めて、真の神を畏れない為に、壁に文字が現れたと告げる。

  24~28節 ダニエルの文字解き
  25節「その意味はこうです。メネ、メネ、テケル、そしてパルシン」。「メネ」とは王の治世を数え、終わらせること(26節)、「テケル」は秤にかけられ、不足とみなされる(27節)、「パルシン」は王国を分割することで、メディアとペルシャに二分されると告げた(28節)。口語訳「ウ・パルシン」は「そしてパルシン」。

  本章の強調点は「いと高き神こそが人間の王国を支配し、その御旨のままに王を立てられる」(21節)にもかかわらず「命と行動の一切を手中に握っておられる神を畏れ敬うことをしない」(23節)王に対する神の審判である。口語訳「あなたの命をその手ににぎり、あなたのすべての道をつかさどられる神」

  王の悲運を大胆に告げるダニエルこそ「命と行動の一切を手中に握っておられる神」を畏れる預言者である。ここで「命と行動」の規範が問われる。

 キリスト者は復活の主の手中に握られている。