ダニエル7章
黙示的な記述
1~14節 夢で見た幻
3~8節 四頭の奇怪な獣
3節「…海から四頭の大きな獣が現れた。それぞれ形が異なり~」。その第一の獅子のようで鷲の翼をもち足で立ち、人の心をもつ獣(4節)、第二は熊のようで横になり三本の肋骨を咥えている(5節)。第三は豹のようで四つの翼をもち頭も四つある(6節)。第四は巨大な鉄の歯でかみ砕き、十本の角がある(7節)。
9~14節 天の王座と審判
9節「王座が据えられ「日の老いたる者」がそこに座した。その衣は雪のように白く…その王座は燃える炎、~」。王座にいる「日の老いたる者」とは神を表わし、幾千幾万人が仕え、審判がなされる(10節)。第四の獣は殺され(11節)、他の三つは権力が奪われる(12節)。天の雲に乗って「人の子」のような者が「日の老いたる者」の前に来る(13節)。
14節「権威、威光、王権を受けた。諸国、諸族、諸言語の民は皆、彼に仕え、彼の支配はとこしえに続き、その統治は滅びることがない」。雲に乗ってくる「人の子」の統治と支配は永遠であるという。これは、再臨のキリストとしてマルコ福音書13章26節、14章62節に引用されている。
15~27節 幻の解釈
17節「これら四頭の大きな獣は、地上に起ころうとする四人の王である」。しかしこの王は滅ぼされ、最終的には「いと高き者の聖者らが王権を受け、王国をとこしえに治める」という(18節)。この「いと高き方の聖者ら」は22節、25節、27節に出ている。
四人の王は、2章37~43節の幻に準じて解釈するとバビロン、メディア、ペルシャ、ギリシャの王となる。
20節「その頭には十本の角があり、更に一本の角が生え出たので、十本の角のうち三本が抜け落ちた。その角には目があり…」。これは第四の獣つまりギリシャの王に対する解釈になる。歴史的にはセレイコス王朝を暗示させている。「一人の王」(24節)はアンティオコス四世エピファネスで、「いと高き者の聖者ら」を悩ます(25節)。しかしそれは「一時期、二時期、半時期」つまり三日半(一週の半分、完全でない)で短期間であり、すぐに滅ぼされる(26節)。
結語は27節「天下の全王国の王権、権威、支配の力は、いと高き方の聖なる民に与えられ、その国はとこしえに続き、支配者はすべて、彼らに仕え、彼らに従う」。
新約の時代に生きるキリスト者へのメッセージはエフェソ6章11~12節にある。
「悪魔の策略に対抗して立つことができるように、神の武具を身に着けなさい。わたしたちの戦いは、血肉を相手にするものではなく、支配と権威、暗闇の世界の支配者、天にいる悪の諸霊を相手にするものなのです。」
黙示的な記述
1~14節 夢で見た幻
3~8節 四頭の奇怪な獣
3節「…海から四頭の大きな獣が現れた。それぞれ形が異なり~」。その第一の獅子のようで鷲の翼をもち足で立ち、人の心をもつ獣(4節)、第二は熊のようで横になり三本の肋骨を咥えている(5節)。第三は豹のようで四つの翼をもち頭も四つある(6節)。第四は巨大な鉄の歯でかみ砕き、十本の角がある(7節)。
9~14節 天の王座と審判
9節「王座が据えられ「日の老いたる者」がそこに座した。その衣は雪のように白く…その王座は燃える炎、~」。王座にいる「日の老いたる者」とは神を表わし、幾千幾万人が仕え、審判がなされる(10節)。第四の獣は殺され(11節)、他の三つは権力が奪われる(12節)。天の雲に乗って「人の子」のような者が「日の老いたる者」の前に来る(13節)。
14節「権威、威光、王権を受けた。諸国、諸族、諸言語の民は皆、彼に仕え、彼の支配はとこしえに続き、その統治は滅びることがない」。雲に乗ってくる「人の子」の統治と支配は永遠であるという。これは、再臨のキリストとしてマルコ福音書13章26節、14章62節に引用されている。
15~27節 幻の解釈
17節「これら四頭の大きな獣は、地上に起ころうとする四人の王である」。しかしこの王は滅ぼされ、最終的には「いと高き者の聖者らが王権を受け、王国をとこしえに治める」という(18節)。この「いと高き方の聖者ら」は22節、25節、27節に出ている。
四人の王は、2章37~43節の幻に準じて解釈するとバビロン、メディア、ペルシャ、ギリシャの王となる。
20節「その頭には十本の角があり、更に一本の角が生え出たので、十本の角のうち三本が抜け落ちた。その角には目があり…」。これは第四の獣つまりギリシャの王に対する解釈になる。歴史的にはセレイコス王朝を暗示させている。「一人の王」(24節)はアンティオコス四世エピファネスで、「いと高き者の聖者ら」を悩ます(25節)。しかしそれは「一時期、二時期、半時期」つまり三日半(一週の半分、完全でない)で短期間であり、すぐに滅ぼされる(26節)。
結語は27節「天下の全王国の王権、権威、支配の力は、いと高き方の聖なる民に与えられ、その国はとこしえに続き、支配者はすべて、彼らに仕え、彼らに従う」。
新約の時代に生きるキリスト者へのメッセージはエフェソ6章11~12節にある。
「悪魔の策略に対抗して立つことができるように、神の武具を身に着けなさい。わたしたちの戦いは、血肉を相手にするものではなく、支配と権威、暗闇の世界の支配者、天にいる悪の諸霊を相手にするものなのです。」