エレミヤ6章
14節「彼らは、わが民の破滅を手軽に治療して、平和がないのに『平和、平和』と言う」(新共同訳)。
1節「ベニヤミンの人々よ、エルサレムの中から避難せよ。テコアで角笛を吹き鳴らし、ベト・ハケレムに向かって、のろしを上げよ。災いと大いなる破壊が北から迫っている」。小見出しは「エルサレムの攻城」である。真実なる神は、襲来によって滅ぼされる理由として民の不義不正を暴く。
3節「羊飼いが、その群れと共にやって来る。彼女に向かって周囲に天幕を張り、それぞれに、草を食い尽くす」。娘シオンを取り囲んでいる。それは北から襲ってくる敵である(1章13~15節、4章5~8節see).
5節「立て、夜襲をかけよう。城郭を破壊しよう」。周到な準備ができている。攻城のために木は切られ土塁は築かれた(6節)。エルサレムよ、懲しめを受け入れよと主は言われる(8節)。
9節「万軍の主はこう言われる。『ぶどうの残りを摘むように、イスラエルの残りの者を摘み取れ。ぶどうを摘む者がするように、お前は、手をもう一度ぶどうの枝に伸ばせ』」。襲来する敵に主が呼びかけている言葉。
10節「誰に向かって語り、警告すれば、聞き入れるのだろうか。見よ、彼らの耳は無割礼で、耳を傾けることができない。見よ、主の言葉が彼らに臨んでも、それを侮り、受け入れようとしない」。エレミヤの独語。しかし神の警告を伝えねばならない。老若弱男女は捕えられ、家畑すべて失うであろう。それに耐えることに疲れたという(11~12節)。
13~30節 預言者も祭司も民を欺いている。然し預言者は真実を暴露しなければならない。それは三つある。
第一 14節「彼らは、わが民の破滅を手軽に治療して、平和がないのに『平和、平和』と言う」。口語訳「手軽にわたしの民の傷をいやし、平安がないのに『平安、平安』と言っている」。岩波訳「わが民の傷を、手軽に癒して言う『平安だ、平安だ』と。しかし平安などない」。偽りの医師の言葉だから「心配いらない、安心せよ」の訳が直裁でよい。傷を癒さないばかりか安心せよと言う二つの悪がある。
第二 16節「主はこう言われる。『さまざまな道に立って、眺めよ。昔からの道に問いかけてみよ どれが、幸いに至る道か、と。その道を歩み、魂に安らぎを得よ。』しかし、彼らは言った。『そこを歩むことをしない』と」。口語訳「わかれ道に立ってよく見、いにしえの道につき、良い道がどれかを尋ねて、その道に歩み」。新改訳は「四つ辻に立って」となっている。道標を見誤るとそこは奈落の底である。いや樹林に迷込んで抜け出せない。何という危険なことか。この警告を国々よ聞け、地よ聞け(17~19節)、北からの敵襲は残酷で容赦のないもの(22~23節)、恐怖は四方から迫り突然襲う(25~26節)。
第三 27節「わたしはあなたをわが民の中に金を試す者として立てた。彼らの道を試し、知るがよい」。預言者エレミヤに求められたこと。預言者の言動は、坩堝に鉱石を投じて溶かし、金銀銅鉄を検出することになる(28~30節)。その結果は、みな金滓ばかり。火で精錬されて純粋な金を取り出すこと、それが神の真実である。
第1ペテロ1章7節を読みたい。「あなたがたの信仰は、その試練によって本物と証明され、火で精錬されながらも朽ちるほかない金よりはるかに尊くて、イエス・キリストが現れるときには、称賛と光栄と誉れとをもたらすのです。」
14節「彼らは、わが民の破滅を手軽に治療して、平和がないのに『平和、平和』と言う」(新共同訳)。
1節「ベニヤミンの人々よ、エルサレムの中から避難せよ。テコアで角笛を吹き鳴らし、ベト・ハケレムに向かって、のろしを上げよ。災いと大いなる破壊が北から迫っている」。小見出しは「エルサレムの攻城」である。真実なる神は、襲来によって滅ぼされる理由として民の不義不正を暴く。
3節「羊飼いが、その群れと共にやって来る。彼女に向かって周囲に天幕を張り、それぞれに、草を食い尽くす」。娘シオンを取り囲んでいる。それは北から襲ってくる敵である(1章13~15節、4章5~8節see).
5節「立て、夜襲をかけよう。城郭を破壊しよう」。周到な準備ができている。攻城のために木は切られ土塁は築かれた(6節)。エルサレムよ、懲しめを受け入れよと主は言われる(8節)。
9節「万軍の主はこう言われる。『ぶどうの残りを摘むように、イスラエルの残りの者を摘み取れ。ぶどうを摘む者がするように、お前は、手をもう一度ぶどうの枝に伸ばせ』」。襲来する敵に主が呼びかけている言葉。
10節「誰に向かって語り、警告すれば、聞き入れるのだろうか。見よ、彼らの耳は無割礼で、耳を傾けることができない。見よ、主の言葉が彼らに臨んでも、それを侮り、受け入れようとしない」。エレミヤの独語。しかし神の警告を伝えねばならない。老若弱男女は捕えられ、家畑すべて失うであろう。それに耐えることに疲れたという(11~12節)。
13~30節 預言者も祭司も民を欺いている。然し預言者は真実を暴露しなければならない。それは三つある。
第一 14節「彼らは、わが民の破滅を手軽に治療して、平和がないのに『平和、平和』と言う」。口語訳「手軽にわたしの民の傷をいやし、平安がないのに『平安、平安』と言っている」。岩波訳「わが民の傷を、手軽に癒して言う『平安だ、平安だ』と。しかし平安などない」。偽りの医師の言葉だから「心配いらない、安心せよ」の訳が直裁でよい。傷を癒さないばかりか安心せよと言う二つの悪がある。
第二 16節「主はこう言われる。『さまざまな道に立って、眺めよ。昔からの道に問いかけてみよ どれが、幸いに至る道か、と。その道を歩み、魂に安らぎを得よ。』しかし、彼らは言った。『そこを歩むことをしない』と」。口語訳「わかれ道に立ってよく見、いにしえの道につき、良い道がどれかを尋ねて、その道に歩み」。新改訳は「四つ辻に立って」となっている。道標を見誤るとそこは奈落の底である。いや樹林に迷込んで抜け出せない。何という危険なことか。この警告を国々よ聞け、地よ聞け(17~19節)、北からの敵襲は残酷で容赦のないもの(22~23節)、恐怖は四方から迫り突然襲う(25~26節)。
第三 27節「わたしはあなたをわが民の中に金を試す者として立てた。彼らの道を試し、知るがよい」。預言者エレミヤに求められたこと。預言者の言動は、坩堝に鉱石を投じて溶かし、金銀銅鉄を検出することになる(28~30節)。その結果は、みな金滓ばかり。火で精錬されて純粋な金を取り出すこと、それが神の真実である。
第1ペテロ1章7節を読みたい。「あなたがたの信仰は、その試練によって本物と証明され、火で精錬されながらも朽ちるほかない金よりはるかに尊くて、イエス・キリストが現れるときには、称賛と光栄と誉れとをもたらすのです。」