今日の言葉
「人の一生は重荷を背負うて
遠く道を行くがごとし」
徳川家康
収入を得るには
生活していくには、「衣食住」が欠かせません。それには、お金がかかります。そのために、生きている限り、働かなくてはいけません。よく言われることですが、「働く」という意味は「はたをらくにする」、確かにそのとおりだと思います。働き方は人により頭脳を働かすか、肉体を活かすか、二つに分かれます。得意なポジションで仕事をし収入を得るのが通常のパターンです。
「働く」の働の字は?
「働」を分解すると「人、重、力」と三つになります。「人が力で重いものを動かす」、「動」は人がはずれた文字で、動物、植物等、すべてが対象ですが、働くという行為は人間だけに与えられた能力です。働く場所は、職種、業種、待遇等、千差万別です。どこに基準を合わせるか自分次第になります。この世に生を受け、死ぬまで働くということが、人間に与えられた使命のような気がします。
「重い荷物とは」
人生生きていくと、あらゆる面で壁にぶち当たる場面がたくさんあります。
その中から「働く」ということに焦点をあてて話を進めていきます。働いているうちに雑念が湧いてきます。この職は自分に合っているのか、給料が労働対価に見合うのか等、それらの不満が溜まってくると気が沈み、重くなっていきます。人生の重荷の一つとして両肩にずっしり担いで生きていかなければならなくなります。一度きりの人生、軽い荷物に変えて、楽しく、明るい気持ちで遠い道を歩いたほうが幸せです。転職も一つの選択肢、横山さんのように、別の道を行き、天職になる場合もあります。
横山祐二(59)さんの場合
アパレルの三陽商会に30年勤めた後、同社とバ-バリ-とのライセンス契約終了を機に希望退職した。今は、温泉施設やレストランを運営する第三セクター「あぶくま川内」の取締営業部長だ。
東京電力福島第一原発事故で村は一時、全住民が避難を余儀なくされた。
売り上げを震災前に戻す。そんな明確な目標を掲げ、日々の売り上げにこだわる。そこは、会社員時代と同じ。だが、「元の会社にしがみついていたら、このモチベーションは維持できなかった。すべてをリセットしてゼロからスタートしたことが大きい」と話した。
年功序列の限界
立教大学教授 中原淳(44)さん
おじさん個人の問題ではなく、日本社会や企業の問題です。新卒一括採用の終身雇用では、若い頃は、賃金以上に働き、高齢になったら、生産性より賃金が高くなる。転職しても賃金が下がりので動けない。ホ-ステ-ジ(とらわれている)状態です。会社に残るか賃金がさがってもやりたい仕事をするか、自分で自分の将来を決断する勇気が必要です。
朝日新聞より