日本人に生まれて

前期高齢者の仲間入りをしました。昭和、平成、令和を振り返りながら、日常の出来事を綴ります。

高齢者❗生活風景

2019-11-18 08:40:00 | 仕事
    今日の言葉
「人の一生は重荷を背負うて
      遠く道を行くがごとし」
           徳川家康
         
収入を得るには

生活していくには、「衣食住」が欠かせません。それには、お金がかかります。そのために、生きている限り、働かなくてはいけません。よく言われることですが、「働く」という意味は「はたをらくにする」、確かにそのとおりだと思います。働き方は人により頭脳を働かすか、肉体を活かすか、二つに分かれます。得意なポジションで仕事をし収入を得るのが通常のパターンです。

「働く」の働の字は?

「働」を分解すると「人、重、力」と三つになります。「人が力で重いものを動かす」、「動」は人がはずれた文字で、動物、植物等、すべてが対象ですが、働くという行為は人間だけに与えられた能力です。働く場所は、職種、業種、待遇等、千差万別です。どこに基準を合わせるか自分次第になります。この世に生を受け、死ぬまで働くということが、人間に与えられた使命のような気がします。

「重い荷物とは」

人生生きていくと、あらゆる面で壁にぶち当たる場面がたくさんあります。
その中から「働く」ということに焦点をあてて話を進めていきます。働いているうちに雑念が湧いてきます。この職は自分に合っているのか、給料が労働対価に見合うのか等、それらの不満が溜まってくると気が沈み、重くなっていきます。人生の重荷の一つとして両肩にずっしり担いで生きていかなければならなくなります。一度きりの人生、軽い荷物に変えて、楽しく、明るい気持ちで遠い道を歩いたほうが幸せです。転職も一つの選択肢、横山さんのように、別の道を行き、天職になる場合もあります。

横山祐二(59)さんの場合
アパレルの三陽商会に30年勤めた後、同社とバ-バリ-とのライセンス契約終了を機に希望退職した。今は、温泉施設やレストランを運営する第三セクター「あぶくま川内」の取締営業部長だ。
東京電力福島第一原発事故で村は一時、全住民が避難を余儀なくされた。
売り上げを震災前に戻す。そんな明確な目標を掲げ、日々の売り上げにこだわる。そこは、会社員時代と同じ。だが、「元の会社にしがみついていたら、このモチベーションは維持できなかった。すべてをリセットしてゼロからスタートしたことが大きい」と話した。

年功序列の限界
 立教大学教授 中原淳(44)さん
おじさん個人の問題ではなく、日本社会や企業の問題です。新卒一括採用の終身雇用では、若い頃は、賃金以上に働き、高齢になったら、生産性より賃金が高くなる。転職しても賃金が下がりので動けない。ホ-ステ-ジ(とらわれている)状態です。会社に残るか賃金がさがってもやりたい仕事をするか、自分で自分の将来を決断する勇気が必要です。
          朝日新聞より

安倍首相の言葉⑤

2019-11-17 07:20:00 | 政治
安倍首相の発言
「招待者の取りまとめには
        関与していない」

今日の言葉
  厚顔無恥(四字熟語)

ずうずうしくて恥知らずなこと。
また、そのさま。 (デジタル大辞典)

三原参院議員のセリフ、今でも耳に残っています。「恥を知りなさい」、どや顔で野党議員をにらみつけた姿はとても迫力がありました。今、超特大ブーメランが、親分「安倍首相」に向かって飛んでいる最中です。よけられるでしょうか。安倍首相には、「恥ずかしい」という感情がありません。また、善悪の物差しも持ち合わせていないようです。常識もないようです。庶民の世界と違う感覚の持ち主です。お坊っちゃまとして、温室で育てられ、欲しいものはすぐに手にすることができ、苦労知らすに生きてきたのではないでしょうか。不自由ない、家庭で育ち、そのままの状態で国の最高責任者の地位になり、「自分のために世界は回る」世間からみればいけないことでも、わるいことをしたとは屁にも思っていないのではないでしょうか?庶民の価値観とはかけ離れていますので「何であなた方はそんなに騒いでいるの」世間の不評は関係なしに権力の座にしがみついているのでしょう。恥を恥ともおもわず、権力にしがみついているのではないでしょうか。これを「厚顔無知」といいます。

義正せど正義なし

「私が正しい」といっているような人間は、一番まちがえているのて気をつけましょう。悪い人はお金から見、愚か者は権力から見、政治は権力だと思い違いをします。

桜を見る会案内状

8日の参院予算委員会での安倍総理の発言です。
「招待者の取りまとめには関与していない」と我関せずていう雰囲気でした。日がたつにつれて、次々と証拠がでてきます。後援者に配布した「桜を見る会ツアー案内状」が、決めてになりそうです。後援者の声です。
「安倍首相の事務所が飛行機やホテルの手配をしてくれた」
「後援会の慰安旅行みたいなもの」
上記の発言は嘘の答弁ということになります。

ツアーの夕食代5000円也

そのホテルの夕食代は、後援会の時と同じ料理だと15000~20000円、立食で11000 円ということでした。その差額は、どこから支払われたか、もし、安倍事務所が補填していたら、有権者への寄付行為にあたり公職選挙法にひっかかります。

日刊ゲンダイより
「会費5000円で賄えないならば不足分をどこから出したのか、後援会ツアーなのに首相の政治団体の収支報告書に費用が計上されていなければ、これはアウトでしょう。政治の私物化という点では、モリカケ問題でもアウトでしたが、あの時は官僚が公文書改ざんするなど、資料や事実が国家のブラックボックスに入っていた。しかし、今回は、SNSなど表に出ているもので嘘がバレた。安倍首相や昭恵夫人が夕食会で「皆様ようこそ」と挨拶し、850人もの後援会関係者を17台ものバスで新宿御苑に運んでいるのに、「知らなかった」では済まない。今回は国家のブラックボックスに、逃げ込むことはできません」
「税金を使った公的な会を、支援者をセレブに会わせて、ご機嫌を取る会にしてしまった。首相ともあろう人がやることなのか。さもしい、みっともない。そりゃ、トランプ大統領、プーチン大統領にいいように扱われるわけです」
  上智大学教授(政治学)中野晃一氏

素粒子   朝日新聞より

吉本興行社長は5時間、韓国法相は11時間。首相は立ったままで。これで幕引きと言わんばかりに。





転職#決断と実行

2019-11-16 09:25:00 | 仕事
      今日の言葉 
 二ッコロ・マキャベリ「政略論」

「先延ばしにした瞬間、
    運命の女神は逃げていく。」

決断と実行

人は生れてから死ぬまで、迷うことはたくさんあります。「どちらにしようか?神様のいうとおり」懐かしいフレーズです。大人になり、人生の分岐点に立てば禁句です。進学、就職、結婚、転職、離婚等、決断しなければならない機会は、両手で数えれるくらいかそれ以上あります。あれこれと悩み、結論を出し、実行、結果の良し悪しにかかわらず、自己責任になり、人のセイにはできません。人生100年時代、向上心の有無で充実した人生を送れるかか否かが決まるといっても過言ではありません。金銭は貧しくとも、精神だけは豊かでありたいと願い日々研鑽しています。ブログもその一つです。平成から令和にかけて、日本人の精神は大崩壊してしまいました。善悪の区別も見失い、「金!かね!カネ」という強欲、「自分が一番、他人は関係ない」という慈悲のなさ、「木を見て森を見ず」目先の利に目がくらむ等、仁義なき時代になりました。一番、日本人に欠けているのは、先人から学ぼうとしないことです。偉人たちも物事に息詰まった時、七転八倒して結論をだし突き進んだことでしょう。10人の偉人を知れば、決断と実行に遭遇した場合、同じ数の選択肢が増えるので道を誤る確率は少なくなります。「桜を見る会」で日本人の精神的貧困さが一気に爆発しました。「上も腐れば下も腐る。」呉越同舟、互いに手を取り合い「精神年齢12歳」から立ち直る時期が到来しました。

転職を決断・実行した
西村暁良(あきら)さん53歳の場合

新潟県魚沼市の福山新田地区、住民が約130人の半数以上を半数以上が占める限界集落だ。2017年、国の事業「地域おこし協力隊」の隊員として、首都圏から移り住んだ。無農薬の稲作に挑み、今秋が3度目の収穫だ。
ここにくる直前まで、外資系製薬会社ヤンセンファ-マの臨床開発チームを率いていた。若い頃は、給料に見合う仕事をしてきた自負はあったが、部長職になって収入に恵まれても、仕事の中身とずれを感じることもあった。
重さ30キロの米袋を担ぎ、冬には約4メートルの積雪と向き合う。70代、80代が元気に働く集落では、50代はまだ
若手である。
役に立つのはサラリーマン時代の経験だ。営業や企画などのノウハウに加えどんな上司とも付き合う忍耐力が集落の住民と粘り強く交渉する協力隊の活動に生きるというのだ。                          朝日新聞より

「最も強いものが生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一、生き残るのは、変化できるものである」 ダ-ウィン





高齢者!生活風景

2019-11-15 10:07:00 | 高齢者
   今日の言葉
人生楽ありゃ苦もあるさ      水戸黄門の主題歌

精さん

いつの時代でも新しい言葉が生まれ、それもピタリとあてはまる内容です。「妖精さん」可愛い女の子を想像して記事を読み進めましたが、まったく真逆なことでした。会社内で妖精のように現れては消える50代の男性社員の様子が描かれていました。企業としては生産性重視、上げることができない人間は無用になります。企業と社員の繋がりが希薄になるこの頃、下記の記事が目に止まりました。

早期退職者募集

2019年のリストラによる退職者数が6年ぶりに1万人を超えた。東京商工リサーチの調査によると、2019年1月~9月に希望退職者や早期退職者を募集した上場企業は27社で対象人員は1万342人。2018年の人員を大幅に上回るだけではなく6年ぶりに1万人超えた。終身雇用が完全にレガシーになった令和、妖精さんたちの行く末はどうなるのでしょう。「他人のことより自分にことを心配しなさい」ともう一人の自分がささやいてます。

会社のモーニング

フレックスタイムを使って午前7時前に出社、タイムカードを押してから食堂へ。コンビニで買ったごはんを食べ、スポーツ新聞を読んでゆったりと過ごし、他の社員が出社する9時前に静かに自席に戻っていく。
その実態は、メーカーに勤める50代後半で、働いていないように見える男性たち。朝の数時間しか姿を見せないので、若手の間で「妖精さん」と呼んでいる。
1970年代以降に採用され、工場勤務。海外への工場移転や新しい機械の導入で、50歳を過ぎて事務部門に配置転換されたという。
社内では、パソコンは「ひとさし指の一本指打法」で、仕事もないのに「エア残業」しているとの批判もあった。かってがむしゃらに働き、日本の製造業が強い時代を支えた人たちだ。
「仕事へのやる気もなく、ただ、定年を待つだけに見える。会社は解雇もできず、他に移すポジションもない。若手はストレスがたまる」        元社員女性
          朝日新聞より

自助努力の時代

住んでいる国も勤めている会社もあてにならないご時世になり、生活していくには自己防衛しか選択肢がありません。継続して働くにしても、中途退社するにしろ、独立を念頭において食べていけるだけのスキルを持つよう、努力が大事になります。ネットで検索すれば副業のガイドはいくつもあり、自分に向いている仕事を見つけることができます。FX、不動産投資、株、アフィリエイト、コピーライター、配達員等様々、よりどりみどりです。どの分野でも成功者が1割、この事実を念頭に入れると、体を使い、給料として現金収入を得ることが一番安全です。健康で働きながら、スキルを磨き副業収入を得る、そして年金、3本柱建てられるような人生設計をしていきたいものです。

高齢者!生活風景

2019-11-14 17:43:04 | 高齢者
      
    今日の言葉 
「備えあれば憂いなし」  
         

バブル崩壊

プラザ合意から始まりました。目的は貿易摩擦解消、アメリカの赤字と日本の黒字の不均衡を是正するために円高誘導が行われました。合意後、円が235円から20円高215円に、そして1年後は150円になりました。輸出産業に大打撃、処方箋として、日銀が金融緩和を実施、金利を下げ、借りやすくし、傾きかけた企業を救済しました。そのまま、金融緩和を継続し、あふれたお金の行き先は、不動産と株でした。土地ころがにしより、土地は値上がり続けました。日本人は、土地神話、「日本は国土がが限られており、土地は貴重だから、価格は下がることはない。だから土地を買えば必ず儲かる」、そのことを信じて突き進みました。余りにも過熱しすぎたので、銀行は、融資を制限しました。その途端に、カネの流れが滞り、資金繰りが苦しくなり、バブル景気を謳歌した人たちは奈落の底に落ちていきました。バブル期は、1986年12月から1991年2月までの4年3ヵ月、崩壊は、1991年3月から1993年10月までになります。

懐かしき高度成長時代

バブル経済の前は、高度成長期の真っ只中、年功序列、終身雇用、定期昇給、ボーナス等、このまま突っ走るのではないかと思えるぐらい活気が満ちあふれていました。一億総中流階級とよばれ、マイホーム、3C、豊かで恵まれ、欲しいものはカネさえあれば、何でも手に入れることができる時代でした。親方日の丸という船に乗り、日本人全員が順風満帆で幸せを謳歌できると幻想をいだいてました。戦後焼け野原から復興を成し遂げた先人たちの血と汗と涙に対する恩と感謝を忘れた頃から成長に陰りが見え始めました。汗をかいて収入を得ることより、土地ころがしというマネーゲームにうつつを抜かしたこと、天罰が下りました。日本人の性格は、上昇気流にのっかっているときは、イケイケどんどん強きにいきますが、一度、その鼻をおられるとシュンとして、落ち込み立ち直るのに時間がかかり、今もって引きずっています。バブル弾けて以来、賃金アップ見込めなくなり、経済成長はマイナスに落ちていきました。

ギリギリの生活

バブル崩壊以後はデフレになり、経済成長は止まり、実質賃金は下がる一方です。収入と支出を差し引けば赤字になり、貯金を取り崩すことができる人できない人、どちらも、地獄=下流層の中に吸い込まれていきます。そのような環境の中でゆとりある貯金なんかできるわけもありません。備えるにも先立つものはお金です。憂いをなくすにはどうしたらよいのでしょう。

高齢者!生活風景 其の3

東京都狛江市で一人暮らしをする小西雅昭さんの場合

突然の搬送、貯金は尽き生活保護に71歳、社会保険料はムダだと信じていた。働きたくても、想定外のことが起きうる。近く、生活保護を受け始める。2年前、約240万円あった貯金は、ほぼ底をついた。80歳まで働き、1千万円ためれば老後はなんとかなるんじゃないかーー。そう思い描いていたライフプランが崩れたのは突然だった。

警備員として働いていた。2017年10月30日午前8時、横浜市内の工場現場で朝礼の最中、座りこんだ。立ち上がろうとして倒れ、そのまま病院に救急搬送された。くも膜下出血と診断。5カ月間の入院後、自宅に戻ったが、左半身にまひが残り歩くことも不自由だ。働きたいけど働けない。大誤算だった。

1973年のオイルショックのさなかに都内お中堅私立大学を卒業。会社員として営業などの仕事をしていたが、33歳以降はずっと非正規社員として働いていた。多かったのは短期の請負作業員で、日本を代表する大手メーカーの工事勤務をいくつも経験した。「60歳になると作業員として雇ってくれない」。警備員として働くことが増えた。

最期の職場では勤務も安定し、貯金もできるようになった。健康には自信があった。そして、自分なりの老後を描き始めたところを襲った突然の病・・・・。ただ、倒れた時に会社で健康保険に入っていたことは救いだった。「社会保険料を払うのはムダ」という考え方だったが、今は反省している。
                              朝日新聞

今、そして未来

未来、この二文字は明るい世の中が訪れるのではないかと抱かせますが、現実は厳しいのです。
・公的年金、給付水準は、このまま30年で現在より2割さがる。一方、現在、20歳の人でも長くて68歳9月まで働き受け取りを遅らせれば今の65歳と同じ水準を確保できる。
・65歳以上の労働人口は2008年の566万人から18年に875万人に、この10年で約300万人増えた。全体に占める割合も1.3%に上る。
                            朝日新聞より