植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

それでもオリンピック やめませんか

2021年04月08日 | 時事
 独裁政権は、時にうらやましくなります。ロシアや中国、北朝鮮はここぞというとき、独裁者の一言で物事を決め徹底した政策を出すことが出来ます。コロナがいかに中国で制圧できているかというのはひとえに、人権や個人を無視し、有無を言わさず徹底的に感染防御できるからですね。

 北朝鮮がいきなり東京オリンピック不参加を表明しました。選手や関係者をコロナから守るためという名目でしたが、長引く経済制裁、周辺国との物流途絶などでそれどころではない、非常に困窮した財政事情を想起させます。それでも、国の指導者がオリンピックより自国の安全や利益を優先するというのは、ある意味英断であります。
 
 菅総理が、政権の支持率低下や政策への逆風に歯止めをかける絶好の機会としてオリンピック開催を決めています。「人類がコロナに打ち勝った証しとして」だそうです。「( ゚Д゚)ハァ?」いつ打ち勝ったんでしょうか。中国だけ勝ったようにも見えますが。意味が分からないんですけど。
 政治的に利用する、あわよくば北朝鮮とも日本で党首会談をして点数稼ぎをしようと目論んでいたのですから、相当な失望感でしょう。

 オリンピックが政治的・外交的な意味を持ってきたのはいまさら言うまでもありません。ヒットラーも政治利用しました。日本では開催が決まっていた1940年東京五輪を日中戦争をきっかけに返上しました。1964年、東京五輪 の時も中国・北朝鮮は不参加だったのです。以降もモスクワ五輪ボイコットや、選手村襲撃という惨事もありました。

 アメリカは、中国の新疆ウイグル自治区の弾圧や香港台湾などの拡大主義を批判して北京オリンピックボイコットを示唆しましたが、これも外交・覇権争いの手段です。アメリカとの同盟国なら、同じ立ち位置でも不思議が無いのに、日本は親中の姿勢を崩していません。去年は周さんを国賓で招こうとしました。
 中国という国は、コロナの発生の大元でありながら、その実態は隠したままで、コロナに便乗した外交とビジネスを展開しております。こういうのを盗人猛々しいというのです。

 連日、領海侵犯を続けて尖閣諸島をわがもの顔に航行する中国船に排除警告すら発しません。中国の覇権主義のために、チベットや台湾の独立が脅かされ、北朝鮮やミャンマー軍政の後見になっています。あの二階さんは、親中派で名高いのです。田中角栄さんの二番煎じにも見えますが。だから、官邸は安倍さんの時から、中国になにをされても尾っぽを振っているんですね。

 日本では、先週あの池江璃花子 ちゃんが日本選手権 で優勝しオリンピック内定と報じられました。プールから上がる前に泣きじゃくる姿は闘病生活の不安と苦しみを物語り、競技が出来て優勝を果たした喜びがないまぜになっていたのでしょう。こちらまで涙ぐむような光景でした。

 それでも、オリンピックはやめてもらいたいと思うのです。すでに聖火リレーが全国各地で行われています。1万人の走者に沿道警備や見物人を入れると数百万人の人が移動して集まるのです。それがコロナ感染に繋がらないと思うのは想像力の欠如ではなく、目を背け、触れないようにしているだけでしょう。
 
 これだけ感染者が増えてきて第4波は明らかなのに、のんきにGoto再開を画策しています。デジタル化・こども庁設置など緊急性のない政策を前面に打ち出しました。菅さんは第4波が起きていると思っていないそうであります。では、関西を中心に第3波を超す勢いの現状は何なのですか?、欧米で猛威を振るう変異種は心配ないのでしょうか?誰か教えてください。
 
 アスリートの利益や聖火ランナーの名誉、巨大なオリンピックビジネスと利権に群がる一部企業の利得のために、国民の暮らしや健康生命が脅かされることを考えた時、日本にも、東京オリンピック中止、北京にはNo!と大号令をかける将軍様がいてもいいかなと妄想してしまいます。
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