ワタシのバラ園は、あちこちで開花しております。当園のメインは言わずと知れた薔薇、無名のミニバラなどを入れると、60本になりました。時折訪ねる「花菜ガーデン」の千本のバラに比べると、若干見劣りいたしますが。(笑)
見たこともない植物を見かけると無性に欲しくなり、気の赴くままに無制限に植物を増やし、もはやその種類は数えきれません。齢のせいもあって、植物名も3割以上は分からなくなっております。花を見ると思い出したり、ネットで検索したりで判明することもあり、分かった時点でネームプレートを立てるようにしています。
「薔薇の名前」ショーン・コネリー主演のミステリー映画、全編薄暗い映像、中世の教会で起きた連続殺人の筋立てでした。古い書物に毒が塗られて、それをめくるために指を舐めるというのが印象的なシーンです。
コロナも、手に付いたウィルスが目や口に入ることによって感染することが多いのだそうです。
それはともかくバラの名前です。ワタシはウチにいる薔薇だけはすべての名前を諳んじることができます。やはり思い入れが強く十分欲しい品種を吟味して購入するせいでしょうか。
覚えやすい理由にはもう一つ、人名が多いということもありますね。ウチのバラだけでも、クイーンエリザベス、プリンセスドゥモナコ、シャルルドゴール、チャーチルなどの王族や政治家などが多いです。またレディーエマハミルトン、マリアカラス、イングリッドバーグマン、ヘンリーフォンダ、など名優女優の名を冠したバラもたくさんあります。
最初から無名のミニバラや挿し木苗を除くと、すべての名前と植えている場所は目をつぶってもわかります。丹精して育てているとか愛情を注いでいるとか、何度かは褒められたことがありますが、やはりうれしいものであります。
春のバラ(今年の一番咲き)は概ね、4月後半となりますが、見ごろはGWの時期です。申し合わせたように一斉に蕾がつき始めます。バラをやる人々にとって最も心躍る季節なんです。
これは、ダブルデライト。「二重の喜び」、香りと花姿の両方か、あるいは覆輪で開花してクリーム色から徐々に赤みが強くなるため、その名前がついたと聞きます。ます。ワタシがバラ作りにハマったきっかけになった品種で勿論殿堂入りのバラです。
これは、やはり殿堂入り「ジャストジョーイ」この品種を始めて作出をした時に、育苗家の方が名前を付けるとき、「喜びしかない」と言ってつけたそうです。まだ蕾です。バラは咲き始める直前が、最も美しいと言われます。開花すると花びらがフリルのように波打つのです。第3回大会殿堂入りドゥフトボルケの子孫だけあってフルーティーな芳香が強いことでも知られます。
この子はつるバラ「ユキサン」、あの画家の藤田嗣治が三番目の奥さんの愛称を薔薇の名前にして捧げたのだそうです。やはり芸術家はやることが違います。
この斑入りのピンクの花は、今年のニューフェイス「モダンタイムス」といいます。芳香種です。なんとなくモダンがしっくりくる華やかな咲き姿ですね。恐らくチャップリンの映画からネーミングされたのではないでしょうか。
これが、ワタシのローズガーデンの主役「ピース」。第一回世界バラ会議の殿堂入りの世界一有名な薔薇。第二次世界大戦のさ中、ベルリン陥落の時に著名な育苗家メイアンさんが、世界の平和を祈って名付けたそうです。このピースこそ、その後に多く輩出した芳香性の名花(ピースファミリー)の祖なのです。
キリがありません。
名前とその由来を知って、そのバラの花を見つめると更に、薔薇に対する愛着がわく、というものであります。
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