1日100万件ですと(笑)、大きく出ましたなぁ。ワクチン接種は遅々として進んでいないようです。ワクチンが来ない、打ち手が足りない、場所がない、電話は繋がらない、ないない尽くしでまだ累計500万件に達しておりません。
7月末まで高齢者の接種を終えるためには一日100万回をこなさなければならない、という役人得意の逆算論法です。結論ありきで数字を作るのは「馬鹿」でも出来ることなのです。電卓叩いて、これが目標ですと決めるのですが、そのために欠かせない人手やインフラも無視、実現可能性などはどうでもいいのです。目標を掲げれば、あとは自治体に「やれ」と丸投げするだけです。
コロナに限らず、自民党政権が広げた大風呂敷は何一つ中身を伴いませんでした。包めばあちこちつぎはぎだらけ、ぽろぽろ零れ落ちるザルと変わりありません。何百兆円ものお金が風呂敷からいつの間にか消え、残ったのは莫大な借金と、非正規雇用者、失業者、生活困窮者の増加。上級国民だけが大きな顔をし、貧富の差が拡大して「格差社会」と言われるようになりました。
不況は一向に持ち直すことなく、世界第2位だったGDPは中国に抜かれ、もはや名目総額はその1/3、実質でも半分しかありません。日本全体の産業では膨大に稼いでるはずなのに、幸福度も個人所得も先進国では最低レベル、そのくせ国債残高は世界最悪になりました。ワクチン接種率では、先進国の中では断トツのビリ、世界60位あたりなのです。これが、自民党と世界一優秀と言われた高給取りの役人が生み出した日本の現状です。
ワクチン接種は、一年前からいずれやることは分かり切っていました。PCR検査・発熱外来・感染者収容・ワクチン接種全てが繋がっているのです真っ先にコロナ専門の施設を作り、全国にその拠点を張り巡らせることが最も有効で効率的な手段だったのです。(ワタシが言うまでもなく、インドやブラジルなどの下等な指導者の国を除くと、中国はじめ諸外国はきちんと体制をとりました。)そうしたことを政府はすべて怠ってきました。想像力と創造性が欠如した人たちは、出来ない理由ばかり論い、無為に時間と金を浪費し感染者の拡大を招きました。やらざるの罪であります。
ワクチン接種を前提にしたPCR検査会場を無数に作り、人員を確保すれば、いつでもどこでも無料で検査を受けられます。これがワクチン接種を短期間、多数に打てることと直結します。そもそも国産ワクチンを各メーカーに開発命令すべきでした。製薬メーカーは、採算ばかり気にして手を拱いていたのです。今回のコロナに対する責任の一端を負うべきだと思います。これも「やらざるの罪」です。
今になって、NTTが電話回線を制限するだとか、大会場を作って自衛隊にワクチン接種をやらせるとか、ばたばたしています。打ち手がいないので、薬剤師よか歯科医師にやらせようとしていますが、遅いですよ。コロナ禍で、失職したり赤字企業内での余剰者を含め、全国でボランティアを募り、注射の講習・練習を行えばいいのです。ワクチン接種を優先的にうけさせることと、きちんとした報酬を払うのです。半年以上はかかります。インド変異株などに対応したワクチン開発と摂取も見込まれるのです。崩壊寸前の医療、医者や看護士は病院や医療現場でコロナ対応しなければならないのでしょ?
Gotoや飲食店の休業補償に巨額な支払いをし、今度は海外の薬剤メーカーにも想像を絶するワクチン代を支払うことになります。さらに自衛隊は、接種会場設置の業務を随契で大手旅行代理店に発注したそうであります。二階さんの支持団体であります。あぁ出来レースでありました。旅行業界に金をばら撒くために会場を設けるという「逆算」でした。
国会では蓮舫さんの質問に対し、菅さんは態とか、違う答弁を読み上げていました。これらの答弁は、野党などの事前通告に基づいて官僚が作文します。世界一優秀と言われた役人の答弁原稿のなんとお粗末なことか。議員の質問は、その向こうに必ず国民の声があります。回答には国民の耳が集まっているのです。そこに、真摯に現実を直視した具体的な答弁を用意し、国民の疑問や不安を払拭し、地に落ちた信頼を取り戻し、一致してコロナに立ち向かい国民の協力を願う、という姿勢が微塵も見えませんでした。
答弁内容が違うと指摘されても畳みかけられても、同じ原稿を幾度も棒読みしていました。哀れな人、こんな総理に生活や人生・生命の行方を託している日本人は、もしかしてあの太平洋戦争よりもさらに不幸な境遇なのかもしれません。
しかしながら、政治家・官僚が全てに不作為・不徹底に陥った裏には、国民が何かにつけてブレーキを踏んだことも一因ではないでしょうか。箱物行政は悪としたためにワクチン接種のための公的ユーティリティ施設は無くなり、製薬会社に対してワクチン開発に必要な資源を集中することは法的に許されず、副作用1名も許さない世論が薬事行政を硬直させ、徴兵法と呼称してマイナンバー制度を頓挫させたりと数え上げればきりがないように思えます。アメリカがワクチン開発に成功したのは、国防生産法によって製薬会社に開発の資源を集中したためであり、定額給付金の配布やワクチン接種には社会保障番号が機能しているためと考えます。なにより、人種・価値観の坩堝であっても、平時には無駄と思えるパンデミック・細菌戦・戒厳令等対する諸準備を大方の国民が支持し理解しているためと考えます。
潜水艦の建造予算を削られたデーニッツ元帥(独)は「平時のツケは戦時に兵士の血で贖う」と述べたとされます。今、日本国民は平時のツケを払わされているように思うのですが。
慧眼には敬服いたします。仰せの通り政府自民党・官僚のせいだけだはありません。
ただ国民がブレーキを踏もうにも今はアクセルもブレーキも壊れた自動車に乗っているような気もしますが。政府のおかげでマスコミは民意を反映させるシステムを止めているようにも見えます。
自民党政権に委ねているのは国民が投票したせいでもあります。
法律は変えるためにある、が持論です。法曹関係者の怠慢と、立法府の機能不全で、時代や事態に即した法整備を怠っています。最終的には憲法の根本的な再構築が必要なんだろうと思いますね。なんせ、アメリカに押し付けられた憲法で、制定後一度も改憲されていないのですから。
今後ともぜひご意見をお聞かせください。