これで、三回目であります
収拾がつかない増え方をする「多肉系」です。
・セダム、特に細葉種(モリムラマンネングサ)などがグランドカバーになるので有名です。土を選ばず乾燥に強いので繁殖します。路地や空き地にこんもり盛り上がって生えてるのを目にします。これは、この細くてもろい葉がポロポロと零れては根を出す、自分で「一人挿し芽」を行う訳です。従ってプランターの寄せ植えなどにしていたものが数年経つと庭のあちこちにコロニーをつくります。抜いても小さな葉がぽろぽろとこぼれるので拾い集まるのもままならず、また増えるの繰り返しです。
・「子宝」ベンケイソウ、これもいけません。
名前の通り、この肉厚の葉っぱの縁に、夥しい子株が付きます。葉に付いている時点ですでに細い根を出します。これも、ポロポロとそこらに落ちます。耐寒性が低いので鉢に植えるのですが、自分の鉢だけでなく、周りの鉢にも降下してばんばん増えます。
次はマメ科の植物です。一年草のマメ類はいいんです。しかしそれ以外に木質化するもの、ツルになるものなどは、大きくなりすぎたり他の植物を枯らしたりします。ジャックと豆の木の作者(元は民話で作者不詳)は、このマメ科の植物の生長に驚異を覚え畏怖してこの本を書きました。(想像です)
ジャックの母親は「本当の幸せは、他人から奪ったものに頼るので無く、自ら汗して努力で掴むものだ」と諭しました。
生長が早く大木になる園芸品種ではアカシア・槐(エンジュ)・キングサリ・ネムノキなどがあり、他の植物を日陰に追いやります。根を太く広く張るので他を駆逐します。そもそもこういう大木を庭に生えるような邸宅はざらにあるものではありませんね。
「藤」「バーデンベルギア」もマメ科、これはホントやめた方がいいでしょう。以前、鉢ならよかろうと二季咲のふじを植えましたが、気が付くと鉢底から根が地中に伸びて根を張り動かせなくなっていました。黄花と花の香りが人気のエニシダも、横にドンドン広がり藪のようになります。
マメ科以外では藪のようにツルで広がるのはワイヤープランツ、これもツルから更に根を出して増えるのですぐに収拾がつかなくなります。鉢に植え、丸く剪定して形を整えるのは美しいのですが。
ハーブ類も繁殖力が強いです。特に「ローズマリー」匍匐性あり木質化し場所をとります。背丈ほどにも伸びますから料理に使うなら鉢植えにしておくのがいいでしょう。
これに加えて地植えはNG ヒメイワダレソウです。よく大きな運動場・グランドなどに使われて雑草駆除に使われます。数十センチほどの厚さの根を四方に広げて、どんな植物でも生きられなくなる怖い植物、草取りなど全く歯が立ちませんよ。
マメ科ではありませんがユーカリ・タイサンボクなども数十Mの高さになります。それからなんといっても「シマトネリコ」、安くて涼し気な常緑樹なので人気があり、建設・造園業者が洋風の庭に安易に植えますが、めきめき大きくなっていきます。以前、造園業らしき兄さんが「シマトネリコはヤバい」と言うのを聞きました。
【ここで、ちょっと番外編】
植えても大体は枯らす植物であります。(中級者のワタシレベルですが)(;'∀')
ホクシャ(フクシア)・ラナンキュラス・一人静などの山野草、この子たちはひ弱です、暑くても寒くても、水切れ過湿、肥料過多など、ちょっとしたことですぐに萎れて枯れます。開花した鉢を買ったなら「切り花」と割り切った方がよろしいかと。
もう一つは「アジアンタム」、以前このブログにも紹介しましたが、乾燥しても日に当たってもすぐに葉がチリチリになってしまいます。元に戻りません。数十分でダメになります。微かに揺れる葉が涼し気でとてもいいのですが・・・
ボロニアピナータ、これも難物です。随分枯らしました。水やりがなかなかコツが要ります。寒さに弱く、数鉢は、根にはアリとコガネムシが巣食ってました。うまく管理しないと花もつきません。苦手ですが、花が可愛いのでまた買ってしまいます。
洋ランも、特に胡蝶蘭は難易度高いです。管理が難しく根腐れ葉腐れしやすいのです。寒さにも弱いので年中室内で過保護に育てますが、それでも枯れます。
さらに、洋ランで、最も育てにくいのは「暑さに弱い」品種です。寒さに弱いのは室内や温室でしのげます。日本の夏は、30度をはるかに超えます。
クーラーをつけ朝から夜中でも20℃位に保たなければ夏を越せない品種があるのです。大体が外国の山岳地帯とか高地に自生していたそうです。神々のラン「ディサ」、リカステ、セロジネの一部の種類、ミルトニア、マキシラリアなど(芳香種が多いです)が該当いたします。普通に管理したら、平地では夏が過ぎると枯れます。北海道の北端当たりなら大丈夫かな。
上高地など冷涼なところに別荘を持つか、高地に住む知り合いに夏場預けるか、さもなければ一部屋ひと夏クーラー点けっぱなしが出来るお金持ちでないと難しいでしょうね。( ´艸`)
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