植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

チユウキンレンを人に譲る

2024年10月29日 | 植物
一昨日のこと
ワタシがいつものように畑の世話や、鉢物の水やりでマイガーデンに赴くと、ワタシと同じくらいの年代の男性が、ワタシが育てているバラや、鉢植えをのぞき込んでいました。ちゃんとした身なりというより、ちょっとお金持ち風の高そうな上下を着こんだ男性でした。競輪新聞などを抱えているところを見ると、マイガーデンに隣接した競輪場の駐車場からうちのコンビニ(セブンイレブン)に寄って何か買い物をしたついで、といった風情でした。

「何か興味がありますか」と声を掛けると、もじもじしながらもはっきりと「チユウキンレンがあるんですね」、と仰る。ワタシは7,8年前にネットで取り寄せた地湧金蓮(チユウキンレン)を大切に育て、数年前に開花した花がいまだに咲いています。3年前には広がった株を掘って、3つの鉢植えに株分けして育てています。


それを見たオジサンが興味をもって見ていたのです。地湧金蓮は滅多に見られない珍しい植物で、中国雲南省の植物、幾度か花の国際博覧会に出品されて有名になったようです。以前のワタシもネットでしか見かけたことが無いのですが、見た途端気に入って、マイガーデンに植えてみたいという欲求が強く、1万円前後で購入した記憶があります。このオジサンも意味は同じで、ネットで売られているのをたまに見つけて購入を検討していたらしいのです。恐らくなかなか高価なので購入を躊躇していたようです。「耐寒バナナ」 という別名を知っていたくらいですから。

ワタシは、500種類以上の植物を育て、その1/3くらいは鉢植えにしています。熱帯性なので冬場は温室に退避させるもの、地植えするには小さいもの、逆に大きくしたくないものなどを鉢植えにしているのです。元々狭いガーデンなので、地植えする余地が年々減ってきたというのが最も大きな理由です。チユウキンレンも、株分けしたはいいが、植え替えるところが無く、3鉢の中に窮屈に収まっていたのです。

オジサンに「欲しければ5千円位で譲るよ」というと目が輝きました。よほど欲しかったと見えて5千円なら今すぐ払う、と仰る。ネットでは5千円はおろか1万円や2万円するものですから、彼にとっては願っても無い破格の値段ですね。しかもこれから競輪に行こうという人ですから軍資金は持っています。そこで商談成立、彼にとっては自転車の車券を買ってスることを考えたら、現物が確実に安く入手できるのですから飛びつくわけです。

かの男性はSさん、育て方や地植えの注意点を聞きながら、また来ますのでいいろいろ教えてくださいと言って帰っていきました。実際は乗ってきた車に鉢植えを積んで、そこから競輪場へいったのでしょう(笑)。ワタシにとってはいまだにお金にするためにガーデニングをしているわけではありませんが、背丈をはるかに超えるほど大きく育つチユウキンレンです。鉢植えをいつまでも3鉢も世話するのも大変なので、大事に育ててくれそうな人に渡すのは望むところ、儲かったなどとは思いません。これも何かの縁、彼が競輪の開催の度に、こちらに立ち寄るようになるとちょっと面倒かな(笑)。




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