植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

誰でも1回死ぬ。死ぬ確率は100%、さほど怖がることもないのですが

2022年11月12日 | 時事
人の死を軽く扱うのが世の中の風潮であるように思われて、いささか気持ちが重くなっています。

韓国梨泰院(イテウォン)で、ハロウィンで人並みに押され踏み潰されて154人が亡くなるという事故が起き、更に所管の警察署の担当が亡くなりました。韓国は個人的な非難中傷が強烈なので、自殺に追い込まれる人も多いと言われます。何時間か前から人命にかかわるような事態を通報されても、軽視して当局が2時間以上放置したことが原因と見られているようです。かの地に行かなければ多分あの156人は今も存命で、美味しいものを食べ、楽しく暮らしているでしょう。「危険な行為」と認識していなかったのが彼らの落ち度・死の遠因になったとも言えましょう。

日本では、死刑執行の最終決定を下す法務大臣が「死刑のはんこを押し、昼ニュースのトップになるのはそういう時だけという地味な役職」 と発言し、撤回するもどうやら党内外からの非難におされて辞任・更迭となったようです。内々の集まりでの軽率な発言だったと言い訳しているのですが、同じ内容で数回公の席でスピーチしていたところをみると、話の流れでついジョークを言ったのではなさそうです。

死刑囚は、いつ執行されるその日が来るかが分からず日々恐怖に慄きながら暮らすそうです。人を殺めたために死刑となるにせよ、人命は人命、人の命を絶つ決断を軽口で片付ける神経は、到底理解できません。このレベルの人物の来歴を調べるほど暇では無いので、あえて論評はこの程度にとどめておきたいと思います。葉梨(はなし)さん 、つまらぬ「話」で政治生命が危うくなりました。この際「歯無し」ならぬ、口なしに徹して余計な事を口走らぬようにした方が良かろうと思います。

死刑ではなく、自分で死地に赴いた若者もいました。高部正樹さんという日本人で、ウクライナ軍に義勇兵として参加したそうですが、つい最近「戦死」したそうです。日本に居れば死ぬことは無かったでしょうが、本人が好きで戦場に出向いたのだから仕方が無いでしょう、と片付ける気にはなりません。日本人義勇兵は5人ほどいるようです。確率で言えば20%の死亡率となりました。もし、日本や日本の人命あるいは家族のために戦うならいざしらず、義憤に駆られたか、あるいは「戦争マニア」であったかは別にして、危険な地域に出向くことを禁止すべきだと思いますね。

一方昨日ショッキングであったのが以前このブログでも取り上げた「村田兆治」さんが自宅で火災に遭って亡くなったというニュースです。その死因や火災の原因を待つ必要はありますが、72歳で死ぬことは無かったはずだ、という思いが頭から離れません。空港の荷物検査場でのもみ合い、そして数日の収監、それが無かったら、今も村田さんはお元気であったろうと思います。その時もう少し係員が丁寧で機敏な対応を取っていたら事件は起きず、また、悪質性が低いとして家に帰して、後日略式起訴程度に済まそうとしたならば、彼の人生のレールが「死」という駅に直行する分岐器の切り替えが無かったはずだと思うのです。 

人の死は、必ず訪れる、それが紛れもない真理であります。避けようがないけれど、いつどうして何歳で死ぬかは「偶然と必然」が織りなす人それぞれの予期しえない終焉であります。病気で死ぬならば、若い頃からの不摂生不養生が間接的な原因かもしれません。首を吊ることになったとしたら、それも半生で自分の生活をおろそかにし、追い詰められるという事があるかもしれませんね。けんか・暴走行為・危険運転・危険な行動を続ければいつか事故に巻き込まれるでしょう。こうした行為は、必然的な死に結び付く要素となります。

一方、ふだんから慎重で健康に留意し、酒もたばこもやらない方でも、貰い事故で亡くなることがあります。癌にせよ難病にせよ病魔が相手を選ばず、無作為ランダムに襲ってくるのも事実であります。

いずれにせよ、命がどれだけ長く続くかは、「危険なこと」を回避して、死ぬ確率を下げておくことにあります。わざわざ死ぬ確率の高いスポーツや娯楽に走る人たちは、運不運はあるにせよ理論的には平均寿命が下がるでしょう。

ワタシはもうすぐ67歳を迎えますが、どうやら今まではあまり危ないことをしなかった、そしてさほど運が悪くも無かったようです。長生きすればいいというものでもなく、生活苦・老々介護・治らない病気との戦い。絶え間ない痛みなど、もしかしたら「死んだ方がマシ」とう残酷な現実があるのも承知しております。

しかし、彼我の人命を軽く見て軽率な言動は慎もうではありませんか。一度だけの人生であります。死ぬまでは生きています(笑)。とりあえず「死んで花実が咲くものか」を合言葉にして、みんなが助け合い励まし合う、そんな社会であって欲しいと願うものであります。

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