先日当家に「鍼治療」にご夫婦で訪れた鍼医さんは、実はワタシ達がまだ金融機関勤務であった頃、10歳近く歳は離れておりますが、同業でワタシの後輩でありました。川崎市にある支店に転勤したところ、そのご夫婦がまだお互い独身で勤務していたのです。
まもなく彼らは結婚し、それから20数年経った時、突然彼が金融機関を退職し「鍼」の仕事に就いたと言ってきました。退職後ウチに来たので「ワタシになんで相談しなかったの」と尋ねたら、「相談したら反対したでしょう?」とことも無く答えてくれました。まぁ相当な覚悟をもって離職するに相応の理由があったんでしょうね。
で、出会って38年位、毎月針灸をやってくれるようになって10年ほどになります。ワタシにしたら、もはや血縁はないけれど、歳が離れた弟夫婦と同然であります。家内とワタシと4人で夕食を食べ、その後ワタシと家内が施術を受け、あとは果物やらお菓子を食べながら雑談、という流れであります。
先日も、ぶりの煮物などを突きながら食事でしたが、かの奥様は両手に薄いゴム手袋をしたままで箸をもっていました。昔から割と変わった娘さんで、手荒れのケアでもしていたのでしょう。なんで手袋をしてご飯を食べているのか聞きもしないのです。
その後いつものようにワタシがうつ伏せで施術を受けていると、唐突に彼女が言い始めたのです。「あたし、すんごい便秘になっちゃって、大変だったのよ」という話題。食後ちょっと経っているからまぁいいとして、手袋をして指をお尻に突っ込んでほじくり出した、と言うようなことを話し始めたのです。驚いた家内が「まぁずいぶん尾籠な話ね」というと「びろう」てなあにと聞き返すのです。そうか今時の人は尾籠ときいてもピンとこないんですね。ワタシは自分の父親が酒を飲んでは、「尾籠な話で悪いが」、という下品な話題をするのを傍で聞いていたので自然に知っておりました。
「尾籠」は「痴(おこ)」に当てた漢字「尾籠」を音読みし、卑猥な話・下品なこと・不潔なことを間接的な表現に変えたもので、転じて無礼な・愚かなという意味合いでも使う様です。60歳に近いとはいえレディが自分のお尻の穴に指を突っ込んだ話をするのが彼女らしいと言えばその通り。
ついこちらも、「さっきご飯食べていた時の手袋がそれだったんだね。ちゃんと洗ったの?」と茶化してしまいました。
ビローな話で恐縮ですが、ワタシはもう10年近く「便秘」なるものを経験したことがありません。元々胃腸が丈夫なせいでもあり便秘も下痢も無しであります。しかし、もっと有効に働いているものがサプリメントであります。直接商品名を書くことは憚られるので「賢者の〇〇」としておきましょう。この白い粉はほとんどが植物繊維なんだそうです。
ワタシは血糖値が高いと薬を飲み始めたのが55歳の頃、食後の血糖値が急上昇するのを抑えるために食べ物の吸収を穏やかにする「食物繊維」を摂取するのが賢いやり方だと聞いてサプリメントを服用するようになりましたが、その副次的効果として便の量が増え柔らかく極めて楽に用が足せるようになったのです。
固まった大便を取り除くのに使った手袋はさすがに再利用しなかったそうです。今更どうして便秘になったかを追求しても詮無い事であります。その晩、シュウマイやお菓子などの「御持たせ」に、「賢者の〇〇」ひと箱を追加したのは言うまでもありません。
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