植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

明後日から冬ですよ 冬支度は万全ですか?

2020年11月25日 | コロナ
 一昨日、日中の気温が20度を超えておりましたが、昨日は15度、北風が吹いてきました。そしてこれから週末に向かってだんだん冷え込んでくるようであります。一昨日が10月、昨日は平年並みの11月、そして金土あたりから12月の天気、と1週間で3か月が一気に進むのです。
 ある意味分かりやすい季節の変わり目で、今週から冬と考えて体制を整えなければなりません。ワタシの日記には、明後日から冬、と書くことにします。これから2月までの3か月は油断することなく過ごし、植物や動物が無事に春を迎えるための大事な時期でもあります。
 
 まずは、コロナ。政府と自治体が責任のなすり合いを演じております。Go-toで、業界を救い、安く旅行がいける、安く食事ができる、と庶民の支持を集められると踏んでいた政府は、第三波が、限界に来るギリギリまで、「移動自体では感染しない」だとか、「Gotoでの感染者は170名位」などと寝ぼけたことを言っていました。
 全国で感染者が過去最大レベルに達し、医療現場から医療崩壊の危機が迫ってきたら、ようやくまずいと思い始めたか、今度はマスクして食事をしろ、から「自治体の判断で」と相変わらず無責任なことを言っております。寝言は寝て言え、であります。マスクしたまま、飲み物食べ物を口に運ぶ時だけマスクをつまんで口を開けるなんて、バカみたい。マスクはぐちゃぐちゃに汚れるし、マスクにコロナウィルスがついていれば、よけい感染しやすくなるでしょう。
 忘年会は少人数で、と官房長官が言っています。今年は忘年会無し!でいいんじゃないでしょうか。酒が飲みたきゃ家で一人で飲む、会話したけりゃリモートでやればいい。一生に一回くらいは辛抱して、来年落ち着いたら盛大にやればよかろう、と思いますな。

 寒くなる師走ともなれば、ボーナスが支給され、歳末商戦、クリスマス、忘年会のシーズン、そして帰省ラッシュとお正月。室内に居る時間が長くなり、換気も弱くなります。もはや三密も外出自粛もマスクもなにもあったもんじゃありません。 コロナじゃコロナ ワッショイワッショイ

 ワタシら年寄りは、ひたすら大人しく、しゃべらず出かけず息をひそめるしかありません。ここまで来たらとことん自粛しましょう。ウナギのかば焼きと牛丼の冷凍もまとめてとりよせてあります。息子たちが帰省しても、外出禁止と徹底した除菌、検温などの健康状態チェックと、考え得る限りの対策をとります。医療用の高価なマスクとゴーグルも準備してあります。まだ開封もしていませんが、肺炎かどうかを測定するパルスオキシメーターもネットで買いました。政府にも自治体にも任せておけません。自衛あるのみです。

 次は、植物。すでに、2割程度の植物は室内に移動し越冬体制に入りました。残りの植物たちは、非耐寒性の植物の鉢をまとめてコンクリートの上に置き、殺虫剤を撒いて鉢内にダンゴムシやナメクジがいないようにしてあります。気温の推移に応じて徐々に室内と温室に振り分けます。

 今週末には温室用の電気ヒーターも電源オンにいたします。屋外で冬越しする弱耐寒性の植物、カンナ、ダチュラなどには、株元にもみ殻・牛糞・たい肥・腐葉土などでマルチングします。一番の焦点は今年植えたアイスクリームバナナです。ようやく手に入れた希少な苗、耐寒性があるというふれこみですが、それでも1年目には厳しかろうと思います。マルチング、葉っぱを藁や不織布で巻いておこうと思います。あとは、簡易温室を上から被せて、しっかりビニールでふさぐのです。無加温でなんとかしのげると考えております。

 非耐寒性の植物でも、室温(大体10℃以上)で、一定の日照があれば、落葉させず、あるいは地上部が枯れずに冬越しも可能です。しかし、温室に入れられるのはわずかであります。夜中に暖房をつけるのも馬鹿らしく、限られた南向きの室内にごちゃごちゃ土の入った鉢を置くわけにもいきません。結局は、普段空いている陽の射さない資材置き場に並べて格納し、半ば休眠状態にさせるしかありません。勿論暖房も何もなし。
 ハイビスカスは1/3くらいまで剪定します。プルメリアなどは自分で葉を落としてしまいます。そうなれば、ほとんど水も切って手間もかかりません。今年初めて実をつけたロンガンだけは、少し陽に当てなければなりません。

 あとはメダカでありますな。こいつらは気温が10℃を下回るようになると、徐々に食べなくなります。水に手を突っ込むとかじかむような気温になるころには、水替え・給餌は不要となります。冬眠に入るのです。ただし、ここ数年に限って言えば、メダカプールが凍結することが減り、2,3度薄氷が張る程度の暖冬です。冬でも暖かな日が続けば、餌を食べ泳ぎ回ります。
 数日がかりで十数個のプールの水を全部交換いたします。寒くなれば、フンもしなくなり水質の悪化もほとんど心配がなくなります。綺麗に水替えしておけば、来春まで少しづつ水を足す程度で間に合います。
 この夏以降に生まれたブランドメダカの稚魚たちは、外での冬越しは厳しいので、温室の片隅と室内に退避させようと思います。

 冬用に保温・防風機能が高いズボンをワークマンで買ってきました。こうして冬を目前にして、備えは完璧!・・・・ともいきません(笑) 
あれを忘れ、これが抜けてる、で毎年失敗を重ねております。
「後悔は忘れた頃にやって来られても、何のお構いも出来ません。」と昔読んだ雑誌に書かれておりました。後悔しないよう今一度冬支度のチェックをいたします。コロナに罹ってからでは、後悔しても手遅れであります。
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王羲之の真筆があったら一生遊んで暮らせる

2020年11月24日 | 書道
 中国(香港・台湾を含む)と日本だけに共通するものの一つが漢字であり、「書」であります。韓国は、ハングル語にシフトして、書道は廃れてしまいました。

 そして、書道ではその礎を築き、中興の祖となった人物が「王羲之」であることは疑う余地がありません。西暦300年代に活躍し、東晋時代の政治家であり軍の将軍ともなりました。この人が、書を、ただ記録するための文字であった漢字を、芸術性の域に高め書体や書法・精神性までが後世に連綿と伝えられてきたのです。
 中国では、王羲之を「書聖」と呼び、歴代の中国の皇帝もこれをこよなく愛し、あまねくその偉業と才能を広く示したそうであります。彼の没後も、弟子や孫弟子が生まれ、無数の書家や研究者が彼の書を学び、模倣し、研究してきたのだろうと思います。

 当然のことながら、彼に師事し他人やその書を愛した人たちの間で、夥しい伝記、口述、資料王羲之にまつわる記録や逸話が残されております。しかしながら、それだけの人物の書でありながら、「真筆」つまり、王さん自身が書き残した書そのものは、現在実在しないのであります。

 最も有名な書「蘭亭序」は、王羲之の書の中でも最高傑作と呼ばれています。(ワタシは、書道を始める前は少しも知りませんでした 汗💦) この書は、王さんが、粋人や友人を招いて自分の所有する別荘の「蘭亭」で、宴会(座興で漢詩を詠む)を催した際、彼がその様子を書に記した「序文」であります。鼠鬚筆(鼠のひげ)を使って書いたとされています。この時相当に酒を飲んで酩酊して書いたもので、これを家に持ち帰り酔いがさめてから書きなおそうとして、90数回書いても、最初の書以上に上手く書けなかったという逸話が残されておりますね。

 この酔っ払って書いた蘭亭序は、彼の没後、弟子の末裔が保管していたのですが、300年後の唐の太宗が騙し取らせたと言われています。太宗は王羲之の書の熱狂的なコレクターで、蘭亭序を自分の墓に埋葬させたのであります。この墓がどうなったかは存じません。蘭亭序は盗掘されて彼方へ運ばれたものか。あるいはネズミや虫の餌になったか、黴菌やら水気で溶けて消えたかでしょう。
手元にある 蘭亭序の拓本の一部がこれです

王さんの真跡を真似て、3世紀に弟子や書道家が書いた蘭亭序(写し)の一つを石碑に刻んだものを拓本にとって、さらにコピーしたものでしょうか、おそらく何の価値もありません(笑)

 話は戻りますが、王さんが存命の頃、まだ紙というものは、質が悪くかつ貴重品であり、破損・汚損・劣化しやすいものでありました。従って、大事な記録は、紙に書くだけでなく竹簡に書き残したり、腕利きの石工に彫らせて石碑として保存したのです。当時はカメラもコピー機もありませんからね。この蘭亭序は繭で作られた紙に書いたそうです。絹に近い物だったんでしょう。
 
 王羲之の書は、そうした歴史的文書や記録と言うよりも、書の手本として多くの書家たちが臨書(真似て書く)したといいます。恐らくはそれも、真跡を模倣した能筆、弟子の手によるものを模したもので、真跡を見て書いた方はほとんど居なかったでしょう。現在までに伝わっているものだけで二十数種だそうです。王羲之に限らず、現存している古来の中国の名筆はほとんどがこうした石碑に残され、その拓本をワタシ達が真似して書いているのです。

 少し意地悪な見方をすると、書の伝言ゲームであり、真筆がどうであったかは歴史の闇の中に消えているのです。それにしても、沢山書き残し、多くの書道家政治家が挙って珍重したであろう王羲之の真跡が、一枚も無いというのも奇異に感じますね。墓に副葬されたというのは蘭亭序のみの記録であり、太宗の収集品2千余は残った可能性が高いのです。

 話は少々飛びますが、日本に漢字が伝来したのはどうやら弥生時代末期、紀元300年頃の様です。実際に漢字が普及したのは5世紀、日本最古の書と言われる「日本書紀」は7世紀に編纂されています。一方世界最古の書物は、中国の「易経」で、書かれたのは紀元前3,4千年だそうです。これだけを考えても、3世紀に書かれた王羲之の書が、一枚も残っていないというのは何か変な話です。

 中国も長い歴史のなかで、大きな都市は戦火に包まれたことが幾度もあったでしょう。近世でも日清戦争、アヘン戦争、第2次大戦と大きな戦争が起こり、以降も文化大革命などの争乱があって膨大な書籍・文化財が焼失しています。紫禁城から多くの文化遺産財宝が運び出され、一部は台湾に蒋介石が持ち出しました。こんなどさくさ紛れの盗難は、中国王朝の末期にもたびたび繰り返されて、財物が散逸していったのだろうと思いますね。案外、その価値も知らない田舎の旧家に流れて行って、現存しているかもしれません。
 もし、その真筆が発見されたなら、数十億円か数百億円の価値があるでしょうね。

 王羲之に関する記録や書の写しは後世まで数多く残されています。最後に一つトリビアを紹介します。

 王羲之はとても筆の勢いが強く、筆力がすごかったといいます。ある時、王さんが木簡に書いた書き損じの文字を削ろうとしたら3分(1㎝)も深くしみ込んでいた、との故事があり、これが起りで「入木」という熟語が生まれました。日本でも一時書道の事を「入木道」と呼んだ時代があったようです。時折書道筆などの銘名にも、この文字を見かけます。

 いずれにせよ、王羲之に関するすべての記述・記録もあくまで、残された書物に書かれているだけのことなので、その真偽は確かめようもなく、おおかたは、後世に相当デフォルメ、脚色されているものだろうと思います。
 洋の東西を問わず、歴史は為政者が塗り替え書き換えてきたのも事実であります。歴史は、壮大な伝言ゲームでもあるのです。
 ましてや、あの中国です。ものごとを大袈裟に表現し、似ても似つかないパクリ・粗悪コピーの本家でもありますからね。 




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素人はやめときなはれ 難度の高い植物たち その1

2020年11月23日 | 植物
どんな植物でも栽培するにはコツがあります。やってはならないこと、どうしてもだめな環境などを知らないと枯れさせてしまいます。ネットなどの育て方サイトでは、難易度などで表しておりますが、これはあくまで目安、実際育ててみないと分からないことが多々ありますね。

 そして、もう一つは相性、育てる側の生活や癖、性格などでだいぶ様子が変わってまいります。そんなわけで、本日は槐松亭版、育てるのが難しい植物を紹介します。今回、多種多様な洋ランは割愛いたします。

1.エアプランツでありますな。チランジアが有名、樹からひも状に沢山垂れ下がるウスネオイデス、筒状の葉をもつアナナスの仲間などもたくさん流通しています。根が無く、空中から水分を取り入れる植物群です。100均でも買えます。耐寒性が低い種類が多いので観葉植物と一緒に室内で育てるのが一般的です。根が無いから普通の水遣りは無用、というより根元を腐らせるので禁物。
 水は、朝夕の霧吹き(シリンジ)と、1週間~ひと月間隔で水に浸けるソーキングによりますが。これが曲者です。ほとんどが日中は乾燥を防ぐために水分を吸収する葉の表面の穴を閉じると言います。露や霧の出る夜だけ水分補給の空気穴を開くのです。ですから、室内の乾燥には強く、日中水を霧吹きしても無意味。水が多くかかると、株元に溜まって腐ります。ソーキングにしても、その品種によって数分から1時間以上水に沈め、取り出したら強く振って水を飛ばすので、熟練の知識が必要です。
 また、エアプランツは、葉っぱが硬めで乾燥気味でもあり、水が不足しても過剰でも見た目に分かりにくいという難点もあります。ワタシは元来ずぼらなので、こういうのは苦手であります。最大の問題点は、普段置いている場所がマイオフィス(仕事場)で、日中しか出入りしないのです。夜に適度の湿度を保つ作業が出来ません。乾燥しっぱなしなのです。いつの間にか干からびてしまう、根腐れするで、かれこれ10本以上枯らしました。わずかにネオゲレリア3鉢、とイオナンタ一本が生き残りました。
 
2.オージープランツ   カンガルーポーやジョーイセルリア、ボロニア、ハナカンザシ、ブラシの木などが有名であります。一部の例外を除くと高温多湿に弱く、また、耐寒性が低いなどの理由で枯れるものが多いのです。特に、水やりが葉にかからないようにするとか、雨にあてないとかいう栽培法は本当に無理なんです。
 ユーカリ、ミモザアカシアなどの巨大化する植物は別にして、とにかく日本の風土に合いません。多年草や木質の植物なので1年で枯らすのはワタシの沽券にかかわるのですが、あらかた枯れます。巨木になるのを恐れて鉢に植えたミモザアカシアさえ枯らしました。今元気なのは耐寒性があり地植えした、銅葉が美しいコプロスマとドドナエア、グレビレアくらいのものです。

3.ラナンキュラス  これはもう乾燥にも弱く多湿にも弱い、あっという間に根腐れします。長野県で大規模に栽培されているようですが、どんな育て方をしているか見てみたいもの。自慢じゃないが、買ってきても平均ひと月持ちません。切り花レベルであります。これも、水遣りを控え葉や茎に水がかからないように、と書かれています。かといって、水遣りをあんまり控えると一晩で萎れてぐったりとします。今年はとうとう一本も買いませんでした。

4.ホクシャ フクシアともよぶ釣鐘状の赤紫中心の花を咲かせます。可憐で花付きが良い大好きなのですが、これも多湿高温に弱いし耐寒性無し。一度だけずっと廊下に置いて育てた時、半年近く花が咲き続けましたが、あとはすぐにダメになり、以後何度か挑戦するもすぐに枯れました。似たようなものでオダマキも弱いですね。オダマキ・ホクシャは私的には半年草であります。

5.サボテン  笑うしかありません。ほったらかしで外に出しっぱなしでもどんどん大きくなる、馬鹿でも育てられる。ワタシにとって、これがダメなのです。観賞・観葉用で交配されたお高い種類なので、つい室内で過保護に育ててしまいます。日に当て、干からびないように定期的に水をやる、これで枯れてしまいます。サボテンの仲間で元気なのは、月下美人系だけです。なぜなら、例外的に水を好むからでしょう。棘もあるし、もうサボテンはやりません。

6.アジアンタム  さわさわと風にそよぐ小さな葉っぱが素敵な植物。日の射さない熱帯のジャングルに自生するといいます。日光が嫌い、寒いのも嫌い、乾燥も嫌い、足もとが濡れてるのもいや、深窓の令嬢というか気難しさとひ弱さは筋金入りです。ちょっとの時間直射日光があたっただけで、葉がチリチリになり、もう元に戻りません。一度や二度なら枯れた葉を枝ごと除くと新たに細い茎が出てきたりしていますが、そのうち音もなくご臨終。根腐れもしやすいし、屋外で冬越しも出来ません。
 上手く育ったのは一度きりでした。まだ勤め人だった頃、職場でこの鉢を置いていたんです。仕事の手が空くたびにシリンジ、ブラインドを下げて日には当てず、土日の休みの日は乾燥対策で段ボールに入れたりしていました。
 
 いやいやきりがありません。ワタシは、植物全般一通り育てて「園芸家」たらんと精励邁進(笑)してきました。素人とはちょいと違い、それなりに経験と知識を積んできたつもりです。覚えきれないので植物用プレートに育て方・注意点も書いてあります。
 しかし、日々の観察力や手間を惜しまぬ管理にまさるものはありません。愛情と熱意をもって丹精する、これが植物を元気に育てる秘訣であります。
 これらの難易度の高い植物たちを育てて花を咲かせる満足感や醍醐味は一入であろうと思います。ある程度、それに特化して集中的に関心を寄せ、手間をかける人ならばさして難しくは無かろうとも。

 朝から晩まで、剪定ばさみと殺虫スプレー・霧吹きとじょうろを携えて植物たちをチェックし世話をする、これが出来ないと偉そうなことは言えません。メダカやブログ、書道にまで手を広げて、どれも、中途半端になりつつ齢を重ねる自分の、愚かしさを嘆く今日この頃であります。
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パンは焼くものか買うものか

2020年11月22日 | 雑感
 ここ20年ほど、朝食はパンと決めております。日本人の米離れ、食の欧米化が言われて数十年です。日本人はお米でないと、という発想ももはや時代遅れであろうと思います。原材料が米か、輸入している小麦かの違いで語るのはお門違い、ワタシ達の食しているものは7割が輸入品だそうですから。

 日本の食卓に乗る食パンと言うのも、どうやら日本固有に近いものがあるらしく、欧米人などに言わせると「柔らかすぎてパンじゃない」という意見が多いようですが、概ね肯定的で、調理パン甘いパンなどバリエーション豊か、日本人の食文化の奥行きの深さの象徴でもあります。

 ワタシがパン食に拘るのは、単純にお手軽だからです。誰の手を煩わせるでもなく、買ったパンを焼くか温めるかするだけ、コーヒーで間に合います。ご飯だと、お味噌汁やおしんこにおかず(焼魚笑)みたいなものがセットになります。食器もいくつも必要ですし、なにより朝の忙しい時間帯に煮炊きする手間は煩わしいのです。そういう意味では、毎日おにぎりだけあれば、それでも構わないのですが。

 コーヒーは、お手軽なパック入りのアイスコーヒーか、ネスプレッソです。もしもコーヒー好きなら、毎日豆をひいてドリップするのが理想ですが、これも手間と時間が惜しいわけです。

 それでパン、例によって、情報収集に余念のない家内が、犬友さんから仕入れてきたネタが「ホームベーカリー」であります。朝がパン食なら自分で焼いて食べるのが一番おいしい、という情報でした。早速調べてみると、まぁ沢山あります。出てくる評判は、飽きて使わなくなる、大家族向けでパンが残ると固くなってしまうというのが多かったのです。夜中に音がうるさいというのもマイナス点の様でした。

 今の家庭パン焼き機は、形と大きさが限定されるし、当然、中に何か挟むなどと言う芸当も出来ません。丸みを帯びた食パンのみなのです。ブドウパンとか牛乳パンとかのバリエーションはあるようですが。でも、パンを買いに行かなくて済む、焼き立てのパンの香ばしいこと、無添加だし、という意見も捨てきれません。

 更に調べてみると、材料は買いそろえなくてはなりません(当たり前)。イーストや小麦粉も新しいものがいいようです。しかも一斤当たりの原材料費が100円以上とくると、安上がりとも言い切れません。機械の洗浄も手間のようなのです。

 ワタシは、せいぜい食パンの一枚で事足りるので、結局焼いたパンは食べきれない、というのが結論であります。どうせ買い物には出るので、その都度気に入ったお店のパンを買えばいい、アンパンでもカレーパンでもサンドイッチでも、食べたいものを買ってくればいいのですね。

 そういえば、ネットで調べると、調理家電で使わないもののトップテンなどが良く出てきます。上位の常連はタコ焼き機・ジューサーミキサー・フードプロセッサーあたりのようです。ホームベーカリーも堂々トップファイブに顔を出しています。うちで、滅多に使わないものは、ホットプレート、ホットサンドメーカー、ザイグルボーイあたりですね。
 ウチは、恐らく無駄になるであろうと買わずじまいの家電が、ジューサーやフードプロセッサー、タコ焼き機などなのです。トースターもありません。

 その代わり、オーブントースター・電子レンジ・コーヒーメーカーは大活躍であります。歳を取ると毎食手作り料理も考えもので、出来あいの総菜を温めるか外で済ますほうが、手間もかからず、いろいろな美味しいものを楽しめることにもなります。
 家内の口ぐせは、作るのに1時間食べるのに5分。

 食パンは、お隣さんから週に何回かは頂きます。お隣さんは交友が広く優雅な親戚も数人居て、もらい物が多いのだそうです。お惣菜やらお菓子までも毎日のように届きます。勿論こちらもお返しは致します。持ちつ持たれつなのですね。
 持つべきものは、調理家電ではなく、まめで気前がいいお隣さん。パンも焼くより買うより貰うもの。これがどうやら理想形であります。
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そろそろ交代させるのは 監督のような気がしますなぁ

2020年11月21日 | スポーツ
 お待たせいたしました(誰も待ってないか) 
 先日の、サッカー日本フル代表とメキシコとの強化試合の、観戦記録を記そうと思います。ワタシなどが、論評してもどうということはありませんが、備忘録代わりであります。

 結果は0-2の完敗、各国の評価や国内での専門家の解説などもほとんどが厳しい論調で、メキシコのような強豪国、一流の国のサッカーとはレベルが違うのだというのがほぼ共通していました。特に厳しいのがセルジア越後という口うるさい爺ですが、この人のキャラなので仕方がありませんね。

 一応、確認しておくべきことは前後半で全く戦いの中身が変わったということ、後半の失点の前から濃霧が立ちこめてきたことであります。
 まず、試合の入りは当初予想よりかなりいい形であったように思います。高い位置でボールを持ち、カウンターやサイド攻撃が有効で幾度もチャンスを作りました。というより決定的な局面が少なくとも3度でありました。
 この、立役者はボランチの遠藤や、中盤の鎌田、サイドの酒井の駆け上がり、前線のスピードを生かした伊東の突破力などで多彩でした。早いパス回しと攻撃的な布陣がメキシコの守備を翻弄した時間が、15分間ほどあったのです。
 谷口のミドルシュートは、得点に値するようなキックでしたが、キーパーがファインセーブしました。その後の左から深く切れ込んで突破した鎌田のクロスに鈴木が一瞬遅れて空振り、触れば1点でした。

 さらに、その直後にも、ゴール正面、フリーで余裕で打った鈴木のキーパーと一対一のシュートは、キーパーに当たりこぼれ球に反応した伊藤のシュートキーパーにはばまれたのです。このシーンでは、ダイレクトに蹴るか浮かせるかすれば簡単に得点になりました。ちゃんとしたFWであれば、両方とも決めなければならないプレーでした。

 鈴木武蔵は、フル代表に何度も呼ばれ、ワタシもそのプレーを注視していますが、一言で言えば下手なのです。重心が高くバランスが悪いのですぐ倒されます。無駄な動きが多く、足元のボールが落ち着きません。楔のプレーで受けたボールのトラップが大きいので、次のプレーが遅れるのです。ほんの一瞬の判断力や反射神経が劣るように見えます。

 身体能力が高いのかもしれませんが、ワタシのような素人でもこんなFWをワントップに据える監督の気が知れません。Cロナウドとはいいせんが、トップに張っている以上、決定機には絶対に外さない、一人で打開するテクニックが無ければつとまりません。

 今のところ、今回呼ばれなかった大迫に良くも悪くも変わる選手は見当たりません。

 トップ下攻撃選手では、南野、鎌田はレベルが高いのですが、今回最も収穫であったのはFW伊東でしょう。何度も右サイドを崩してチャンスを作りました。この人の突破力は相手にとって脅威になり得ると思います。鎌田と遠藤も試合を作り、特に攻撃には欠かせないという認識でよかろうと思います。

 焦点は、途中交代となった柴崎と、途中出場の期待の新鋭久保でしょうか。柴崎はこの試合では機能していて試合をコントロール出来ていました。案の定下げた途端2失点、あわてて出した久保もこれといった見せ場が作れませんでした。柴崎はもう少し代表で頑張って欲しい選手であります。久保は周りに彼をサポートしたり、逆にコンビで受けられる選手を配すべきでしょう。彼はまだ、一人で相手Dをかわすだけのフィジカルがありません。中田英のようなボディーバランスを身につけて欲しいです。まだ、囮になったり受け手になってくれるようなテクニックのあるFWが必要、それはスピードのある永井でも浅野でもなく、堂安や中島のようなタイプでしょう。

 サイドアタッカーは、室屋成の攻撃力を磨くのがいいと思いました。酒井もベテランになり後半の運動量が落ちました。攻撃参加が少なくなりました。

 不動のサイドバックであった長友は、出場機会がありませんでした。もう所属チームでもほとんど試合に出ていませんし、年齢からみても実際のプレーぶりからももはや、全盛期の長友とは違うのは歴然としています。代わりに出た中山は、まだ完全にフィットしてはいませんが、印象からすれば及第点でいいのでは、と感じました。
 
 試合展開だけで言えば、これは後半のスタートがすべてでした。メキシコは、攻撃的な選手を入れ個人で打開、ドリブル突破に切り替えてきました。これに引っ張られてディフェンスがずるずる下がり、一方的に押しまくられたのです。これに霧が加わり、それまでの速いパス回しや大きな展開が出来なくなったのです。青いユニフォームは霧で見えなくなり、白いユニフォームのメキシコ選手同士ばかりが見えるようになったのは、日本にとってはアンラッキーでもありました。

 後半開始時点での選手入れ替えや、戦術の切り替えがどう影響したかはあくまで仮定でありますが、少なくとも鈴木を外して、最初から背後狙いで、永井と南野を投入すべきでした。もし、久保をちゃんと戦力として使うなら、経験を積ませ、周りとの相性を計る意味でも鎌田と並べて前半から使うのが筋でした。

 例によって後手に回り、アイデアや戦術性が感じられない森保采配が続いているということに他なりません。逸材を持て余しているような印象さえあります。

 このブログでも触れているように、今の選手層は非常に厚くなり、タレントが次々に生まれているのです。海外組だけで充分世界と戦える布陣が作れるはずなのです。
 ワタシが(笑)とりあえず最強のメンバーを選ぶとしたら

GK 権田 4バック 吉田 富安 中山 室谷
ボランチ 柴崎 遠藤 
中盤MF 南野(中島) 鎌田 伊東(堂安) 
FWワントップ 大迫

 これに加えるべき若手としては、ピッピ中井、久保、安部裕葵 、上田 綾世、三苫薫あたりをどんどん起用して競わせてみたいものです。

 いずれにしても、サッカーに世代交代はつきもの、戦略も新たにしなければならないし、閉塞感を打ち破るには嘱望されている若手を思い切って試すのが良かろうと思います。手っ取り早いのは監督を変えるという手があるのですが、協会の世代交代や頭・戦術の切り替えは、どうも期待できそうにありません。日本が強豪国の仲間入りするのに、ここらがネックになっている気もいたしますな。
 



 
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