植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

そろそろ交代させるのは 監督のような気がしますなぁ

2020年11月21日 | スポーツ
 お待たせいたしました(誰も待ってないか) 
 先日の、サッカー日本フル代表とメキシコとの強化試合の、観戦記録を記そうと思います。ワタシなどが、論評してもどうということはありませんが、備忘録代わりであります。

 結果は0-2の完敗、各国の評価や国内での専門家の解説などもほとんどが厳しい論調で、メキシコのような強豪国、一流の国のサッカーとはレベルが違うのだというのがほぼ共通していました。特に厳しいのがセルジア越後という口うるさい爺ですが、この人のキャラなので仕方がありませんね。

 一応、確認しておくべきことは前後半で全く戦いの中身が変わったということ、後半の失点の前から濃霧が立ちこめてきたことであります。
 まず、試合の入りは当初予想よりかなりいい形であったように思います。高い位置でボールを持ち、カウンターやサイド攻撃が有効で幾度もチャンスを作りました。というより決定的な局面が少なくとも3度でありました。
 この、立役者はボランチの遠藤や、中盤の鎌田、サイドの酒井の駆け上がり、前線のスピードを生かした伊東の突破力などで多彩でした。早いパス回しと攻撃的な布陣がメキシコの守備を翻弄した時間が、15分間ほどあったのです。
 谷口のミドルシュートは、得点に値するようなキックでしたが、キーパーがファインセーブしました。その後の左から深く切れ込んで突破した鎌田のクロスに鈴木が一瞬遅れて空振り、触れば1点でした。

 さらに、その直後にも、ゴール正面、フリーで余裕で打った鈴木のキーパーと一対一のシュートは、キーパーに当たりこぼれ球に反応した伊藤のシュートキーパーにはばまれたのです。このシーンでは、ダイレクトに蹴るか浮かせるかすれば簡単に得点になりました。ちゃんとしたFWであれば、両方とも決めなければならないプレーでした。

 鈴木武蔵は、フル代表に何度も呼ばれ、ワタシもそのプレーを注視していますが、一言で言えば下手なのです。重心が高くバランスが悪いのですぐ倒されます。無駄な動きが多く、足元のボールが落ち着きません。楔のプレーで受けたボールのトラップが大きいので、次のプレーが遅れるのです。ほんの一瞬の判断力や反射神経が劣るように見えます。

 身体能力が高いのかもしれませんが、ワタシのような素人でもこんなFWをワントップに据える監督の気が知れません。Cロナウドとはいいせんが、トップに張っている以上、決定機には絶対に外さない、一人で打開するテクニックが無ければつとまりません。

 今のところ、今回呼ばれなかった大迫に良くも悪くも変わる選手は見当たりません。

 トップ下攻撃選手では、南野、鎌田はレベルが高いのですが、今回最も収穫であったのはFW伊東でしょう。何度も右サイドを崩してチャンスを作りました。この人の突破力は相手にとって脅威になり得ると思います。鎌田と遠藤も試合を作り、特に攻撃には欠かせないという認識でよかろうと思います。

 焦点は、途中交代となった柴崎と、途中出場の期待の新鋭久保でしょうか。柴崎はこの試合では機能していて試合をコントロール出来ていました。案の定下げた途端2失点、あわてて出した久保もこれといった見せ場が作れませんでした。柴崎はもう少し代表で頑張って欲しい選手であります。久保は周りに彼をサポートしたり、逆にコンビで受けられる選手を配すべきでしょう。彼はまだ、一人で相手Dをかわすだけのフィジカルがありません。中田英のようなボディーバランスを身につけて欲しいです。まだ、囮になったり受け手になってくれるようなテクニックのあるFWが必要、それはスピードのある永井でも浅野でもなく、堂安や中島のようなタイプでしょう。

 サイドアタッカーは、室屋成の攻撃力を磨くのがいいと思いました。酒井もベテランになり後半の運動量が落ちました。攻撃参加が少なくなりました。

 不動のサイドバックであった長友は、出場機会がありませんでした。もう所属チームでもほとんど試合に出ていませんし、年齢からみても実際のプレーぶりからももはや、全盛期の長友とは違うのは歴然としています。代わりに出た中山は、まだ完全にフィットしてはいませんが、印象からすれば及第点でいいのでは、と感じました。
 
 試合展開だけで言えば、これは後半のスタートがすべてでした。メキシコは、攻撃的な選手を入れ個人で打開、ドリブル突破に切り替えてきました。これに引っ張られてディフェンスがずるずる下がり、一方的に押しまくられたのです。これに霧が加わり、それまでの速いパス回しや大きな展開が出来なくなったのです。青いユニフォームは霧で見えなくなり、白いユニフォームのメキシコ選手同士ばかりが見えるようになったのは、日本にとってはアンラッキーでもありました。

 後半開始時点での選手入れ替えや、戦術の切り替えがどう影響したかはあくまで仮定でありますが、少なくとも鈴木を外して、最初から背後狙いで、永井と南野を投入すべきでした。もし、久保をちゃんと戦力として使うなら、経験を積ませ、周りとの相性を計る意味でも鎌田と並べて前半から使うのが筋でした。

 例によって後手に回り、アイデアや戦術性が感じられない森保采配が続いているということに他なりません。逸材を持て余しているような印象さえあります。

 このブログでも触れているように、今の選手層は非常に厚くなり、タレントが次々に生まれているのです。海外組だけで充分世界と戦える布陣が作れるはずなのです。
 ワタシが(笑)とりあえず最強のメンバーを選ぶとしたら

GK 権田 4バック 吉田 富安 中山 室谷
ボランチ 柴崎 遠藤 
中盤MF 南野(中島) 鎌田 伊東(堂安) 
FWワントップ 大迫

 これに加えるべき若手としては、ピッピ中井、久保、安部裕葵 、上田 綾世、三苫薫あたりをどんどん起用して競わせてみたいものです。

 いずれにしても、サッカーに世代交代はつきもの、戦略も新たにしなければならないし、閉塞感を打ち破るには嘱望されている若手を思い切って試すのが良かろうと思います。手っ取り早いのは監督を変えるという手があるのですが、協会の世代交代や頭・戦術の切り替えは、どうも期待できそうにありません。日本が強豪国の仲間入りするのに、ここらがネックになっている気もいたしますな。
 



 
コメント
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