今回は、下に掲げた及川幸久さんの動画を観た感想を、なるべく簡潔に述べましょう。
イギリスはいま、日本に熱視線を送り続けています。日本に経済的軍事的パートナーになってほしいと、様々な形で熱いメッセージを送り続けているのです。
たとえば、先月の日本との2プラス2会談で、ドミニク・ラーブ外相は、
「日本は安全保障の重要なパートナーである。わが国の『永遠の友』である」
と日本に最高度の評価を与えました。
また、その会議で、空母・クイーン・エリザベスの、東アジアへの派遣を決定しています。
熱視線のもう一つの例をあげましょう。2月27日のデイリー・エクスプレスは、ジョンソン政権が、外国語教育でフランス語を日本語に入れ替えようとしている、と報じました。その理由がふるっています。イギリスの子供たちに、縮小していく欧州大陸の言語より偉大な国家の言語を教えるほうがよいから、と。
「偉大な国家」とは、むろん日本のことです。そういわれて、普通の日本人として決して悪い気はしません。さすがは、海千山千の外交国家イギリスだけのことはあります。
さらには、英国・国際貿易大臣リズ・トラスは、「日英は、島国すなわち海洋国家ととして民主主義の価値観を共有する完全なパートナーである」と日本に対して最大限の賛辞を送っています。
このような、日本へのラブ・コールの背景には、EU離脱後のイギリスの国家戦略の大胆な変更があります。
当方は、ちょっと前に紹介した及川動画にふれて「今日の、ブレグジットを経た後のイギリスは国家戦略を大幅に見直し、従来のヨーロッパ重視から東アジア重視へ、親中から親日へ、大きく舵を切り直し、かつての覇権国家・大英帝国がそうであったように、世界に回帰しようとしている」と述べました。
さらに、キャメロン政権までの親中路線に対する深い反省もあります。ざっくりと言えば、チャイナ・マネーに目がくらみ中共にすり寄った媚中政治家や経済界のトップ連中が、自動車部品から医薬品に至るまでの経済の全領域での中国依存を招き、国益を大きく棄損し、パンデミックという国家的な規模の危機を招いてしまった。それから脱却するには、親中路線から脱却し、日本と経済的軍事的に手をにぎり、東アジアの経済成長を取り込まなければならない。
イギリスはそう考えたのです。
要するに、いまのイギリスは、100年ぶりの日英同盟の復活を望んでいるのです。冒頭で述べた熱視線の例や、TPP11への参加の意向の表明は、その意向と連動する動きです。
では、日本はどうするべきか。
当方によれば、結論は明白です。
イギリスのオファを受け入れて、日英新同盟を結び、ともに中共の軍事的経済的脅威に臨むべきです。中共に舐められ切った玉虫色のバイデン政権の不透明な思惑に振り回されながら、同政権が、尖閣諸島をめぐる日本の国家的危機に際して同盟国としての妥当なふるまいをしてくれることに淡い期待を抱き続ける。それは愚か者のふるまいですから。
日英同盟を柱にして、復活トランプの登場と台湾の当同盟への参加を待つ。その構えをキープする。それがベストである。
しかし、気にかかるのです。何がって、イギリスからの日英同盟のオファという国家的慶事を、日本のメディアは、きちんと報道しようとしないことが、です。主だった政家が、この件にふれたことも寡聞にして知りません。
中共にとって、日英同盟の復活などあってはならない凶事です。
日英同盟報道に関する、この無風状態には、国内の親中・媚中勢力を通じての周近平の「報道するな」「流布するな」という意向が強く反映しているのではないかと推察します。
100年ぶりの日英同盟復活のために、日本は親中派を一掃すべきである。私はそう考えます。とりわけ、2Fと公迷党は、断固として、できうるならば可及的速やかに、打倒さなければなりません。
そうしなければ、彼らの策謀によって、この「神風」は一過性のものになってしまう。そんな悪い予感がします。
では、及川さんの動画をごらんください。
2021.04.01【英国•日本】ブレグジットの真の目的は日英同盟の復活だった‼️英国は親中路線を断ち親日路線へ!【及川幸久−BREAKING−】
PS イギリスが、伝統的に老練な外交手腕を有する国家であり、タックスヘイブン立国であることは重々承知です。イギリスは、日本との関係を深めることで、タックスヘイブン立国の傾きかけた礎の再構築を図っているのでしょう。だから、冷静な目配りをするのは、確かに大切です。当たり前のことです。しかし、それを理由に、イギリスとタッグを組むことをためらうのは愚かです。
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