「無言館」と 「信濃デッサン館」(1)

2019-10-12 | 旅行
しなの鉄道で田中駅から上田駅まで乗りました。
(上田には真田氏の上田城址があります。)

そこから上田鉄道、別所線に乗り換えて、塩田町で降りました。
両方ともJRとは別の会社だそうですが、素敵な電車でした。
無人駅の塩田町駅前の中学校は立派で校庭では生徒が部活中、
校舎、南面の屋根は全面太陽光発電となっていました。
そこからシャトルバスで無言館まで乗り、見晴らしい里山の公園で下車、
緩やかな坂を少し上ると木漏れ日の先に無言館が迎えてくれました。
 
絵の好きな窪島誠一郎さんが、ある画家との出会いをきっかけに
第二次世界大戦で応召され志半ばで戦場に散った
未来ある画学生さん達の残した絵画や作品、イーゼルなどの
愛用品を収蔵、展示しています。
出征前に描き残した絵を遺族の方々からこつこつと個人で
収集された慰霊美術館です。ユニークな美術館です。
窪島さんは「絵は時間を描くんだよ、嫌いなものを絵には
描けないんだ。好きなもの、大切なものをえがくんだ。」と交流のある
高校の絵画展で語り掛けておられます。
好みの絵には長く留まりますので
ここの全部を鑑賞しようとするとかなり時間が掛かります。
入場料は入り口でなく出口で払うのですが
そこには窪島さんご自身がおられました。