先日久しぶりにオペラシティに歌劇「トスカ」を聴きに行きましたのでその感動と
余韻を書いておこうと思います。
会員になっているシティフィルによる演奏会形式でした。オーケストラの中心で
オペラ歌手の方々が指揮者と向かい合ってオペラを熱唱されるのです。
絢爛豪華な舞台での演技や立ち回りはなくて、オーケストラの演奏をバックに
オペラの歌曲を集中して歌われるのです。大勢の合唱団のバックアップもありました。
プッチイニーの三大オペラの一つで有名な「トスカ」とあって平日でしたが
ほぼ満席でした。時代は1800年初め頃のローマが舞台です。全曲を通して聞き慣れた曲が
多く美しい主役同志の二重唱など馴染みの曲が次から次へと盛り上がりました。
アリア「歌に生き、恋に生き」や「星は光ぬ」などは声楽の先生になった友人が
音楽会でよく歌っていたので、この場面での歌なのだと親しみを感じ納得でした。
分かりやすい字幕が出ていましたので物語りの成り行きはよく理解出来ました。
それにしても、今回の主役級のお三方のオーケストラをバックにしての歌唱力の素晴らしさには驚きました。
世界的に認められている方々ですが、一見華奢な体格から、会場に響き渡る声量でした。
歌手の方々は天与の素晴らしい声という楽器に磨きをかけて人々を楽しませて下さるのだと思います。
数年前にオペラ鑑賞は高額で高嶺の花なのでせめてDVDで楽しもうとオペラのDVDを買い揃えました。
このDVDで「トスカ」を鑑賞ていましたので、その時の舞台のイメージが蘇り、
舞台での素晴らしいオペラ鑑賞を味わえた気分でした。
帰宅したら11時過ぎで、こういう時は都心に住めたらいいなあとため息を
ついてしまいました。