行雲流水の如くに

本当に日本の民主主義は大丈夫か?--アメリカの底力との比較

アメリカのバイデン新政権が始動を始めた。

トランプ政権末期の混乱は目をそむけたくなるものであったが、この国が持つ民主主義の底力をもまた感じさせてくれた。

議会乱入の数時間後に議会は再開され、ペンス副大統領は法にのっとってバイデン新大統領を確定した。

司法もトランプによる指名があった裁判官を含めて、選挙不正はなかったと認定したのである。

 

バイデン大統領の就任演説の一部から、

今日は民主主義の日だ。歴史と希望、再生、決意の日だ。長年の厳しい試練を通じて米国は試されてきた。そして、米国は困難に対処してきた。今日、われわれは候補者の勝利ではなく、大義、民主主義の大義をたたえる。人々の意志が届き、聞き入れられたのだ

この数週間、数か月はわれわれに痛ましい教訓を与えた。真実と嘘があり、権力と利益のために嘘が語られた。市民として、米国民として、憲法を尊重し国家を守ると誓った指導者として、われわれ一人一人には真実を守り、嘘を打ち破る義務と責任がある。

 

一方、日本の状況を眺めると、トランプの「陰謀論」を受け売りする勢力がある。

トランプ政権の政策評価は、いろいろあることと思う。

しかし「嘘」を四方八方にまき散らし、最後には自分の支持者たちに議会乱入をそそのかした罪は、「民主主義への破壊者」として弾劾されるべきであろう。

日本の中にこのようなトランプを支持する人たちがいるのをみて呆れ果てるほかはない。

 

18日に菅首相による施政方針演説があった。

その内容をうんぬんする前に、本当にこの政権は「民主主義」を守ろうとする気持ちがあるのかと疑わざるを得ない。

菅首相発言の一部、

憲法は、国の礎であり、そのあるべき姿を最終的に決めるのは、主権者である国民の皆様です。国民から負託を受けた政治家がその責任に正面から向き合い、与野党の枠を超えて憲法審査会の場で議論を深め、国民的な議論につなげていくことを期待します。

 

どうだろう、この「ひとごと感」は?

安倍・菅政権でさんざん憲法違反に近いことを繰り返してきた「反省感」が何もない。

直近では「日本学術会議」任命拒否問題もある。

 

バイデン大統領は、堂々と「憲法を尊重し国家を守ると誓った指導者として」と発言している。

菅首相には「覚悟が見えない」、最後は国民に責任を丸投げするつもりなのだろう


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