格付け会社フイッチ・レーティングは、
米国債の格付けをAAAからAA+に一段階引き下げた。
引き下げの理由は、
借金を膨らむに任せたこの20年間の米国の統治の着実な劣化
2001年度の約10兆ドル(約1400兆円)から2022年度は約31兆ドル(約4400兆円)と3倍増だ。
1段階引き下げられたとはいえ最上位からワンランクダウンだから相対的にはまだ高い。
しかも経済成長もしている。2022年度GDPは約25兆ドルだ。
特に大きな問題は起きないだろうが、それにしてもここまでよく増やしたものだ。
注意すべきは日本の方だ。
政府債務は2001年度約666兆円から2022年度約1251兆円と2倍に増えた。
その割に経済成長していない。GDPは501兆円から565兆円。
今の日本の格付けはAだ。これ以下に、下げられると国だけでなく民間の会社(特に金融機関)に影響がでる。
会社の経営で言えば、売り上げはほとんど増えていないが、借金だけはどんどん増えるパターン。
「要注意会社」としてマークされる。
日本の国債も似たようなものだ。
政府税調が増税案を打ち出すのはこの辺の事情もある。
政府としての努力をしなくても、物価高騰で消費税収は増えるし、所得税・法人税も増える。
これらの増収を上手く活用すべきだ。この上さらに増税など論外。